アイテム番号: SCP-1925
オブジェクトクラス: Neutralized (以前はEuclid; 補遺を参照)
特別収容プロトコル: ニューヨーク市警察およびニューヨーク・ニュージャージー港湾公社に配備された財団エージェントは、両組織内でのニューヨーク・ニュージャージー州境のハドソン川沿岸におけるヒトの死体発見に関するあらゆる報告を監視します。SCP-1925-A実例が確認された際は、直接の目撃者全員にクラスB記憶処理が、間接的な目撃者全員にクラスC記憶処理が実施されます。SCP-1925-A実例はサイト-40のヒューマノイド研究棟に30日間保管され、その後火葬されます。SCP-1925-B実例は同サイトのデータベースに複写されます。 █/██/20██現在、SCP-1925は無力化されたと考えられています。
説明: SCP-1925-Aは█/██/20██の最初に確定された発見以来、ハドソン川岸に出現した一連のヒトの死体に与えられた呼称です。SCP-1925-A実例は年齢、人種、性別において多様ですが、すべての確定された発見例において以下の点で一貫しています:
- 身長160cmと重量50kgを下回る実例は回収されていません。 (█/█/20██時点では正確ではない)
- SCP-1925-A実例は被服、宝飾品あるいはその他の個人資産を身に付けた状態で発見されたことはありません。
- 死体は衰弱した、外観を損なわれた、あるいはその他良好でない状態で発見されたことはありません(SCP-1925-Bを除く)。大半の例において、医師による試験は死体が死後硬直が始まらない程度に最近死亡したことを示しています。いずれの実例にも殺人の典型的なサイン(すなわち鈍器による外傷、銃創など)は一切存在せず、明らかな死因は明白ではありません。
- SCP-1925-A実体に対応するいかなる既知の人物も存在しません。財団による地方、国内および国際的なデータベースの広範な調査では、死亡した人物に関していかなる情報も得られませんでした。
SCP-1925-A実例はすべてハドソン川沿岸、ニューヨーク、マンハッタンとニュージャージー、ホーボーケンの境から2キロメートルの地域内で発見されています。SCP-1925-Aの出現を監視する試みは失敗しています。過誤と見逃しの併発により、これまでSCP-1925-Aの出現は成功裡に記録されていません。SCP-1925-A実例が出現する地域に非常線を張る試みは、SCP-1925-Aの出現を予防できていません。
SCP-1925-Bは各SCP-1925-A実例の背面に彫られた、一連の書かれたメッセージです。メッセージは非常に細かい道具(おそらくレーザーカッター)を用いて書かれたように見受けられ、また均等に空間が開けられて配置され、刻印作業を担当した人物の熟練した正確さと技巧を示唆しています。その長さのため、メッセージは極端に細かく、適切に読むには何倍かに拡大する必要があります。すべてのメッセージはとある"キャロライン"に宛てたものであるように見受けられ、ものによって語調と内容に差があります(下記参照)。
補遺: █/█/20██、状態において以前のものと著しく異なるSCP-1925-A実例が現れました: 広い開口部(のちに鋭利なキッチンナイフにより生じたものと判明)が頸部前面に存在します。, 加えてSCP-1925-Bは1行のみ、対象の腹部に荒く、行き当たりばったりに刻まれていました:
さいごノオクリモノ
この出来事以降、新たなSCP-1925-A実例は報告されていません。SCP-1925は█/██/20██にNeutralizedへ再分類されました。