実験記録1930-JP-003
記録時刻: 2018/10/21 15:30
記録場所: サイト-81██ 標準実験用チャンバー
記録時間: 00:09:10
担当者: 鳥北博士
被験者: D-8921
実験方法: D-8921にSCP-1930-JPへアクセスさせ、ページ下部の映像を視聴する様子を記録する。
<映像記録開始>
D-8921: ……ああ、開いた。これでいいんだよな?うさんくせえデザインしたサイトだぜ、作ったやつセンスねえよ。
D-8921: えーっと、これだな?この真っ黒いサムネイルの動画。なんで俺がこんなフィッシングサイトもどきの検証をしなきゃ……。[クリック音]
[映像が再生を開始する]
D-8921: 始まったぜ、博士。THE・前世体験ビデオって頭の悪い宗教組織が作ってそうなタイトルしてるよな。[クリック音]ああ、これ飛ばせねえんだっけ。めんどくせえ、一種の拷問だぜこんなの。
[映像にSCP-1930-JP-Aに指定されるニワトリ(Gallus gallus domesticus)が登場する]
SCP-1930-JP-A: [草原を歩き回っている]
D-8921: ニワトリ……。これ何分あんだよ。こいつの様子をずっと見てろってのか?頭痛くなるカメラワークしてるし、俺の前世がニワトリだって言われているような気がしてムカつくんだが。
[以降、2分32秒間は重要性が低いため省略]
SCP-1930-JP-A: [水辺を歩き回っている]
D-8921: ……ん、ここ見たことあるな。なんだっけか、ガキの頃に行ったことがあるような気がすんだよな。この水辺、まあまあ歩きにくかったような。そうだ、そう、ここらへんに空き缶が転がってたんだよ。
[映像に空き缶が写る]
D-8921: ほら!やっぱりあった。なんでこんな細かく覚えてんだろ。いや、そもそもこんなとこ行った覚えないんだよ。なんで忘れてたんだ?[15秒間沈黙]待て、混乱してきた。そうだ、えと、なんつーんだっけ。仏教でさ、生まれる前の……そう、前世!俺は前世でここに行ったことがある!なるほどな、前世体験ってのはそういうことか。いや、疑って悪かった。本当に申し訳ない。
SCP-1930-JP-A: [鳴き声]
D-8921: それで……そうだ、思い出した。これは俺の前世で、それで、この写ってるニワ……いや、母さんだ。そう、わかってる。母さんだよ、いつも俺に優しかったんだ。俺の母さんだよ。ごめんな、さっきからずっと気づかなくて。気づかないまま色々と思ってもないこと口走っちゃってごめんな。ごめんな。
SCP-1930-JP-A: [鳴き声]
D-8921: ああ、母さん。そっちから見えてないんだろう?でも俺は嬉しいよ。また母さんを見られて、母さんを思い出せて……。俺は今世でこんな姿になっちゃったけど、人生で初めて報われた気分だ。こんなクソみたいな人生にも意味があったよ。なあ、母さん。俺、今まで生きてて良かったよ。
SCP-1930-JP-A: [鳴き声]
D-8921: 母さん。ああ、頼むぞ。すぐに終わらないでくれよ。再生時間の表記がないのが本当に恨めしい。いや、逆にありがたいのか?俺はいつまで母さんを見ていられるんだろう。母さん、ずっと目の前にいておくれ。俺を置いてかないでくれよ。もう、もう2度と。
SCP-1930-JP-A: [草むらを歩き回っている]
D-8921: ああ、本当にあの頃の母さんだ。あの頃の、ずっとピンピンしてた頃の母さんだ。そして……そうだ。ここは僕の家に繋がる道だ。俺は、僕はニワトリだったんだ!ああ、そうだ。人間なんかよりずっとしっくりくる。戻りたいなあ。どうにかして。[6秒沈黙]……いや、母さんの姿を拝めるだけ幸せなんだ。うん、そうだ。あの頃の母さんをまた見られるだけ、僕は幸せ者なんだ。
SCP-1930-JP-A: [草むらを抜けて草原に出る]
D-8921: 母さん……母さん?なあ、母さん。そっちは違うよ、家に帰る道じゃない。ああ、でもこうして迷うのも良いかもしれない。本当にいつ以来だろう、本当に……。[落涙]ああ、いや、違うんだ母さん。ちょっと、すごく嬉しいことがあったからさ……。[微笑]また、泣き虫だって怒られちゃうかな。
[映像の視点が固定され、SCP-1930-JP-Bが登場する]
D-8921: [驚愕して]うわっ!雄鳥だ、なんで。父さん……じゃない。おかしい、おかしいぞ。僕はこんなやつ見たことないぞ。会ったことないぞ。今なら母さんのことも父さんのことも家族で行った湖のこともはっきり思い出せる。でも、やっぱりこんなやつ知らない。誰だよこいつ。恐いよ母さん、追っ払ってよ。
SCP-1930-JP-A: [SCP-1930-JP-Bに寄っていく]
D-8921: 母さん?[4秒沈黙]……そうだ、やっつけてくれるんだね。母さんは強いからきっと大丈夫だよ。いざとなれば僕も加勢するから。頑張って、母……。[6秒沈黙]……母さん、なんだよそれ。おかしいだろ。そいつは父さんじゃないんだぞ!父さんはもういないんだぞ!おい、なんで僕は動けないんだよ!早くカメラ動かせよ、おい!
SCP-1930-JP-B: あーあー、テステス。聴こえてるかな?██くん。今ね、君ん家の近くの草原に来てるんだ。
D-8921: 喋っ……。[12秒沈黙]……違う。やめろ、そんなやつ知らない!僕は母さんの息子だ!そんな名前知らない!お前こそ誰だ、お前は母さんのなんなんだ!
SCP-1930-JP-B: はい。えーと、今日はね。これからこのかわいーいニワトリちゃんと一発ハメちゃいたいと思いまーす。ほら、挨拶して。
SCP-1930-JP-A: [鳴き声]
D-8921: [10秒間沈黙]……は?意味わかんない。ハメるってなんだよ。どういうことだよ、説明しろよ!お前は誰なんだよ!
SCP-1930-JP-B: あーそうそう自己紹介が遅れたね。僕はニワトリちゃんのセフレでーす。あ、違うか。ニワトリちゃんが僕の肉便器なんだよね?……ほら、答えなきゃ。
SCP-1930-JP-A: [小さい鳴き声]
D-8921: ……そんな、母さん。こんな、父さん以外の雄なんかに、どうして?なあ、どうしてなんだよ。なあ。
SCP-1930-JP-B: というわけでねー。人間に転生しちゃった可哀想な息子くん……。ああ、今は██くんだったね。人間に転生したうえ犯罪まで犯しちゃって、今はイカれた科学者集団のおもちゃにされたんだっけか。[笑い]ニワトリちゃん寂しがってるよー、息子が犯罪者になっちゃったって。
D-8921: うるさい!そんな名前のやつは知らない!俺は母さんの息子だ!母さんが、世界で一番愛してるって言ってくれた、息子だ!
SCP-1930-JP-B: ま、残念ながら僕はそんな哀れなクズとは全然違うんだよね。その証拠にさ、ほら……。[SCP-1930-JP-Bの男性器が急速に勃起する]ほら、これ。どう思う?
D-8921: [驚愕して]ああ……すごく……大きい。ああ、おかしい。こんなことって……。
SCP-1930-JP-B: ふふ、ニワトリちゃんは僕のこういう規格外なところに惚れちゃったんだよね?……ああ、もう我慢きかない。ニワトリちゃんも限界でしょ?そんなカメラの向こうのクズなんて気にしなくていいから一発ヤっちゃお?
[SCP-1930-JP-AとSCP-1930-JP-Bが交尾の体勢を取る]
D-8921: [6秒沈黙]や、やめろ。ダメだ、そんなの。なあ、母さん、何とか言ってよ。ね?いつも言ってたじゃないか。父さんを愛してるって、僕のことも愛してるって。嘘じゃないよね?母さん。
SCP-1930-JP-B: 息子君はもうホント―に可哀想だけど、僕たちのラブラブエッチを見ながら独りでオナニー頑張ってくださーい。[笑い]
[SCP-1930-JP-BがSCP-1930-JP-Aの総排出腔に自身の男性器を押し当てる]
D-8921: う、嘘だ。こんなの、現実じゃない。作り物だ、フィクションだ、まやかしだ!
[SCP-1930-JP-BがSCP-1930-JP-Aの総排出腔に自身の男性器を挿入する]
SCP-1930-JP-A: [甲高い鳴き声]
D-8921: [嗚咽]
SCP-1930-JP-B: [腰を振りながら]ざーんねん、もう入っちゃいましたー!あーあ、君は実の親も守れないなんて本当に弱っちいんだねえ!ニワトリちゃんもすっごい残念そうだよ。ね?……おい、ボーッとしてんじゃねえぞ![腰を強く打ちつける]
SCP-1930-JP-A: [痙攣]
SCP-1930-JP-B: [腰を振りながら]さっきから!ずっと!てめぇに質問してんだからよお!答えろ!答えろよ!死ね!イキ死ね!殺してやる!
SCP-1930-JP-A: [痙攣]
D-8921: [嗚咽]ク……クソ!クソ!なんでだよ!母さん、父さんのことはもう忘れたのかよ!僕たちは父さんを忘れずに、2匹で強く生きていこうって、お互い信じあって生きていこうって、約束したじゃないかよ……。忘れちまったのかよ……。僕は、僕はせっかく思い出したのに。母さんと行った場所も、母さんの取ってきてくれたエサの味も。僕は思い出したのに。
SCP-1930-JP-B: [腰を振りながら]オラ!オラ!ここが気持ちいいんだろ、このメス豚!お前の性感帯は全部知ってっからな!俺の形に抉り取ってやる!
D-8921: [10秒間沈黙]……なあ、母さん。母さんは強かったよね。いつも僕を守ってくれた。ずっと前の、心の底のさらにずっと底にある、宝物のような記憶。僕はやっと思い出せたんだよ。強い母さんも、かっこいい母さんも、頼りになる母さんも。そして、父さんがいなくなったときに泣きはらしていた弱い母さんも。僕は好きだった、愛していた。だけど、もう、今の母さんは……。今の、今のあんたは。
SCP-1930-JP-B: [腰を振りながら]あ?首を絞めてほしいって……。あー、わかったわかった。仕方ねえな。[嘴でSCP-1930-JP-Aの首を噛む]うおっ!いきなり締まり良くなりやがって、屠殺願望でもあんのかよ?とんでもねえマゾだな!だがダメだ、お前は永遠に俺のオナホなんだ!俺のオナホとして死に、俺のオナホとして墓に埋まれ!
SCP-1930-JP-A: [甲高い鳴き声]
D-8921: 今のあんたは、知らない男とセックスして、みっともないメスの顔を晒す醜いメス豚だ!ニワトリなんかじゃない、お前は僕と父さんを裏切った、最悪のビッチだ……!クソ……!母さんはあんなに強かったのに、誰より無敵だったのに、どうして……。どうしてこんなこと……。[嗚咽]
SCP-1930-JP-B: [腰を振りながら]おい、なにイキそうになってんだよ!ちょっとくらい我慢しろよ!……あ?キス?仕方ねえなあ。[SCP-1930-JP-Aの嘴に自身の嘴を接触させる]
D-8921: やめろ……。もう、見たくない……。[落涙]
SCP-1930-JP-B: [腰を振りながら]おら、そろそろイクぞ!お前もイキそうなんだろ?いいぜ、息子の前でアナルほじられてイけ!コケコッコー![SCP-1930-JP-Aの総排出腔の奥まで男性器を押し込む]
SCP-1930-JP-A: [激しく痙攣する]
D-8921: あ、ああ、ああ……。こんな……こんな……。[4秒沈黙]う、ぐぅっ!……。[12秒間前屈みになる]はぁっ……。うぐっ……。
SCP-1930-JP-B: [15秒間沈黙]ふう……。へへ、おい。みっともねえケツ晒してんじゃねえぞ![翼でSCP-1930-JP-Aの臀部を強く叩く]
SCP-1930-JP-A: [痙攣]
SCP-1930-JP-B: あー、もうダメだこりゃ。でもほら、実の母親のメスの顔を拝めて、██君も楽しめたよね?それなら良かった!じゃ、今回はこれで終わるよ、バイバーイ。
SCP-1930-JP-A: [掠れた鳴き声]
[映像が終了する]
<映像記録終了>
備考: 実験終了後、D-8921が実験中に少なくとも1回以上オーガズムに達していることがわかりました。しかしながら、この間にD-8921が自慰行為をしていた様子は確認されていないため、SCP-1930-JPまたはその映像による精神影響が原因であると推測されています。