SCP-2012-JP
評価: +47+x

アイテム番号: SCP-2012-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2012-JP-msdの拡散元は現在不明であるため、財団性webクローラによりweb上を巡回しSCP-2012-JP-msdに関する情報を発見次第削除して下さい。その後、SCP-2012-JP-msdに関する情報をアップロードした人物を特定し、その情報源を可能な限り追跡して下さい。当該人物は記憶処理の後解放されます。

-SCP-2012-JP-msdの実験はセキュリティクリアランス2以上の職員の許可を経て実行して下さい-SCP-2012-JP-msdの実行は許可されません。現在PoI-D-2012-JPの情報を調査中です。

説明: SCP-2012-JPは一定の手順(以下SCP-2012-JP-msd)を行う事で見る事が出来る、対象に精神的な影響を及ぼす夢です。以下はSCP-2012-JP-msdの詳細になります。

1. 花瓶、ホオズキ(Physalis alkekengi) 、ランプなどの光源となりうるものを用意する
2. 水を張った花瓶に対象の涙を一滴以上垂らし、ホオズキを活ける。
3. 入浴などで体を清め、清潔な状態を維持する。
4. およそ10m2以上の広さの部屋に寝具を用意し、扉・窓などを完全に施錠する。
5. 枕元にホオズキを活けた花瓶を置き、ホオズキを照らすように光源を設置する。
6. ホオズキを照らす光源以外の全ての明かりを消す。
7. 花瓶に向かって目を閉じ、「許されますように」若しくは「救われますように」という意味の文章を念じる。
8. 入眠する。このとき入眠時刻は午前0時以降午前1時以前でなければならず、また睡眠時刻に午前2時から1時間程度を含まなければならない。

以上の手順を行った場合、対象は一貫性のある夢(SCP-2012-JP)を見ます。

夢は常にある礼拝堂の内部から開始されます。この教会及び後述のSCP-2012-JP-humは被験者の証言及び脳情報デコーディング実験から得られた情報により固有の夢界実体であると考えられています。内装は十字架などのキリスト教会の意匠が確認されますが、その一方で既知のあらゆる様式の礼拝堂と完全な一致を示していません。教会内の扉・窓は施錠されており脱出は現在まで成功しておりません。窓の外部は完全な白一色に見え、外部の確認は不可能です。

礼拝堂の内部には、頭部がタンバホオズキが飾られた陶器製の白い花瓶で構成された神父服の人型実体(以下、SCP-2012-JP-hum)が存在します。SCP-2012-JP-humは、被験者に対し友好的な態度で接し、しばしば被験者に懺悔室での告解を行うことを促します。この提案を受け入れると被験者は教会右側奥に存在する懺悔室へ案内されます。懺悔室の信者側の扉から入室すると扉が自動的に施錠され、この時点から被験者は以下に示す一連の精神影響の影響下に置かれます。

影響下に置かれた被験者は「自分の隠している罪・悪行を告白したい」という強い欲求が発生します1。室内に設置された椅子に被験者が着席し被験者が自身の隠している罪に関する懺悔を行うと被験者は罪悪感の急激な増大を覚え、多くの場合泣き崩れる、錯乱するなどと言った行動を取ります。この後、被験者がある程度まで鎮静化すると、声は被験者に呼び掛け「私は貴方を許します」と言った旨の発言をします。この発言を聞いた被験者は罪悪感の解消と共に主観的に「救われる、許される」と証言される感情を獲得します。この時点で神父側の声は無反応となり、扉は解錠されます。被験者が室内から退室した時点で夢は終了となります。上記の精神影響に抵抗する試みは現在までの所成功しておりません。

起床した被験者は懺悔した罪の内容が刑法に違反する物であった場合、公的な処罰を望むようになり、多くの場合自首を行います。これは軽犯罪であったり時効を迎えていた物であっても同様です。内容が刑法に違反しない物であっても、被害者が存在する場合は丁重な謝罪と可能な限りの補填を行います。この際、被験者に発生する贖罪意識は懺悔した罪の内容に限られ、過去に行った同様若しくはより悪質と見なされる行為には適用されず、精神影響前と同様の態度を取ります。

発見経緯: SCP-2012-JPは、20██年█月█日に██市内の交番へ自首を行いに来た男性の証言をきっかけに発見されました。男性(本名██ ██氏、会社員、当時34歳、関連人物2012-01に指定済み、後にDクラス職員へ雇用)は「7年前に、当時近所に住んでいた6歳の女児(██ ██氏)を絞殺し██山中に遺棄した。」という証言を行い、後の捜査によりこれは事実であると確認されました。██氏は現在になって自首をした理由について「昨日、ネット上のオカルト掲示板を閲覧しているときに「魂が救われるおまじない」と称された儀式手順の投稿を発見し興味本位で行った所、夢の中で自分の犯罪を諭され、罪の意識から自首をしようと思った。」と証言しました。この情報を潜入エージェントが捉え、異常性の可能性ありとして財団に通達し、財団による調査が行われ、異常性が確認されたためSCP-2012-JPとして認定されました。事後処理として当該の情報を削除し、関係者には記憶処理が行われました。

その後の調査により、「魂が救われるおまじない」と称されたSCP-2012-JP-msdと同等の内容の投稿がオカルト系の情報を取り扱う電子掲示板を中心に相当数発見されました。しかしながら手順の煩雑さからSCP-2012-JPを体験した人数は財団が確認できた限りで4名のみでした。その4名も影響された罪の内容が軽犯罪や迷惑行為などの軽度なものであったため記憶処理の後解放されました。SCP-2012-JP-msdの投稿者の追跡は、投稿ホストが追跡不可であるか単なる転載という結果に終わっており、現在までSCP-2012-JP-msdの情報元の確認には成功しておりません。

探査記録2012-JP-1 - 日付20██/██/██

対象: エージェント・栗谷

実施方法: 被験者にSCP-2012-JP-msdを実行させ、脳情報デコーディング技術により夢の内容を可視化する。

<記録開始>

[礼拝堂扉の前に立ち祭壇方面を向いた状態で夢が開始する。視点右奥側にSCP-2012-JP-humが立っているのが確認できる。]

エージェント・栗谷: SCP-2012-JP-humを発見。接触を行います。

[エージェント・栗谷はSCP-2012-JP-humへ向かって歩き、SCP-2012-JP-hum側も気付いたようにこちらに接近する。]

エージェント・栗谷: すみません、少しお話をお伺いしてもよろしいですか?

SCP-2012-JP-hum: はい、当教会へようこそお越し下さいました。私が応えられる事でしたら、なんなりと。

エージェント・栗谷: 私、ここは初めてでして。こちらはどういった場所になりますか?

SCP-2012-JP-hum: こちらは迷える罪人達を導き、その魂を救済すべく作られた特別な教会となります。

エージェント・栗谷: 罪人を導く……ですか?

SCP-2012-JP-hum: はい、正しき者は救われ、罪人は地獄に堕ちる……そのような考えは余りにも冷酷に過ぎると思われませんか?何の理由もなく罪を犯す人などそうはいません。家庭が原因で人を殺した者がいます。社会が原因で盗みを働いた者がいます。文化が、体質が、信念が、様々な者が人を罪に導くのです。そうであるならば、「天国へ行ける正しき者」はただ運が良かっただけ、とも言えます。

エージェント・栗谷: はあ、なるほど。

SCP-2012-JP-hum: 当教会ではそういった罪人にこそ理解と親愛を示し、罪人を罪と人に分離する、そうやって始めて本当の贖罪が始まると考えております。

エージェント・栗谷: なるほど。それで貴方はどういった存在なのですか?

SCP-2012-JP-hum: 私は見ての通り、こちらで神父を務めてさせて頂いております。この教会より罪人を救済へ導く大役を任されています。

エージェント・栗谷: ここは夢の中の場所、でよろしいですよね?この場所や貴方は夢の中に存在するものと考えてよろしいでしょうか?

SCP-2012-JP-hum: はい、ここは夢の中の教会。皆様の魂だけがこの場所に辿りつくことが出来ます。

エージェント・栗谷: 貴方自身は、この夢の中に生きる存在なのですか?それとも現実に貴方が存在して、夢の中の意識が今ここに居る貴方なのでしょうか?

SCP-2012-JP-hum: この場の主従の主はこの教会そのもの。私はただ飽くまでこの教会に帰属する存在と考えて頂ければ。所で、本日は告解をなされますか?

エージェント・栗谷: この教会では告解以外の活動は行っておられないんですか?

SCP-2012-JP-hum: はい、こちらは罪人のための教会になりますので。告解はされないということでしょうか?

エージェント・栗谷: ああ、ええと、すみません。最後に中の設備を見学させていただいてもよろしいでしょうか?

SCP-2012-JP-hum: それくらいなら結構です。告解をご希望でしたらいつでもお申し付け下さい。

エージェント・栗谷: ありがとうございます。

[エージェント・栗谷による探査が行われるが目立った情報はなし(探査に関する完全なる記録は文書SCP-2012-JP-02を参照)。その後、外部刺激による覚醒によってSCP-2012-JPから退出]

<記録終了>

分析: SCP-2012-JPとSCP-2012-JP-humは、いわゆる「万人救済主義」をより罪人に寄らせた主義で運営されているようだ。視覚イメージを見た所感だが、キリスト教の礼拝堂と神父、というよりあくまでそれっぽいなにかであるように感じる。イメージだけで作られた映画のセット、というような。それが何を意味するかは現時点では不明だが。 -高道博士

以下はSCP-2012-JP実験記録となります。

実験記録2012-JP-1 - 日付20██/██/██

対象: D-03170。男性、22歳。強盗殺人の罪で死刑判決を受けている。

実施方法: 被験者にSCP-2012-JP-msdを実行させ、脳情報デコーディング技術により夢の内容を可視化する。D-03170には告解を行うように指示する。

結果: 被験者は入室直後に精神的な抑圧が発生したことを報告する。着席した被験者は室内の席の着席すると12年前にコンビニでスマートフォン用のモバイルバッテリーを万引きした事を告白。告白を終えた被験者は約10分程泣き続け、ある程度沈静化した所でSCP-2012-JP-humから「それは小さなものだった。それは少し高価なものだった。だからこそ、貴方は魔が差してしまったのでしょう。そういった悪魔の囁きに人は余りにも無力なのです。ですので貴方を許します。」と語りかけられる。被験者は感涙した様子でSCP-2012-JP-humに感謝を述べると室内から退出し覚醒した。覚醒後、被験者は窃盗を行ったコンビニエンスストアへの謝罪と弁償を希望するが機密保持の観点から却下される。精神鑑定では自身の窃盗に関して本心からの贖罪の意を示しているが、自身の強盗殺人については依然と同じように表面的な反省の態度に留まっている事が確認された。

分析: おそらくは強盗殺人についての告白だろうと予測していたが、重い罪から選ばれるという訳でもないようだ。 -高道博士

実験記録2012-JP-2 - 日付20██/██/██

対象: D-03170。

実施方法: 被験者にSCP-2012-JP-msdを実行させ、脳情報デコーディング技術により夢の内容を可視化する。

結果: 懺悔室に入室した被験者は幼少期に学校でのボール遊び中に窓ガラスを割ったしまったが見なかった事にしてそのまま逃げてしまった事を告白。実験2同様に10分程泣き続けた後に、SCP-2012-JPから「子供の頃の事でしょう。そんな時分に責任を持った行動なの出来ようはずがありません。なにより、高々子供のする事を大人が責め立てるのはよくありません。私は、貴方を許しましょう」と語られる。その後の対応、精神状態は概ね実験2と一致する。

分析: 本当に基準が分からない。もしかしたら今まで犯した全ての悪事からランダムで選ばれているのかもしれない。 -高道博士

実験記録2012-JP-3 - 日付20██/██/██

対象: D-03931。男性、39歳。中学生3名が犠牲となった無差別殺人の罪により死刑判決を受けている。

実施方法: 被験者にSCP-2012-JP-msdを実行させ、脳情報デコーディング技術により夢の内容を可視化する。

結果: 懺悔室に入室した被験者はtwitter上で女性アイドルの██ ██氏の公式アカウントに対して過激な中傷コメントの投稿を常習していた事を告白(後に確認済み)。被験者は5分程うずくまり、その後SCP-2012-JPから「人間、生きていればどうしても好きに慣れない、嫌ってしまう人が出て来てしまうものです。そういった自然な感情を抑える事はとても難しい事でしょう。私は貴方を許しましょう。」と語りかけられる。覚醒した被験者はtwitterアカウント上での謝罪を希望するが却下される。

分析: 今までの被験者は全員告解した内容に関しては真摯に受け止め反省の意を示しているが、基本的な精神構造や勤務態度が改善するというわけでない。SCP-2012-JPの異常性はあくまで告解した内容だけにしか効果を発揮しないようだ。 -高道博士

実験記録2012-JP-4 - 日付20██/██/██

対象: D-04092。女性、53歳。保険金殺人の罪により死刑判決を受けている。

実施方法: 被験者にSCP-2012-JP-msdを実行させ、脳情報デコーディング技術により夢の内容を可視化する。

結果: 被験者は11年ほど前に自身の鬱憤を晴らす為に度々野良猫に暴行を行っていた事について告白。被験者はうつむいて涙を流し、20分経った後SCP-2012-JPから「野生で生きる動物にとって弱肉強食は当たり前の事。貴方が気に病む必要は有りません。私は貴方を許しましょう。」と語りかけられる。覚醒した被験者は動物保護団体への自身の全財産の寄付を申し出たが被験者が現状財産を保有していないため却下された。

分析: 一つ気付いたのだが、SCP-2012-JP-msdは今まで一言たりとも神の存在に言及していないな。常に「”私”が許す」と言う表現を使っている。SCP-2012-JP-msd自身はどのような宗教観に基づいた行動をしているのだろうか。 -高道博士

実験記録2012-JP-5 - 日付20██/██/██

対象: D-04386。男性、38歳。元勤務先の上司との個人的トラブルの末の殺人の罪により死刑判決を受けている。

実施方法: 被験者にSCP-2012-JP-msdを実行させ、脳情報デコーディング技術により夢の内容を可視化する。

結果: 被験者は8年前に近所に住んでいた児童を衝動的に殺害し、近くの山中に遺棄した事を告白。被験者はうずくまり、30分に渡り泣きながら児童に対する謝罪の言葉を繰り返した。被験者がある程度沈静化した所で、その後SCP-2012-JPから「人は誰しも心の中に悪魔を飼っています。その子供は、貴方の中の悪魔を退治するために遣わされた天使だったのでしょう。貴方がそう嘆いていてはその子も浮かばれません。ですから、私が貴方を許しましょう。」と語りかけられる。覚醒した被験者は警察機関への自首を希望するが却下される。被験者の証言を元に██の大規模な調査を行った所山中より児童の白骨死体が発見され、当時行方不明だった██ █氏(当時8歳)であると確認されました。

分析: ……気に掛かる点があるので一旦SCP-2012-JPの実験を中止する。 -高道博士

追記: 実験記録2012-JP-5の対象となった児童殺害事件の事件現場及び事件の性質が発見経緯における██ ██氏による児童殺人事件と同一であるという点が高道博士より指摘され、SCP-2012-JP実験の一時停止及び当該事件の詳細な追跡調査が行われました。調査の結果、████年██月から██月にかけて発生した連続児童殺害遺棄事件との関係性が浮上しました。当該事件は発見経緯及び実験時の対象になった児童殺害事件との間に児童及び犯人の生活圏、殺害方法、死体の処理方法などの点で一致を見せました。

インタビュー記録2012-JP - 日付20██/██/██

SCP-2012-JPによって発覚した2件の児童殺害事件と追跡調査により浮上した連続児童殺害事件の関係性についてSCP-2012-JP-humに対するインタビュー実験が計画されました。

対象: エージェント・栗谷。

実施方法: 被験者にSCP-2012-JP-msdを実行させ、脳情報デコーディング技術により夢の内容を可視化する。

<記録開始>

[礼拝堂扉の前に立ち祭壇方面を向いた状態で夢が開始する。視点左手前側にSCP-2012-JP-humが立っているのが確認できる。SCP-2012-JP-humはこちらに気付き話しかける。]

SCP-2012-JP-hum: おや、貴方は以前にもこちらに来られた方ですね。告解をご希望ですか?

エージェント・栗谷: いえ、本日はインタビューに参りまして。

SCP-2012-JP-hum: インタビュー、ですか……。もしかして記者の方なのでしょうか?申し訳ありませんが、当教会は罪人の救済を唯一の活動とさせて頂いておりまして、以前お話しさせて頂いた以上の話となると、そう多くはないのですが……。

エージェント・栗谷: その告解に関してのご質問なのですが。

SCP-2012-JP-hum: はい、なんでしょうか?

エージェント・栗谷: ここで行われる告解なのですが、告白される罪はどのような基準で選ばれている、などはありますか?

SCP-2012-JP-hum: 基準……と申されましても、こちらで行われる告解は皆様方がお話しいただくことをこちらが聞かせて頂いてるだけになりますので。[数秒沈黙]どうしてそのようなことを?

エージェント・栗谷: 以前こちらで告解された方で、同じような事件を告解された方がいらっしゃいまして。

SCP-2012-JP-hum: 申し訳ありませんが告解の内容に関しては守秘義務がありますので。

エージェント・栗谷: すみません。重要な事なのでどうしてもお聞きしたいのですが、██市内における児童殺人事件に関して……

SCP-2012-JP-hum: [エージェント・栗谷の発言を遮って] もしかして警察の方ですか?何度も言うようですがこちらにも守秘義務がありますので事件の捜査が目的なのでしたらお引き取り頂く事になりますが。

エージェント・栗谷: すみません。でしたら最後に一つだけ、██年に起きた連続児童殺害事件について

SCP-2012-JP-hum: 帰れ。

エージェント・栗谷: え?

SCP-2012-JP-hum: 帰れって言ってるんだ。

エージェント・栗谷: しかし……

[SCP-2012-JP-humは発言を遮って、両手でエージェント・栗谷の頭部を掴む。この時点でエージェント・栗谷は覚醒した。]

<記録終了>

結果: 覚醒したエージェント・栗谷は重度の錯乱状態に陥っていたため鎮静剤が投与された。投与後にインタビューを行った所「以前駐輪場で他人の自転車を倒してしまったが疲れていたのでそのままにして帰ってしまった」と証言し、それについて強い罪悪感を抱いていることが判明した。エージェント・栗谷はSCP-2012-JPの懺悔室内で告解した直後の被験者と同様の精神状態とみられ、鎮静剤の効果が切れた時点で再度の錯乱状態に陥ったためAクラス記憶処理が施された。

追記: SCP-2012-JP-humの起源を調査するため、出力されたSCP-2012-JP内の映像からSCP-2012-JP-humの外見を精密調査した所、エージェント・栗谷の映像に映り込んでいたSCP-2012-JP-humの指紋が、前述の██年に発生した連続児童殺害遺棄事件の犯人である███ ██氏(████年██月██日に死刑執行済み)の指紋データと97.3%の確率で一致するとの検査結果が出ました。現在、SCP-2012-JP-humを███ ██氏本人、もしくは███ ██氏の起源とする存在であると仮定し、███ ██氏をPoI-D-2012-JPに指定し調査を行っています。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。