SCP-1936
評価: +26+x

アイテム番号: SCP-1936

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1936は2mの電気フェンスの中に収容し、警備隊が巡回します。収容する地域は直径1kmの大まかな円状の範囲です。監視カメラを現在巡回していない地域を補う為に取り付けます。SCP-1936内の探索はエリア-37の保安責任者が指定した武装隊の護衛の下で実施します。職員は特別な許可無しに空間異常地域へと入ることは許されておらず、この許可の承認は最近のSCP-1936内の異常活動に基づき判断します。

エリア-37はこれら活動の支援と、SCP-1936より回収した物体の最初の実験と分類を実施する為の設備を提供する為に、対象の街の郊外に設立されました。一旦分類された物体は長期の保管と研究の為に適切なサイトへと移送します。

SCP-1936から回収した死亡している生体試料は、厳重に隔離を維持してエリア-37へ持ち帰ります。試料が危険であるとみなされた場合、即座に焼却を実行します。SCP-1936内で生きている生体試料が発見された場合、調査職員はその地域から退避し、機動部隊ジータ-29("狂気の登山家達")を回収と収容の為に派遣します。

説明: SCP-1936はニューイングランド地方のデールポートという名前の町です。1997年、この町は単発の非常に破壊的な事象、または数日間に渡る一連の非常に破壊的な事象と思われる出来事の被害を受けました。この時、財団は、デールポートを中心とし、町全体を覆ったガス地帯である、SCP-1936-1の存在により町内部への侵入または観測が実行できませんでした。(詳細情報は試行探査1936を参照。)この異常現象は発生の1週間半後に消え、既にSCP-1936には存在していません。

残った建物はその元の設計とは大きく変化した寸法となり、これらの多くの建物は位相幾何学的に矛盾がある状態になりました。調査で入室時より小さくなって最終的に内部にいる人間の動きを妨げる部屋1、同日の異なる時間帯の異なる場所に繋がる扉、1箇所にしか繋がっていないにも関わらず複数の場所へと繋がる廊下等の空間異常が報告されました2

デールポートに影響を及ぼした異常事象からの生存者は町内部では一切見つかっていませんが、多くのデールポートの町民の死体が回収されました。死因は様々ですが、その多くは自殺による物と思われます。多くの事例において、これら町民の死体は異常特性を示しており、これは異常事象が原因であると推測されています。これらの死体の一部を以下に示します:

  • 6マイル離れた位置からの音声無線通信を受信する事ができる内臓の染み。音声は組織の振動によって作られます。対象者は小さな炎を絶え間なく放出する小型設備の側で発見されました。
  • 壁に嵌った胴体。調査員が話しかけると、この胴体は僅かな動きを見せました。胴体より上部15cmの位置から、絶えず血液が溢れ出ていました。
  • 両目が抉り取られた年配の男性の死体。死体の眼窩、鼻、口、耳から灰の流体が絶え間なく流れていましたが、その源は見当たりませんでした。
  • 大通りに並んで発見された複数の人間の死体。筋肉、肌、骨が額から円状に取り除かれていました。傷の周りにある肌と脳組織には激しい焦げ跡がありました。
  • 毎日19:42に複数の浮いた胴体がジョンソン公立図書館に出現し、ランニングの動きをして、マーケット通りに沿って南西へと向かいます。出現から3分後、これらの胴体は道を外れ、次第に消えようとします。
  • 与えた力の向きに関わらず、力が加えられると必ず上方に浮く若い女性の死体。3

試行探査記録-1936:

デールポートの住人の現状が不明な為、SCP-1936-1への進入の安全性の確認、SCP-1936-1の性質とその効果の確認、町民の保護を用意とする事を目的とした、有人と無人によるSCP-1936-1内への探査が実施されました。現地に資源が到着した為、この探査は数日に渡って実施されました。

回収資料-1936:

多くの文書がSCP-1936から回収されました。これらは町の以前の住民が記した物と考えられます。

監視カメラとその他ビデオ装置は、SCP-1936-1が存在している間、映像記録を撮影し続けていました。

SCP-1936-1出現の原因を特定するために回収した文書を分析している間に、多数の勝利者の協会への言及が見つかりました。

デールポートの中央にある教会の近くを探索している時に、屋上で発見したカメラから回収した映像です。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。