SCP-2018-JP
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アイテム番号: SCP-2018-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2018-JPはサイト81██の標準人型収容チャンバーに収容されています。SCP-2018-JPに一日に6時間、初等教育相当の教育をヒト(Homo sapiens)に属する女性の職員が行って下さい。SCP-2018-JPは食事を必要とはしていませんが、SCP-2018-JPの要求があった場合にのみ、SCP-2018-JPに食事を供給して下さい。SCP-2018-JPをヒト亜科に属さない哺乳類に接触させる実験はセキュリティクリアランスレベル3以上の職員3名からの許可を取り行って下さい。

説明: SCP-2018-JPは██県██市に存在する██氏が保有する屋敷にて発見された11歳の男児である松岡 ██氏です。

SCP-2018-JPは食事、睡眠を必要としておらず、受けた損傷、欠損は30分以内に完治します。SCP-2018-JPは現在成長の兆候を見せておらず、体重や身長は発見時から数日後に測定した記録と変わっていません。

SCP-2018-JPの意思に関係なく、SCP-2018-JPがヒト亜科を除く哺乳類に属するオスを視認する、もしくは視認されると異常性が発現します。(この際、視認した/されたオスの生物をSCP-2018-JP-1と呼称)

SCP-2018-JPを視認したSCP-2018-JP-1は例え性機能の未成熟または欠如した状態であっても、即座にそれを交尾が可能になる状態へと変化させ、SCP-2018-JPとの交尾を行おうとします。交尾の正否に関わらず、SCP-2018-JP-1はSCP-2018-JPを自身の番だと認識するようになり、異常な執着を見せます。異常性に暴露したSCP-2018-JP-1はこの関係性を維持しようと努めますが、SCP-2018-JPはSCP-2018-JP-1との交尾を拒絶する傾向にあり、動物へ自身の異常性を暴露させる事を拒みます。

SCP-2018-JP-1が複数体存在する場合も、SCP-2018-JP-1同士で一種の社会性を持った群れを作成し、SCP-2018-JPを中心としたコミュニティを築きます。

SCP-2018-JPの体内へSCP-2018-JP-1の精液が侵入した場合、1週間から3週間の間にSCP-2018-JPの腹腔でそのSCP-2018-JP-1のオスの胎児が生成されます。これは、SCP-2018-JPの胎内に胎児が存在する場合にも生成は行われ、SCP-2018-JPが受胎した状態で受胎する数の制限はないように思われています。胎内に存在するSCP-2018-JP-1の胎児は、異常な速度での成長をし、およそ1週間で成体となります。しかし、膣が無い為に帝王切開での摘出を行わない場合、成体となったSCP-2018-JP-1がSCP-2018-JPの体を突き破る形で出産が行われます。

SCP-2018-JP-1の胎児が人体に収まらない程成長する、SCP-2018-JPの腹腔に収まらない程体内で生成された場合、胎児の避難所として腹部を肥大化させ空洞を作りそこに胎児を納めます。

発見時のSCP-2018-JPの腹部は█mまで肥大化しており、内部には様々な犬種のSCP-2018-JP-1の胎児が██匹納められていました。摘出されたSCP-2018-JPの胎児はいずれも射精が可能な状態になっており、後の検査によって胎児の内27匹が、他の胎児の射精によって作り出された事が分かっています。

妊娠時のSCP-2018-JPは、内蔵圧迫に起因する痛みを訴え、肥大化した自身の腹部を裂こうと試みますが、自身の異常性による損傷の完治という結果で失敗に終わる為、特に留意するべき点はありません。

出産を行なったSCP-2018-JPの乳房は膨らみ、数ヵ月間刺激を加えるとそこから人乳を生成します。この人乳は通常の母乳と遜色が無い栄養を含み、他種族が摂取しても問題なく栄養や免疫の獲得が出来ます。

以下のインタビュー記録は有用な発言が得られた数例の抜粋です。完全な記録はインタビュー記録2018-JPリストを確認して下さい。

インタビュー記録2018-JP-お

対象: SCP-2018-JP

インタビュアー: 戌吉博士

付記: SCP-2018-JPの精神状態を考慮し、SCP-2018-JPを「松岡君」と呼称しています。

<録音開始>

戌吉博士: ではSCP-2018-JPのインタビューを開始します。松岡君、君は自身の…その力をいつ自覚したか覚えてる?

SCP-2018-JP: …小学5年生の時の夏休み。交通事故でお母さんが死んじゃって、お父さんは僕が産まれ時にはもう居なくなってたから夏休みの始めに叔父さんに引き取って貰って、叔父さんの家に住む事になったんだ。

戌吉博士: それは前のインタビューでも聞いたかな。その親戚の家で自分の力を認識したんだね?

SCP-2018-JP: うん。叔父さんの家には犬がいっぱい居て、一匹一匹紹介してくれたんだ。昔から動物には懐かれたんだけど、叔父さんの飼ってた犬達は別格で懐いてきたんだ。一目僕を見た時には尻尾をブンブンと振って、僕の顔を全員で舐め回して来たから、叔父さんが引き離すまで舐められっぱなしで。犬とか動物とかは大好きだったから、その時は普通に嬉しかったんだけど…

[SCP-2018-JPが顔を俯かせる]

戌吉博士: その叔父さんの家の犬達と、以前に接して来た動物達との差違… つまり、違いって何かあったかな?

SCP-2018-JP: …分かんない。でも、なんだか違った所はあった気がする。みんな僕に懐くけど、飼い主さんの言うことは聞いたんだ。けど、叔父さんの犬達は段々叔父さんの言うこと聞かなくなって、それで僕を取り合うみたいに喧嘩しちゃって…。それで…

戌吉博士: それで?

[SCP-2018-JPが数分間沈黙する]

戌吉博士: 言うのが辛いんだったら言わなくていいんだよ。インタビューは終わりにするかい?

SCP-2018-JP: タロ…

戌吉博士: …タロが、どうしたのかな?

SCP-2018-JP: タロって子がケンタの首を噛んで…。血が一杯出て、ケンタがぐったりしても首を何度も噛みまくって…。 それ見て怖くなっちゃって、僕が泣いたら、他の子がタロを一斉に襲って、タロも…

[SCP-2018-JPは顔を青ざめさせて、過呼吸になる]

戌吉博士: もう大丈夫だよ。それで、松岡君の叔父はそれを目撃してどうしたか覚えてる?

SCP-2018-JP: う、うん。二階に居た叔父さんが降りてきたらタロとケンタを見て何が起きたんだって、驚いた顔をして、タロとケンタの事を話したら、僕の事を病院に連れて行こうとして、僕の手を掴んだたら、また犬達がワンワン吠え始めて、叔父さんがみんなを落ち着かせようとしたけど、コロが叔父さんに飛び掛かって、叔父さんが倒れたらみんなが一斉に…。そしたら今度は叔父さんが…

戌吉博士: …なるほど。しかし保護者が死亡して、松岡君はともかく犬達の食事や世話はどうしたのかな?

SCP-2018-JP: [数分間の沈黙] 僕

戌吉博士: ?

SCP-2018-JP: 外に出ようとしたら、みんなが出さないように通せんぼするし、電話とかも使わせて貰えなかったからご飯も世話するのも全部僕がやってた

戌吉博士: …松岡君は叔父をそうやった犬達が怖くなかったのかい?

SCP-2018-JP: 怖かったよ…。けど、誰かがお世話をしないとダメだろうし僕はなんだかみんなが嫌いになれなかったから…

戌吉博士: ふむ、分かった。けれど一つ聞いていいかな? 犬達の食べ物はどうしたのかな。いかに備蓄があったしてもいずれそれも尽きるだろうし

SCP-2018-JP: だから、僕がご飯をやってたの

戌吉博士: えーと、つまり?

SCP-2018-JP: みんな僕を食べてた

戌吉博士: …それは

SCP-2018-JP: みんな僕の指とか足とかお腹とか…。お腹空いたら僕を食べたの。僕がやめてって言っても全然やめてくれなくて…。しかもお腹から子供の犬が飛び出て来た事もあって…。博士さん、僕が悪い子だから、こうなったの…?

[SCP-2018-JPは顔を俯かせたまま体を震わせている]

戌吉博士: …松岡君? 大丈夫かい?

SCP-2018-JP: お母さんも叔父さんもタロも全部僕のせいで死んじゃったんだ…。僕が悪いから…。でも、でも僕はただみんなが好きだっただけなんだよ…。僕が…

[以後数分間、不明瞭な発言を続けた事により戌吉博士の判断でインタビューは終了しました。]

<録音終了>

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