1/1934 LEVEL 1/1934CLASSIFIED |
![]() |
アイテム番号: SCP-1934オブジェクトクラス: Safe |
特別収容プロトコル: SCP-1934はサイト-19の廊下719-Aにある、”SCP-1934”とラベル付けされ、施錠されたドアの向こうにあります。実験中は廊下が閉鎖されます。
説明: SCP-1934は、ジェイム・マーロウ博士の旧オフィスを包括する侵入不可現象を指す呼称です。入室および/または部屋の敷居を超えてオブジェクトを配置する試みは、未知の手段によって妨害されます。解放状態にある戸口との物理的相互作用では、そこに不可視または正体不明なオブジェクトが存在するという兆候は示されず、上階や下階から部屋へ侵入する試みも同様に妨害されています。
SCP-1934の発現前、オフィスには空のファイルキャビネットと扇風機だけが置かれており、他の障害物はありませんでした。当時オフィスは清掃中であり、異常性は休憩から戻った財団職員によって発見されることになりました。
領域のスキャンは部屋の内外における異常なオブジェクトや活動を示していません。室内の質量には全く変化が見られないうえに、あらゆる機械的穿孔の試みに十分な抵抗力を有しています。加えて、室内には光や音も侵入不可能となっています1。部屋をサイト-19の電気系統から切り離しても、室内の照明や扇風機が動作を停止することはありません。SCP-1934の更なる情報は、現時点の技術的限界ゆえに得られていません。
実験中、マーロウ博士はうっかり一枚の紙を落とし、それが床の上を滑って扇風機の近くに辿り着くという形でSCP-1934を突破することに成功しました。紙は扇風機に近接しているにも拘らず、風によって動かされることがなく、室内に大気が欠如している可能性を示唆しています。オブジェクトを滑り込ませる追加の試みは殆ど成功しておらず、2014年5月現在は新たなオブジェクトが開口部を封鎖しています。オブジェクトを挿入可能な開口部は地上0.8cmに位置しており、幅37cm、高さ2cm、奥行きは不明です。
補遺-1: 開口部の発見から4週間の間、室内に挿入された幾つかの有機物質(果物の欠片や塩味のクラッカーなど)は、腐敗や動物による捕食の兆候を見せませんでした。
補遺-2: 2014/█/██の04:14、レベルCのHazmatスーツを着用した正体不明の人物2名がSCP-1934の内部にて観察されました。彼らは床に膝まで沈み込んでいたにも拘らず、部屋を動き回る際に行動を遮られている様子を見せませんでした。やがて彼らは、彼らが知覚していると思しき”床”の上に置かれている未知のオブジェクト群と相互作用を始め、どうやらそれを一列に並べているようでした。一列に配置されたオブジェクトは、バラバラに切断された人間の死体という形で姿を現しました。この時、片方の人物が彼らの活動を記録している監視カメラに気付き、仲間に警告しました。2人は軽いパニックを起こした後、素早く扉へと移動して姿を消しました。
観察において死体の各パーツは同一人物のものと思われ、そのどれもがマーロウ博士に強い類似性を有しています。至近距離にある幾つかの部位からは、切開や血液凝固の痕がないにも拘らず、付属器官が欠落していました。切断に一貫性のあるパターンは確立できませんでした。更なる活動は注目されていません。