SCP-1960-J
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アイテム番号: SCP-1960-J

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-1960-Jは現在収容されておらず、収容地へ運ぶか破壊する現実的な手段もまた開発されていません。SCP-1960-Jが収容されず、非常に危険であり、また破壊は実質的に不可能なので、財団の現在のSCP-1960-Jに対するアプローチは、主に安全な距離からあるいは無人偵察機を使用しての観察と研究に集中しています。SCP-1960-Jと直接接触しようと試みているいかなる職員も、生命維持装置付きの頑丈で様々な環境下に耐えうる防護服を身に付けなければなりません。

説明: SCP-1960-Jは白石でできた浮遊性の球体で、支え推進させる如何なる方法も目にすることはでき無いにも関わらず、常に循環軌道を描いて動きます。その変わった運動に加え、SCP-1960-Jはいくつかの異常な特性を見せます:

  • SCP-1960-Jは音を吸収し/または抑制するようです。SCP-1960-Jに接近した職員はどんな外部の音も聞くことはできなかったと報告しました。
  • 遠くから見る限りでは、SCP-1960-Jはほぼ均一な明るい白色ですが、実際に接近するとかなり暗くなります。至近距離ではダークグレーに見えます。
  • 見た所内部熱源を有しないにも関わらず、SCP-1960-Jは自発的で極端な温度変化を示します。温度は-200℃から120℃まで変化するのが観測されましたが、その振る舞いや構造には温度に対応する変化はありません。
  • SCP-1960-Jの温度が人間にとって快適な範囲内であっても、無防備にSCP-1960-Jと接触することは一般的に致命的です。それに触れた生命体は窒息し即座に死にます。頑丈で様々な環境下に耐えうる防護服だけがこの効果を防ぐことが観測されています。
  • まるで強制的な影響をみせるように、SCP-1960-Jの方へ生命体を含む近くにいる物体を引き寄せます。この強制の強さはSCP-1960-Jに近づくほど増加し、最大の強さはゼロ距離の時で1.62m / s^2に達します。SCP-1960-Jを完全に破壊するために十分な力で叩いても、SCP-1960-Jは基本的に無傷なままでいることが観察されました。
  • 現在、SCP-1960-Jと財団本部の間には安全な距離がありますが、SCP-1960-Jの定期的な循環運動に重大な変更が起きると、XK-クラス世界終焉シナリオを生み出すことが出来るだろうと財団の科学者は考えています。

探査ログ SRV-3: カメラと様々な科学的機具を備えたロボット調査機SRV-3がSCP-1960-Jの研究のために派遣されました。SCP-1960-Jが主に玄武岩で出来ている事が探査機により確定し、その表面の近接写真を撮りましたが、無線データ転送への数多の妨害に会い、最終的に動作が止まりました。

探査ログ A1: 任務の準備中、チームA1の輸送機は不自然な速度と温度になって自発的に燃え出しました。全3人のチームメンバーが失われました。SCP-1960-Jが霊能的かつ/または知覚的な構成要素を持つかもしれないと、財団の科学者は結論付けました。SCP-1960-JはKeterに格上げされました。以降の任務は耐火性の材料と衣類を必要とします。

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探査ログ A11: 3人の財団職員がSCP-1960-Jと直接接触するために派遣されました。接触の際の生命消耗効果にから生き延びることが出来るだろうという望みを込めて、3人全員に頑丈で様々な環境下に耐えうる防護服が装備されました。挑戦を観察し財団との無線通信を維持するために、██████は輸送機に残りました。██████と██████はSCP-1960-Jとの接触に成功し、生き延びます。破壊分析が認可され、苦労の末チームA11は研究のため小さなサンプルと共に帰還しました。財団本部からの正確な距離を慎重に計測し、XKクラス世界終焉シナリオが可能かどうかを決定する予定で、チームA11はSCP-1960-Jに距離測定装置を慎重に取りつけます。

探査ログ A12: 任務の範囲はA11と非常に類似していますが、長期の任務のために多くの必需品が認められます。A12はSRV-3を調査する任務も課せられ、後の分析のために壊れたロボットのパーツの幾つかと共に、最終的に帰還します。

探査ログ A13: SCP-1960-Jに接近している間に、A13の輸送機は[データ削除]により損傷を受けました。結果、爆発が起こり輸送機が故障し、乗組員は任務を遂行できなくなりました。A13は任務を中止し、犠牲者を一人も出さずに本部へと帰還しました。

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探査ログ A17: チームA17の任務はSCP-1960-J専用移動車両(Roving Vehicle)と共に行われ、SCP-1960-Jの表面をより詳細に研究することも認められました。チームA17はSCP-1960-J破壊の研究のためにその表面上でいくらかの爆薬を作動させましたが、その結果生じた損害はごく小さなものでした。SCP-1960-Jは根本的に破壊できないものと思われます。

[DATA EXPUNGED]

許可された職員のみ:

[編集済]を考慮して、これ以降のSCP-1960-Jに対する全ての探査任務は中止とする。財団職員はどんな状況下であれSCP-1960-Jと直接接触してはならない。
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