SCP-1938-JP
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SCP-1938-JPと同型のコーヒーメーカー

アイテム番号: SCP-1938-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1938-JPはサイト-81A1の標準物品収容ロッカーに収容されます。SCP-1938-JPを許可なく使用することは収容違反を招くとして禁止されます。

SCP-1938-JP-1によってもたらされた液体は全て回収され、標準的な手順により処理されます。

説明: SCP-1938-JPは[編集済]社製のコーヒーメーカーです。SCP-1938-JPは改造されており、表面に"ブラック"、"エスプレッソ"、"アメリカン"と書かれたボタンが取り付けられています。これらのボタンを押すことにより、SCP-1938-JPの異常性は活性化します。

異常性活性化時、SCP-1938-JPから"ジングルベル"のメロディが発生します。これに伴う形でSCP-1938-JPの液体排出口から黒色の液体が排出されます。この液体は集合した後に凝固し、人型実体(SCP-1938-JP-1に指定)へと変化します。

SCP-1938-JP-1の外見は"サンタクロース"と呼ばれる伝説上の人物に類似しています ― SCP-1938-JP-1は赤い服と白い髭、及び白い布で構成された袋を保持しています。出現後のSCP-1938-JP-1は自身から最も近い位置に存在する、コップに相当する容器を持った人物(対象と表記)に向かって移動を開始します。対象がコップを手放した場合、SCP-1938-JP-1は新たに"付近に存在するコップを持った人物"を対象に定め、該当する人物の方向へと移動します。

SCP-1938-JP-1の移動を阻止することは不可能もしくは困難であるとされています。財団は移動阻止の試みを複数回に渡って行っていますが、その全ては非異常性の妨害要因が偶発的に連続したことにより失敗に終わりました。確率論的異常を有している可能性があります。

SCP-1938-JP-1と対象の接触時、SCP-1938-JP-1は保持している袋の中から取り出した器具を用いてコップ内に液体を注ぎ入れます。この液体は非異常であり、問題なく消費することが可能です。SCP-1938-JP-1はコップに液体を注ぎ入れ終えた後に液体へと変化し、消失します。


補遺1938-JP.1: 実験ログ

前記: 以下はSCP-1938-JPの性質を確かめる目的で行われた実験ログの一部抜粋です。被験者はD-1938-1、実験担当者は加賀屋博士でした。

実験ログ


<記録開始>

実験室の中央にSCP-1938-JPが配置されている。

加賀屋博士: 実験を開始します。

加賀屋博士の指示により、自動装置が起動する。自動装置が動作し、SCP-1938-JPの"エスプレッソ"ボタンが押される。

SCP-1938-JPの液体排出口より黒色の液体が排出される。液体は一箇所に集合し、人型を成す。

加賀屋博士: SCP-1938-JP-1の発生を確認。

SCP-1938-JP-1は周囲を見渡した後に実験室から退室する。実験室の扉のロックはシステムエラーによって解除されていた。

加賀屋博士: D-1938-1、準備はできていますか。

D-1938-1: ああ、まあ。でも本当に来るのか?

加賀屋博士: はい。通常通りに行けば、ですが。

SCP-1938-JP-1がサイト内の通路を進んでいる。進行方向はD-1938-1の待機する別室である。

機動部隊員: (銃を構えて) 止まれ!

SCP-1938-JP-1は警告を無視し、進行を続ける。機動部隊員による発砲の試みは銃の弾詰まりにより失敗に終わる。機動部隊員が銃を放棄し取り抑えようとするが、靴紐の綻びにより転倒する。加賀屋博士によって確保試行の失敗が宣言される。

SCP-1938-JP-1がD-1938-1の待機する別室の前に到達する。SCP-1938-JP-1は少し逡巡した後にドアを数回ノックする。

D-1938-1: 来たみたいだ。

加賀屋博士: 扉を開けてください。

D-1938-1が扉を開ける。SCP-1938-JP-1は笑顔を浮かべながら部屋に進入する。

SCP-1938-JP-1: メリークリスマス!

D-1938-1: 今夏だけど。

SCP-1938-JP-1: ハッハッハッ。

D-1938-1: いや笑って誤魔化すんじゃなくてさ。

D-1938-1がSCP-1938-JP-1の外見を観察する。赤い服、白い髭、白い布で構成された袋が見て取れる。

SCP-1938-JP-1: アイムエスプレッソサンタ。ギブユープレゼント。

D-1938-1: エスプレッソサンタって何?てかプレゼントなんて要らないんだけど。

沈黙。SCP-1938-JP-1が一瞬無表情になる。

SCP-1938-JP-1: (笑顔を浮かべて) ハッハッハッ。

D-1938-1: 笑って誤魔化すなって。

SCP-1938-JP-1が保持している袋の中から急須を取り出す。

D-1938-1: 急須?コーヒーじゃないのか?

SCP-1938-JP-1: イッツジャパニーズコーヒー。

D-1938-1: 俺は違うと思う。

SCP-1938-JP-1: ハッハッハッ。

SCP-1938-JP-1が急須を使い、D-1938-1の持っているコップに液体を注ぐ。コップからは湯気が出ている。

SCP-1938-JP-1: イッツオーケートゥドリンク。

D-1938-1がコップを睨みつける。

加賀屋博士: 飲んでください。

D-1938-1: (沈黙)

D-1938-1がコップの中の液体を飲み干す。

D-1938-1: (数秒沈黙) ストレートティー?

SCP-1938-JP-1: イエス。

D-1938-1: 紅茶は日本じゃなくない?

沈黙。

SCP-1938-JP-1: ハッハッハッ。

<記録終了>


終了報告: 当該実験後、SCP-1938-JP-1は自身の身体を液体へと変化させ、消失しました。SCP-1938-JP-1を構成する液体を調査したところ、非異常性の烏龍茶であることが明らかになりました。D-1938-1は記憶処理され、他業務へと割り当てられました。

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