SCP-1971
アイテム番号: SCP-1971
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-1971は聖遺物調査収容用のサイト76のC棟23号室第五コンテナに保存されます。入室前に網膜スキャン認証が行われ、クリアランスレベル2以上に入室が許可されます。3つの物体から成るSCP-1971は人間との接触において無害であると思われます。これら物体に対する非破壊試験は許可されます。一度に棟内から持ち出せる物体は一つだけです。
説明: SCP-1971は以下3つの物品の集合です。
- 『ダンホーン公立図書館』と正面の石盤に刻まれた建物が写る、10 × 15 cmの一枚の白黒写真。写真は劣化した状態です。分析ではこの写真は1950年代に撮られ、また改竄はされていないと示されました。1998年の5月1日のアイオワで、財団のエージェントは抵当流れになっていた赤樫の家に侵入した際にこの写真を見付けました。
- 町や村としてのダンホーンという地方自治体は、アイオワ州やその他の州でも存在したという記録はありません。
- 「『不承不承の風』ラウラ・ケルフキン著,1971年,クリンコ出版」と記された一冊の本。265ページで薄手のハードカバーがなされた40 cm × 31 cmの寸法の本です。その内容は登場人物や話の展開を避けている平凡な小説です。カバーの内側には『アイオワ州ダンホーン公立図書館』と押印されています。貸出しカードにはたった一人『ルイザ・ワトソン 1979年5月1日』とありました。本のカバー及びページ表面に対する破壊検査は禁止ですが、内容についてはこの限りではありません。この本は[編集済]で入手されました。
- 「『不承不承の風』ラウラ・ケルフキン著,1971年,クリンコ出版」という本の記録はありません。
- 戸籍謄本、運転免許証、徴税簿、資産帳といった記録によれば、ルイザ・ワトソンという氏名の者はアイオワ州に居ませんでした。
- ノキア3210の携帯電話。2007年にヴァージニア州バークビルの119大通りで地区セール中に発見されました。調査によりその由来に注意する点は無い事が判明しました。この携帯電話は2000年頃に生産され、暗号化された言伝が3つ保存されており、その日付は全て2001年9月15日です。
- 『アイオワへの道中』
- 『この経験から学ぶ事を願って』
- 『ダンホーンの状況が確認された』
補遺1971-1:
ネット上の記録と政府発行文書への公文書の広範な調査で、この街はこれまでに存在しなかった事が明らかになっています。使用可能な証拠はデマと指摘されています。
補遺1971-2:
財団エージェント達は████年から████年に渡り、アイオワ州の35歳以上の住民から無作為に選んだ9500人に対し質問を実施しました。
- 上記住民中427名がアイオワ州ダンホーンの実在を認めるも、実際の地図からこの街の名前を見つけられた者は居ませんでした。この人々のうち351名が方向を示そうと試みましたが、それぞれの方向は一致せず矛盾したものでした。この人々の街の地理的な位置の知識について、統計的な意味はありませんでした。
- 質問を受けたうち285名がダンホーンへ旅行した、またはその地を通過したと主張します。この人々からの街の説明は一貫したものです。これらインタビューにおいて一致する明確な細部について、コンピューターで相関関係の分析にかけた所、統計的に92%の正確さを持っていると算出されました。要約すると、ダンホーンは周囲を小規模ないし中規模の農場で囲まれた人口およそ3000人の小さな村です。この説明は街に対し特異な関心を示すものでは決してなく、その他の事実では96人中95人が街の唯一のレストランで夕食を摂り『飼い葉袋という店が提供する牛のかたばら肉が最高だった』と主張します。
補遺1971-3:
メイン州のホグセットという村の存在を指摘する形跡物が蓄積されています。SCP-1971と同様に、この街についての質問では今まで存在した事は証明出来ません。ホグセット由来の形跡はSCP-1971に加えられる見込みです。
補遺1971-4:
モンタナ州シミノ、テキサス州ムント、ワシントン州オスターハウス、各々由来の形跡物がSCP-1971に加えられる見込みです。
ページリビジョン: 4, 最終更新: 10 Jan 2021 16:16