アイテム番号: SCP-196-TH
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-196-THはサイト-88内の4×6メートルの人型収容室に収容されています。SCP-196-THが化粧品を要求した場合、化粧品キットを1箱提供しなければなりません。
SCP-196-THには一日3度の食事が与えられ、収容室外に出ることは禁じられています。
SCP-196-THの実験室へ移動する場合、SCP-196-THには鉄製の手袋と手錠を装着し能力の発現を防ぎます。さらにSCP-196-THがエージェントの顔に接触しない様に注意する必要があります。
SCP-196-THが収容違反を試みた場合、武力による鎮静化が許可されています。
説明: SCP-196-THは常に白い仮面を身につけている20歳の金髪の女性です。SCP-196-THの仮面はSCP-196-TH本人以外は取り外すことができないことが判明しています。SCP-196-THが他の職員と接触することは滅多にありません。他の調査ではSCP-196-THに身体的異常は発見されませんでした。
SCP-196-THは未知の手段で人間の顔を切り取ることができます。SCP-196-THに好みの顔と判断された対象はSCP-196-THに顔を引っ張られる様にして切り取られます。その時点で対象は窒息死します。その後SCP-196-THは対象の顔に化粧を施し、対象の自室の壁に飾りつけます。SCP-196-THは対象の顔に化粧をしている間とても嬉しそうに見えます。
しかしSCP-196-THに切り取られた顔(以下SCP-196-TH-1と呼称)は生存反応を示しており、会話が可能です。SCP-196-TH-1の記憶は残されており、通常通り老化します。
SCP-196-THは地図上には載せられていない孤島で発見されました。孤島にはSCP-196-THが住んでいたと思われる大規模な邸宅が発見されました。ある日財団はその邸宅の使用人が失踪したという情報を入手し、財団のエージェントを派遣しました。エージェント・ロバートとそのチームは邸宅内に56つのSCP-196-TH-1が壁に掛けられているのを発見しました、その後SCP-196-THは逃亡を試みましたが最終的にエージェントに拘束されました。犠牲者の遺体は邸宅では見つかりませんでした。
補遺: インタビュー記録SCP-196-TH-1
会話を行ったSCP-196-TH-1は50〜60代の男性です。
█████博士: こんにちは、私は█████です。あなたの名前を教えてもらえますか?
SCP-196-TH-1: 私の名前は█████████です。
█████博士: SCP-196-THについて何か知っていますか?
SCP-196-TH-1: あなた方は彼女をその様に呼んでいるのですか?
█████博士: はい、我々はあなた方の様な人達を番号で呼んでいます…。SCP-196-THは本名を我々に教えてはくれませんでした、名前が知りたければ私のおもちゃになれと言われました。
SCP-196-TH-1: 彼女の名前はエリザベスです、そして私は…私はエリザベスの父です。
█████博士: そんな!何故SCP-196-THはあなたにこの様な事を!?
SCP-196-TH-1: 全て私のせいなんです、私はエリザベスを甘やかしすぎてしまった、そして今や私だけでなく他の方々にも…本当に申し訳ありません。
SCP-196-TH-1: 1つだけ頼み事をしてもよろしいですか?
█████博士: どうぞ。
SCP-196-TH-1: どうか私の様になってしまった人達を殺してあげてください。
その後██████████氏は悲しそうな表情を見せその後の会話を拒否したためインタビューは終了しました。
SCP-109-TH-1の要求は拒否されました。