アイテム番号: SCP-1959
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: この記述の時点で、SCP-1959はまだ収容されていません。赤道の北緯50°から南緯73.2°内の観測所は、すべて財団の要注意リスト内に置かれます。また、SCP-1959の目撃者はすべて健忘症患者として処理されます。万一それを捕獲できた場合は、サイト-██横の専用収容ユニットに配置して下さい。
説明: SCP-1959は、無記名の白い宇宙服です。その形状はボストーク計画にて使用されたソビエト製SK-1型に類似しており、多少の改造が加えられています。宇宙服そのものはけして破壊されないようです。ヘルメットの遮光バイザーはひどく破損して曇っており、その内部についてのどんな観察も妨げています。これまでのところ、SCP-1959と通信する試みはすべて失敗しました。また、SCP-1959は相当量のガンマ線を放射していると判明しています。
SCP-1959は、合理的等速度で地球の周回軌道上を回り続けており、地球の低軌道から瞬間的に高軌道へ移動する場合があります。SCP-1959に遭遇し激突されたものは、それがなんであれ重大な構造破壊を被るでしょう。
平常、静止している間にのみSCP-1959は独自の行動を行います。ある場合ではSCP-1959は極端な苦痛を示す身ぶりを行い、時折そのバイザーを壊そうと試みました。SCP-1959が再びその場を立ち去る前に、一定時間その場に浮遊した事例も記録されています。その観察記録によれば、SCP-1959はまるで不可視の力から身を引き剥がそうと抵抗していたように見えました。
補遺-01: SCP-1959が最初に発見されたのは1971年██月██日、[編集済]に搭乗中の乗組員によって低軌道上を漂っているところを発見されました。乗組員がそれを見失うまで、観察はおよそ3時間続きました。
補遺-02: "ソビエトの宇宙計画および機密解除されたファイルについての研究後、我々はSCP-1959がアレクセイ ████████かアンドレイ ██████、あるいはセルゲイ ████████でないかと断定するに足る強い理由を得ました。SCP-1959の身元を完全なものにするため、さらなる研究が必要です。" —███████博士