SCP-1951
評価: +3+x

アイテム番号: SCP-1951

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: ベズーホフ原子力発電施設とその周囲5マイルはフェンスで囲まれ監視カメラで監視されます。警報に配線された放射線センサーは早期警報システムとして万一の収容違反に備えます。周辺の守衛所にはGv20 EMP Emittersを装備した職員が、万一の必要が生じた際に鎮圧を行うために配置されています。

説明: かつて使用禁止を受け破棄されたベズーホフ発電所の原子炉が再活性化した後に、SCP-1951に文書化されている現象は発見されました。施設地表の放射線濃度は致命的であり、すべての研究は探査ドローンで行われなければなりません。施設の主室から送信された写真により、炉心周辺でフィラメントが生長していることが明らかになりました。SCP-1951-aに構成という点で視覚的に類似した人影を炉心内部に見ることができます。一連の写真により、SCP-1951-aはそれぞれの炉心の間を行き交っていることが観察されています。

サイト地表面に偏在している実体群は半透明な人影と形容するのが最も的確です。最初に文書化された人影であるSCP-1951-aはしばしば地表をゆっくりと歩く、歩道のベンチに座る、そして一度タバコ状のもので喫煙しているかのような姿が観察されています。SCP-1951-aは敵対的には見えず、時折警備員に向けて手を振る、近づくなどの行動をとります。その結果としてこれまでに数人の警備員が重度の放射能中毒として治療を受けることになりました。SCP-1951-aがそのうち2人の男性職員を‘不注意に’殺害してしまったことを受け、警備員がSCP-1951-aと距離を置くことの命令が余儀なくされました。SCP-1951-aとのコミュニケーションは成功していません; 実体の構成それ自体が音の生成を不可能にしているように思われます。

実体が有害であること、無形であることから物理的な実験を行うことは不可能です。SCP-1951-aに向けて撃たれた銃弾は体を透過し、また爆薬は一時的に実体を破壊するかのように見えますが、SCP-1951-aは直後に再構築されます。

サイト-オマスクは不可解な再活性化及びSCP-1951の持続から8カ月間機能を存続しています。以下の文書はこの期間における観察の概要です。

██月█3日 周辺記録: SCP-1951-aと外見(おそらく構成も)が類似した新たな実体が地表にて確認される。実体はしばしばSCP-1951-aと行動を共にし、両者の間で談話や肉体的接触による感情表現らしき行動が見られる。この個体を今後SCP-1951-bとする。

██月█4日 周辺記録: 2つの外見が類似した小さな人影が貨物室から出現し、互いに追いかけ合って無害な身体的攻撃をし合っているようである。SCP-1951-aとSCP-1951-bが恐らくそれらを驚かすために人影の背後の地面から出現する。人間の発話に類似した低周波のうめき声が聞こえた後、実体群は視界から薄れていった。

██月█5日 周辺記録: 施設からの放射線により警報が5度にわたって誤作動を起こしたことでSCP-1951の出力の増加が示唆される。別の人影を含む新たな3つの実体が発見された後、各月に施設の一掃を行う旨の命令が開始された。

██月█6日 周辺記録: 施設はGv20 EMP grenadeによる包囲の対象となった。これを記録している現在、SCP-1951-a以外の実体は、原子炉室内部の実体を除いて全て排除あるいは無効化された。

探査ドローンによって回収された音声 – ████年秋:

前書: ドローンによって回収されたテープは監視官のオフィス内で発見されました。発言は何も聞き取れず、ホワイトノイズを除いて何も収録されていないように思われます。ドローンが帰還した際そのハウジングにかつて原子炉で観察された発光するフィラメントの糸が飾り付けられていました。これらの糸は一連の英語の文字のような形式に配置されていました。その文は以下の通りです:

君達はアレクセイを一人ぼっちにした。

██年██月█5日の事例以降、それ以上SCP-1951からのコミュニケーションは記録されていません。

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