オブジェクト番号: SCP-2010
オブジェクトクラス: Safe
オブジェクト保管プロトコル: テストが必要とされない限り、SCP-2010はセクター3-242の安全な第4保管庫の二番目の棚で保管しなければなりません。テストはDクラス職員を使って行うように限定されており、他の職員はどんな理由があってもSCP-2010を観察してはいけません。
説明: SCP-2010は、アップル社製の携帯電話のように見えます。画面のガラスに「PROTOTYPE」というフレーズが刻まれています。 「O」の文字が異常に大きいです。一般的な同ブランドの携帯電話で見られるようなロゴはSCP-2010にはありません。 SCP-2010は電池がなく、正常に動作しません。
被験者がSCP-2010をタッチすると、Walk Off the Earthの「君の瞳に恋してる(Can't Take My Eyes Off of You)」のカバーが、未知の手段によって再生され始めます。曲の再生が開始されると被験体はSCP-2010を取り落とし、常にスピーカーの近くに倒れこみます。曲が終わらない限り、彼らはその場所から動きません。曲が終了した後、被験者は、もはや目の概念を理解することができません。被験者が本来目を感知するはずの状況では、彼らは必ずなにもないように感じます。すべての被験者は、彼らが目を持っているという事実を拒否しています。
補遺2010-01: SCP-2010は、以下のように書いてあるノートの下で回収されました。
工場に送らないでください。思ったように対象が動作しません。私たちは、同音異義語の問題を整理する必要があります。我々には目によって引き起こされる問題はありません、ないですよね?それは修正しなければならない大きな欠陥でした。私達はただ、その忌まわしい文字を我々の存在している世界から追放したいのです。そのたったひとつの音節が私たちの苦しみと私達が休めない原因となってきました。我々は、ここから私たちの敵を葬らなければならず、もはやこれ以上宇宙が破壊されることは許せません。平和の慰めはもうすぐです、兄弟よ。世界は私たちの抗議の歌を聴かなければなりません。4母音作戦をなんとか成功させなければなりません!
-クロウリー長官