SCP-1992
評価: +5+x
1992.jpg

SCP-1992の外観

アイテム番号: SCP-1992

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1992はサイト-77のEulicd SCP棟にある標準セキュリティ保管室に収容されます。配備される警備員には、収容違反を起こす可能性のある人物がSCP-1992に入った場合でも中に入って追跡しないように通知されています。もしその人物が30分を経過してもSCP-1992から自らの意志で退出しないのであれば、可能な限り早くその人物を拘束し連れ出すために1台のセキュリティドローンを飛ばします。

説明: SCP-1992はケンタッキー州、██████ ███████にあったモービルホームです。それにはリビングルーム、2つのベッドルーム、キッチン、クローゼット、および客間が含まれています。入手可能な歴史的記録によると、それは1950年代のある時点で建設されており、建物には築年に相応の摩耗と損傷があります。しかしながら、1972年より早い時期にこの建物の異常効果の報告はありません。

もし知的生命体(以下被験者と呼ぶ)がSCP-1992に入ると、SCP-1992-1実体の出現を引き起こします。SCP-1992-1実体は表面的には被験者に似ている単純化されたヒューマノイドです。 SCP-1992内の部屋間を移動すると、利用可能な各出入り口においてSCP-1992-1の1実体が出現し、被験者がその方向に移動した場合に行なう可能性のある行動をします。

SCP-1992-1の各実体はSCP-1992内を移動し続け、それにより追加の実体が出現します。実体はSCP-1992内のオブジェクトや家具を使用することができ、このことでも更なるSCP-1992-1実体の出現が引き起こされます。SCP-1992-1実体の数が増えるにつれて、反復毎にSCP-1992の内部は追加の空間を獲得し、建物内部において存在し得るあらゆる内装を生成するように見えます。これらの拡張部分はSCP-1992の既存部分と同一ですが、レイアウトは変更され、あらゆる可能な方法で配置されます。SCP-1992が拡大するにつれて部屋は細部を失い、最終的に部屋は単調な白色になり家具がほとんどなくります。不思議なことに、ベッドルームに対する改変は報告されていません。SCP-1992の複数の被験者は、数体のSCP-1992-1実体が同じ活動に揃って参加している姿を見たことを報告しています。被験者がSCP-1992から完全に出ると、SCP-1992-1の全実体は消え、内部は元の空間に戻ります。SCP-1992-1実体が知性を見せたとの報告はありません。 付録1992-Aを参照してください。

SCP-1992は1995/9/18、██████ ███████において異常な活動の報告を調査していたエージェントにより発見されました。最初の発見時にエージェント・リス・ボイドはSCP-1992の中に入り、これから台所に向かって移動すると報告を行いました。直後に、5体の彼女のコピーがダイニングルーム、リビングルーム、クローゼット、バスルーム、階段に向かって移動していることを報告しました。彼女の退出後、現在の収容プロトコルが制定されました。 SCP-1992は1996/1/30に収容され、Euclidに分類されました。

補遺1992-A: 2002/8/20、SCP-1992の異常効果の実験中にカッツマン研究員はあるSCP-1992-1実体とコミュニケーションをとることができました。 今日まで、これが実体が知性を見せた唯一の機会です。

インタビュー対象: SCP-1992-1実体

インタビュアー: K.カッツマン研究員

前書き: カッツマン研究員はSCP-1992に入り、すぐに実体の1つとのコミュニケーションを試みた。

<記録の開始>

カッツマン研究員:「私を理解できますか?」

SCP-1992-1:「私たちはその人(the man)に答えることができる。私たちは沈黙を保つことができる。」

カッツマン研究員: 「あなたの目的は何ですか?」

SCP-1992-1:「私たちはこの者に特化した答えを述べることができる。私たちは全体的に私たち全てに対する答えを述べることが出来る。私たちは"目的"の明確化を求める。私たちは沈黙を保つことができる。"目的"を定義せよ」

カッツマン研究員:「あなたがいる理由、存在する理由は何ですか?」

SCP-1992-1:「私たちはこの者に特化した答えを述べることができる。私たちは全体的に私たち全てに対する答えを述べることが出来る。私たちは前半の問に答えることができる。私たちは後半の問に答えることができる。私たちは両方答えることができる。私たちはさらなる明確化を求める。私たちは選ぶことができる」

SCP-1992-1とカッツマン研究員は15秒間沈黙する

カッツマン研究員:「あなたは危険ですか?」

SCP-1992-1:「私たちはその人に答えることができる。私たちは沈黙を保つことができる。私たちはその人に同じことを尋ねることができる。私たちは嘘をつくことができる」

<記録の終了>

後書き: SCP-1992-1はこのイベント後にコミュニケーションを継続せず、またこれ以後どのSCP-1992-1実体もコミュニケーションを試みていない。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。