SCP-2004
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アイテム番号: SCP-2004

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-2004は武装遺物格納エリア-02にて収容されます。これまでに標準的反ミーム措置では不十分なことが明らかとなっているため、SCP-2004は封じ込め手順-2004「盲 (めしい) の手引く盲」を用いて取り扱われます。さらなる情報は手順ARC A-02クリアランス-04マニュアルを参照してください。SCP-2004に冒された人物 (これ以降SCP-2004-1と呼称されます) は同様の手順で取り扱われます。

説明: SCP-2004は未知の、恐らく地球外起源である5枚一組の個人用携帯データ端末1です。取得されて以来、一つの端末を除いて機能を失い、もはや動作しません。SCP-2004は財団によって拡張された周期表に整合しない分子構造を持つ未知の材質で構成されています。プラスチックのように柔軟ですが、一方で極端な温度条件及び物理的ダメージに対する耐久性を持ちます。各デバイスは透過性のある緑色で滑らかな角を持ち、それと分かる電力源や入出力端子を持ちません。SCP-2004は活動性のある生体電場と物理的接触がなされた場合に起動し、三次元的ホログラフィック文書を投影します。

Molecule.png

L-2004の非ミーム的サンプル。記号は水分子であると同定されました。

SCP-2004から投射された画像は白い背景上の黒字の文章であり、象形文字 (L-2004) で書かれています。文字は様式化された星座と分子の化学結合に基づくように思われ、点、丸、および斜線のパターンが複雑化する文章構造を作るために用いられています。L-2004を読む、あるいは聞くことはミーム的異常を引き起こし、翻訳の試みを非常に危険なものとしています。そのような理由から、文書の翻訳は全体の4%に留まります (下記を参照のこと) 。

L-2004のミーム的感染による初期症状は直ちには発現せず、認知されるまで数日に渡り進行するでしょう。冒された実体、SCP-2004-1は不安感、興奮性、強迫性障害的振る舞い、パラノイア、及び敵愾心の増大を示します。典型的な症例で被験者は自意識を喪失しはじめるか、他の誰かであると確信し始め、それまでの人生は注意深く設計された欺瞞であると主張するようになります。6~8日後、SCP-2004-1の脳の言語中枢は失認症と失語症に類似した症状を伴って再プログラムされます。彼らはL-2004を除き、書かれたものであれ話されたものであれ任意の言語を認知あるいは理解する能力を失います。第二期が終わるまでに彼らは流暢にL-2004を書き、また話せるようになり、他のSCP-2004-1と会話する様子が観察されるようになります。

14日後、実体は精神的機能と人格の完全な変容を示します。予備的な試験は認知機能の増加、認識力・判断力が高められた状態にあることを示唆します。彼らは感染していない人間に敵対的であり、盛んに収容下からの脱出を試みたり、一丸となって異常性を拡散しようとします。その対象は特に各SCP-2004-1がかつて親しみを感じていた人々です。彼らは前例のないほどの技術力をも示します。少なくとも3件の事案において、それぞれ隔離されたSCP-2004-1実体はありふれた素材を用いて、異常性を持つか財団の現時点における科学知識を遥かに超えると思われるアーティファクトを製作しました。

物品番号 呼称 解析
I-001 EMPデバイス SCP-2004-1-07は秘密裏にT████博士の銀の懐中時計を入手し、封じ込め房監視用カメラ及び電子式ロック用キーパッドから取り外された物品を用いて改造を施しました。 (MRIから発生するような)強い磁場に曝された時、I-001は電磁パルスを発生させました。SCP-2004-1-07は続いて生じた混乱の中で逃亡を試み、保安部隊によって致命傷を負いました。
I-002 励起イオンガス兵器 実験T022の一部として、SCP-2004-1-15はその技術力を検査するために種々の非特異的物品を与えられました。妨害されることなく45分間作業させた後、レベル4監督官は実験の中止と機器の没収を決定しました。安全な条件下でテストした際、I-002は1cmのプラズマ球を発射し、測定されたその温度は10,000Kでした。機器は試験を通じて致命的な熱量を蓄積させ、その内部機構を破壊しました。
I-003 情報伝達デバイス I-003は人目を避けるためにその構成部品を別々に組み立てられ上で複数のSCP-2004-1実体によって構成されました。装置はエリア-02の内部相互通信装置及び内部データネットワークシステムを乗っ取り、設備内に知覚閾値以下のL-2004標本を導入しました。レベル4監督官スティーブン・シンクレアは対抗策として設備のサリンガス散布装置を作動させ、エリア-02に共に収容されていたKeter級SCPを活用しようと試みていた███体のSCP-2004-1実体を抹殺した勇気を称え、死後に財団勲章を授与されました。

現時点において、SCP-2004-1が第二の「失語症」期に入ってしまうと治療する術はありません。予備感染期 (暴露後1~3日) の間にクラスA記憶処理を施したとして、その影響を取り除ける確率は60%程度です。暴露を受けた際の感染率は100%です。

SCP-2004に表示された文章の部分的な非ミーム的翻訳が以下に示されています。

#####クラス: 賢明なる#####は不屈の存在である。

#####: 種族#####-001は母星#####に封じ込められる。#####レベル4教化が適用されている間は、いかなる#####-001#####も#####居留地や#####から退去させられ、母星#####に送還される。レベル5被教化者には、自己封じ込め権限が認可される。レベル5の#####-001はSecure#####財団に指定される。

#####: #####: 種族#####-001は#####内における#####級脅威として知られる、適応性を持つ#####型生命である。#####体もの種族#####-001実体は#####自然発生的かつ異常な#####の崩壊を引き起こし、15種#####の絶滅#####をもたらした。#####の承認を受け、#####委員会は#####条項の#####に記載された手順#####により#####が達成される時まで、種族#####-001は母星#####に封じられるとの裁決を下した。種族#####-001は#####侵略的かつ敵対的で、その#####、及びあらゆる#####住民はそのような脅威を制御することができないと#####主張している。種族#####-001に対する言語#####の#####曝露は、破滅的な教化不全及び彼らの#####アイデンティティと異常な#####の復元を起こしうるため、如何なる場合であっても#####されない。

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