SCP-2016-JP
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アイテム番号: SCP-2016-JP LEVEL 2/2016-JP
オブジェクトクラス: Safe Restricted

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図1: SCP-2016-JP

特別収容プロトコル

SCP-2016-JPは大型植物収容棟に移植された状態で収容されます。SCP-2016-JPは標準植物収容マニュアルに基づいて育成環境を管理されます。SCP-2016-JPから半径7m以内にはセキュリティクリアランスレベル3/2016-JPをもつ職員及びSCP-2016-JP-A以外の侵入が禁止されています。SCP-2016-JP-Aは劣化状況に合わせて交換されます。

説明

SCP-2016-JPはナギモドキ属(Agathis)に分類される異常な樹木図1です。SCP-2016-JPは樹高74m、幹の円周が16mであり、現存する同種の中で最大のサイズになります。また樹齢は最低でも1000年以上はあると推測されています。SCP-2016-JPが繁殖を行う方法は確認されておらず、また人工的に増殖させる方法も発見されていません。

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図2: SCP-2016-JPの樹洞

SCP-2016-JPの根本には高さ3.3m、底面積6.7m2の樹洞図2があります。樹洞からは脊椎動物に対し働きかけるフェロモンが放出されており、これにより何らかの動物を樹洞の内部まで誘導します。

SCP-2016-JPは樹洞内に入った動物の内、1体に根に似た器官を伸ばし突き刺します。この動物をSCP-2016-JP-Aに指定します。この器官は2種類あり、1つはSCP-2016-JP-Aに栄養補給を行い長期に渡って生存させるために用います。もう1つはSCP-2016-JP-Aの神経節に絡みつき脳機能の一部を利用するために用います。またSCP-2016-JP-Aに突き刺す際、細胞の修復を活性化させる酵素を注入することで傷口の修復並びにSCP-2016-JP-Aとの完全な結合をします。

SCP-2016-JPはSCP-2016-JP-Aが感じる危機感、恐怖感等の生存本能に基づいて自身の周囲に確率改変事象を引き起こします。これはSCP-2016-JP並びにSCP-2016-JP-Aに対する危機的状況を回避する方向で働きます。この確率改変事象はSCP-2016-JP-Aの知能指数及び生存本能の強さに比例してより強力かつ範囲が拡大します。

SCP-2016-JPの樹洞内に複数の動物が入った場合、SCP-2016-JP-Aには呼吸が盛ん、体温が高い等の活発な個体が選ばれやすくなります。これはすでにSCP-2016-JP-Aが存在する場合も同様であり、その時点でのSCP-2016-JP-Aよりも活動的な動物が入れば入れ替わる場合もあります。また入れ替える際にはSCP-2016-JP-Aとの結合を解く酵素を分泌しながら分離させます。外部からの刺激により強制的に分離させようとした場合、SCP-2016-JP-Aの神経節に深刻な障害を与える可能性があります。

SCP-2016-JPはニュージーランドの████████████地区で発見されました。発見当時のSCP-2016-JPはSCP-2016-JP-Aとしてフクロギツネ(Trichosurus vulpecula)が用いられており、調査を行ったフィールドエージェントの一行に対して複数の妨害事象が発生しました1。その後にSCP-2016-JP-Aが入れ替わるタイミングを見計らってSCP-2016-JPの異常性を抑制させ確保しました。


関連事案

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