アイテム番号: SCP-1944
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1944は危険指定された建物に偽装され、2人の潜入エージェントの手で常時隠密警備されます。研究員のSCP-1944内への進入は、すべて地下入り口から行われます。SCP-1944に遭遇した一般人はすべて拘束され、クラスA記憶処置を施されることになります。
説明: SCP-1944は'アセンションバーガー'という名のファストフード店で、██████████に位置します。一般の記録ではいつSCP-1944がいつ建設されたのか不明瞭ですが、1980年代に作られたものであると推定されます。建設許可書やその他の許可文書は一般の記録には存在しません。
ある人物(以下 、被験者)がSCP-1944へ進入すると、SCP-1944-1個体に歓迎されます。SCP-1944-1は人間の姿をした存在で、10代後半から20代前半の年齢をしているように見え、背面に'アセンションバーガー'とプリントされた明るい黄色の制服を着用しています。SCP-1944-1による歓迎が行われたあと、被験者は近くのテーブルへ案内され、以下のようなメニューを与えられます:
アセンションバーガーへようこそ!
おいしいごちそうを注文して、ご自身を自滅的な物理的存在の足枷から解放しましょう!お子様はドリンク無料です!
- 悔い改めバーガー
- 普遍的真理ナゲット
- 自己概念からの離脱フライ
- 自己中心的思考破壊スムージー
- 人類の自身への際限無い傲慢な信仰の終焉コーラ(氷入り)
調味料をご希望の方はお申し付けください。
商品を注文すると、SCP-1944-1はその場を離れ、3分から6分の間、(SCP-1944-1が主張するところによると)料理の用意を行います。SCP-1944-1はキッチンで品物の準備をしているように見られますが、この間にキッチン内を監視しようとすると、SCP-1944-1は監視が終わるまで作業を中断します。
準備過程の間、被験者が住居としている場所から物品が消失し始めます。テレビや電話やコンピューターのような、より近代的なものが消失しやすい傾向にありますが、もしこれらのものがない場合は家具や銀製食器などもこの影響を受けます。
この過程が終了すると、SCP-1944-1が被験者のテーブルへ戻ります。被験者が受け取る商品の包装は被験者が注文した通りのものですが、実際の食品は被験者の住居から消失した物体の破壊・破砕された残骸です。しかし被験者は、それが注文した通りの商品であると知覚します。たとえ商品がガラスの破片や電気部品で、食べることによって害をもたらされたとしても、被験者は相変わらず注文通りの商品であるという知覚を持続させます。被験者は食べ終わると食事を楽しんだ旨を主張し、基本的に商品が美味であったと説明します。食事後も、実際の食品を食べたということを1時間から3時間の間、被験者は信じ続けます。
もし、どのような理由であれ、被験者がSCP-1944で入手した物体を消費し続けた場合、被験者は精神的妄想・不安定を体験し始めます。これらの妄想の性質は様々ですが、共通点としては、被験者は啓発的状態、あるいはより高次の存在への上昇を体験します。これらの妄想はたいてい迫真的な幻覚を伴い、被験者に警戒心をもたらさないとみられます。