クレジット
タイトル: SCP-2002-J - -Jは信号無視JaywalkerのJ(原題: The -J stands for Jaywalker)
著者: ©︎stormbreath
翻訳: Popepape
原記事: [https://scp-wiki.wikidot.com/scp-2002-j]
参照リビジョン: 13
作成年: 2018
アイテム番号: SCP-2002-J
オブジェクトクラス: Neutralized
特別収容プロトコル: 本報告書のコピーは全財団職員に配布され、読むことが義務付けられます。SCP-2002-Jの生涯についてのドキュメンタリー1が製作中であり、完成し次第財団の全職員に向けて上映される予定です。
説明: SCP-2002-Jは信号無視を行うことができない男性でした。SCP-2002-Jが法的に信号無視と見做されるやり方で道路を横断しようとすると、可能性が0ではないが統計上は起こり得ないイベントが発生し、それによって先述の試みが信号無視と見做されない状況になります。
SCP-2002-Jは2018年8月4日、その異常性を用いてインディアナポリスの商業地域の交通流を繰り返し妨害した後に確保されました。その間対象は、自動車運転手に対する自身の優位性について支離滅裂な主張を大声で行っていました。
インタビュー記録:
[ログ開始]
ジョーンズ博士: こんにちは、SCP-2002-J。このインタビューはあなたの異常性の起源を──
SCP-2002-J: オレは、道路を渡る前に左右を確認するのにウンザリだった。だから、ファウストよろしく悪魔と契約したのさ。
ジョーンズ博士: ええと──
SCP-2002-J: 一日の中で一番嫌な瞬間だ。オレは対向車に注意を払うのが大嫌いなんだ。もっといいやり方があるはずだ。無駄なことは省いて、自分の方に向かってくる自動車を恐れたりせずに邪魔抜きで道路を横断するような。
ジョーンズ博士: あの──
SCP-2002-J: これこそが人間の苦しみだ!オレたちは、死に縛られているのと同じように交通法や交通規制にも縛られてる。オレは心から交通法がない世界を望んでるが、そんなのは秘密裏の政府プロジェクトがその考えを具現化して実行に移したりするんでもない限り実現しない。だが男1人に限っていうなら、別の方法もあるかもしれないだろ‽
ジョーンズ博士: でも──
SCP-2002-J: だからオレは浮浪者を一人殺って、交差点の悪魔(地獄の第四圏の権威で、忠実tar。具体的には道路のタールtarだ。)を召喚した。そして取引をしたんだ: オレの靴底sole(それと浮浪者もだが、誰があいつのことを気にするっていうんだ?)と引き換えに、信号無視に関する法律から完全に無制限に自由になった。
ジョーンズ博士: あなたは──
SCP-2002-J: そしてそれは上手くいった!オレは今や、(道路に関しては)半神だ!交通を司る大神はオレに跪く。オレは交差点を横切るたびにヤツらの法律を踏みにじり、ヤツらにできることは何もないからな!オレはお前に質問をして、解答の暇も与えずに答えを教えてやることにする: どうして、ニワトリは道を横切ったんだ‽2神に反抗するためさ!
ジョーンズ博士: 信号無視のために‽あなた、信号無視をするために魂soulを売ったんですか‽
SCP-2002-J:念のため言っとくと、靴底soleだぞ。足の裏soleじゃない。オレは靴の片っぽを諦めたんだ。
[ログ終了]
実験記録:
シナリオ: SCP-2002-Jは、信号が青になっていない時に道路を渡ることを命じられる。
結果: SCP-2002-Jが道路に進入すると、即座に信号が青になる。
メモ: SCP-2002-Jの異常効果を見るための、単純な基準テストです。この結果は、最も一般的なものです。 — ジョーンズ博士
シナリオ: SCP-2002-Jは、信号が青から赤に変わった直後に道路を渡ることを命じられる。
結果: 変化は記録されない。実験のために交通が止められていたため、SCP-2002-Jは何の妨害もなしに道路を横断する。
メモ: 財団と現地政府のサイト-19に関する条約を分析すると、我々は現地国の全ての法律から免除されており、またサイト-19の法規約には信号無視に対する処罰の条項が盛り込まれていません。したがって、財団の管轄下のこの実験においては、信号無視は法律違反ではありませんでした。— シェルドン・カッツ, /s/
シナリオ: SCP-2002-Jは信号が変わった直後に道路を渡ることを命じられる。この実験は、信号無視が違法であることが確認済みの市街地で実施される。
SCP-2002-Jが道路に進入する。対象が道路に進入した直後、パレードの準備により3ブロック先の道路が封鎖される。道路が封鎖されている際の信号無視は違法ではないと定義されている。
カンフェティ・インターナショナルと彼らの反ミームの日記念パレード に呪いあれ! — マラチェク博士
シナリオ: SCP-2002-Jは、信号無視の法的な規定があることが確認された地域で信号が変わった直後に道路を渡ることを命じられる。周辺地域でのパレードの予定がないことが確認済みである。
SCP-2002-Jは道路に進入する。その直後、地方議会にて信号無視を合法化する法律が可決され、即日施行される。
メモ: 誰にもオレは止められねえ — SCP-2002-J
シナリオ: SCP-2002-Jは信号が変わった直後に道路の横断を命じられる。該当地域の法律には信号無視の禁止が含まれており、該当する法律の改正案が審議中でないことが確認済みである。パレードその他の道路を封鎖するようなイベントは予定されていない。
結果: SCP-2002-Jは道路に進入する。その直後道路に隕石が落下し、深刻な被害をもたらしたことにより道路が封鎖される。
メモ: ジョーンズ博士は隕石の衝突により死んだ — O5-13
シナリオ: SCP-2002-Jは道路の横断を命じられる。該当地域の法律には信号無視の禁止が含まれており、該当する法律の改正案が審議中でないことが確認済みである。全ての議員は標準政治妨害計画10293により身柄を拘束されている。道路の封鎖を伴うパレードその他のイベントは近辺で予定されておらず、突発的なパレードの実施を妨害するために武装した警備が配置されている。実験場所の近くには砲兵部隊が設置されており、上空の監視によって大気圏に突入する物体を発見し、落石があった場合にはそれを破壊する準備ができている。強制労働下にある収容済みの奇跡術者は気象現象による道路の封鎖が起きないようにすることを強制させられている。
結果: SCP-2002-Jが交差点に進入する。直後に信号が青に変わる。SCP-2002-Jは、道路を渡っている途中で違法に赤信号を通過した自動車に衝突されて致命傷を負う。
これが道路を渡る前に左右確認をする理由ってわけさ、子供たち! — クレフ博士