SCP-1962-RU-V
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SCP-1962

アイテム番号: SCP-1962-RU

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1962はオパナセンコ博士のオフィスに安置してあるダンボール箱に保管して下さい。SCP-1962の使用は、Dクラス職員が実験目的で着用する場合のみ許可されており、実験以外においては認められません。実験後はベルトの埃や汚れを清掃し、潤滑保護クリームを塗布して下さい。

説明: SCP-1962 – それは真鍮製のバックルを持つ茶色の革ベルトで、ロシア帝国軍の軍服の一部分であると推測されています。バックルには本来、双頭の鷲が描かれていましたが、その上に何かしらの鋭い物で"нирабанигосподина!"(「奴隷でも主人でも無い!」)との碑文が刻まれています。ベルトの保存状態は良好で、左側にいくつかの僅かな摩耗が見られる程度です。

装着者の生命が人の手によって脅かされる状況になった時、オブジェクトの異常特性が発現します。装着者が敵により多くの損傷を与えるほど、自身が致命傷を受けるリスクが減少しますが、代わりに後遺症の残る怪我や心的外傷のリスクが増加します。

発見時の状況: このオブジェクトは当初ウクライナの█████にて、相続された家の居住者であるИ█████ Т█████氏によって、屋根裏部屋にあった木製の収容箱より他の古物と共に発見されました。Т█████氏はその後2日間、バックルに注意を払う事無くズボンを止める際にこれを着用していました。3日目、Т█████氏は強盗目的で立ち入った3人の若者に襲撃を受けました。Т█████氏の職業は会計係であり、何ら武道を体得しておらず重度の近眼でもありましたが、強盗を拘束した警官によると彼は強盗の1人を歯を4本折りつつ殴り倒し、2人目をも同様に殴り倒しました。3人目の強盗はТ█████氏と共に橋からドニエプル川へ転落し、両者とも警察によって引き揚げられました。Т█████氏は右の鎖骨を複雑骨折し、またこのような異常な状況から心的外傷を負いました。

2度目の特性の発現は、以下のような状況で生じました: ベルトは、Т█████氏の10代の息子で6年生の生徒1に相当であり、やはり何ら自己防衛の術を体得していないТ█████氏が取得し、彼はバックルへ興味を惹かれました。その後、高校生らによって金を集る目的で引き止められました。直後の闘いにおいて、彼は相手の鼻や右足首を折り勝利する結果となりました。

その後、オブジェクトが歴史の教師に見せられ、教師は「恐らく銃の会社に由来する、ロシア帝国時代の将校のベルト。この碑文からして、将校だけが使っていた訳では無いだろう。」と考えました。

[編集済]組織との事案の後、オブジェクトが押収されました。被害者及び目撃者にはクラスB記憶処理を施しました。オブジェクトはオパナセンコ博士の指示の下収容されました。

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