SCP-1993-JP
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Isset

リーズ・トラビス・イセットがTwitterにアップロードしていた自撮り画像。

アイテム番号: SCP-1993-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-1993-JP-1、2は人型オブジェクト収容房に収容されます。通常のヒト収容プロトコルに加えて、オブジェクトのストレス軽減のためにポータブルテレビの設置、加えて月150ドル以内での書籍及び嗜好品の購入が認められています。後述する防護装備によりオブジェクトの活動には制限がかかるため、対象が防護装備を装着している状態でも使用に大きな影響がないよう、家具類は特別製のものが支給されます。

オブジェクトに与える食事及び嗜好品には以下のような制限が掛かります。
・オブジェクトに与える食事はすべてベジタリアン・メニューにしてください。
・オブジェクトにはアルコール類、タバコやマリファナといった使用時に煙を発する薬物、ハーブ類やニンニクなど臭いの強いものが材料に含まれる菓子類、肉類が材料に含まれる菓子類、その他SCP-1993-JP収容マニュアル1に書かれた禁止物品は与えてはなりません。

SCP-1993-JP-1、2には常に防護装備を装着させてください。防護装備の点検のために、SCP-1993-JP収容マニュアルに記載されたタイプ・ブルーの財団メンバーは機動部隊λ-8("ヘパイストス")に任命され、防護に問題がないかチェックを行い、問題があれば防護装備の修復を行う必要があります。

防護装備の修復中には以下の予備収容手順を実行してください。

  1. イネ科植物の茎を編んでロープを作り、そのロープをDクラス職員とともに焼却した灰によって、SCP-1993-JP-1、2が収容されている人型オブジェクト収容房の周囲を隙間なく円形に囲んでください。
  2. 手順1で作られた円を囲む形で、白墨を使用して正六角形を描き、それぞれの角にメトカーフ非実体反射力場発生装置を置き、作動させます。
  3. 機動部隊μ-13("青ローブの賢者")は『反奇跡による神格存在への対抗』(著:エミ・バーソロミュー(Emi Bartholomew))に則り、出現するVクラス霊的存在からの防御を行います。
  4. 72時間以内に修復が成功しない場合、オブジェクトは収容違反したものと判断され、機動部隊ν-7("下される鉄槌")が被害を最小限に押さえるため活動を行います。

大規模なヒューム値の変動が観測された地域で考古学及び芸術学分野に於ける発掘調査が実施される場合、フィールドエージェント1名が調査メンバーとして参加し、異常現象-5によって出現された物品であるかを確認してください。もしそうである場合は、対象の物品は財団が回収し、関係者にはAクラスの記憶処理を行ってください。

SCP-1993-JP-1のTwitterアカウントは財団のWebセキュリティ用オートボットによって監視され、異常な効果をもつWebサイトへのリンクがリプライされた場合速やかに内容が検閲され、無害なものへと置換されます。

説明: SCP-1993-JP-1はリーズ・トラビス・イセット(Reese Travis Isset)という名前の、イギリス国籍を持つ1993年生まれの男性です。SCP-1993-JPは2013年に特異な現象を発生させたことによって財団の注意を惹きました。

SCP-1993-JP-2はイギリスの俳優であったピーター・アンソニー・ジョーダン(Pieter Anthony Jordan)です。SCP-1993-JP-2は後述する異常現象-5においてSCP-1993-JP-1と関連する異常性を発揮したため、収容下におかれました。

SCP-1993-JP-1、SCP-1993-JP-2の特異性は、オブジェクトが特別収容プロトコルで指定された防護装備を身につけない状態のままでいる時と、身に付けている時で大きく変化します。

以下の超常現象1~4は、オブジェクトが防護装備を身に着けない状態のまま平均して24時間が経過すると発生し、時間の経過とともに進行します。

SCP-1993-JP-1、2が防護装備を身に付けた状態でいる場合、これらとは異なった異常現象(以下、異常現象-5と表記)が発生します。
異常現象-5はヨーロッパ全域で起こる、おそらく過去改変現象であると考えられています。異常現象-5では、ヨーロッパ全域で同時多発的に大規模なヒューム値変動が観測され、SCP-1993-JP-1、SCP-1993-JP-2をモチーフとした絵画や彫刻、詩や物語が、ヒューム値の変動が起こった場所で発掘されるようになります。これらは放射性炭素年代測定法の結果、紀元前400年~西暦1500年までの、おおよそ1900年間の間に作られたものであると考えられます。これらの芸術作品はいずれもSCP-1993-JP-1をSCP-1993-JP-2が強姦、あるいは儀式的殺人、あるいは拷問などによって害している場面を描いたものとなっています。

異常現象-6はTwitter社のデータベースに登録のない、アクセス元が不明の多数のTwitterアカウントがSCP-1993-JP-1のTwitterアカウントへとリプライを送る現象です。リプライの内容は、リンクをクリックした端末が同質量の大便へと置換される現実改変効果が付与されたウェブサイトへの誘導、SCP-1993-JP-2によるSCP-1993-JP-1の処刑、儀式的殺人、強姦、カニバリズムなどを映した映像2、SCP-1993-JP-1、2への侮蔑的なコラージュ、SCP-1993-JP-1の殺害や拷問、生贄の儀式を行うことをほのめかす文章などが主となっています。

異常現象-5及び6は、異常現象-4が発生した直後にもっとも多く発生し、時間経過とともにゆるやかに減少していきます。現象量からの予測では、おおよそ10年間SCP-1993-JP-1、2が防護装置を身に付け続けている場合、異常現象-5は収束すると考えられています。しかしながら現在の技術では、防護装備を2ヶ月以上維持することが困難であり、完全な防護装備を作る目処は立っていません。

補遺:
SCP-1993-JP-1の初期収容時に行われたインタビューの記録です。重要部分のみが抜粋されています。

補遺2: SCP-1993-JP-1のTwitterログに当時のリプライが記録されていました。この中で特筆すべきやりとりのみを、以下に抜き出しました。@MissingkingはSCP-1993-JP-1が使用していたアカウント、@hrigfharogはおそらくこのオブジェクトへの関連が深いと思われる存在が使用しているアカウントです。@hrigfharogというアカウントはTwitter社のデータベースには存在せず、アクセス履歴も存在しませんでした。このアカウントは@Missingkingへとリプライを行うことを除いて、ツイートを行っていません。

補遺3: もっとも新しいSCP-1993-JP-2へのインタビュー記録です。対象は非常に強いストレス下に置かれていると判断されたため、臨時でカウンセリングを行うことになりました。対象のインタビュー中の興奮を抑えるため、このインタビューにおいては対象を個人名で呼んでいます。

補遺4: 異常現象-6の発生時にもっとも繰り返しSCP-1993-JP-1に対するリプライを行っていたアカウント、@ocwefnvfに対して接触を行う試みが2016/11/█に行われました。このアカウントはいずれも@hrigfharogと同じくTwitter社のデータベースにアカウントが存在せず、アクセス履歴もありません。特筆すべき事項として、このアカウントは振る舞いなどから、高い確率でSCP-1993-JP-1が最初に接触したアカウントとは異なった存在である可能性が高いと考えられています。エージェント・ロークがこのアカウントに対して接触を試みました。以下はリプライの記録です。

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