SCP-2021-JP
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SCP-2021-JPの実体

アイテム番号: SCP-2021-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-2021-JPの性質を考慮し、担当者およびO5以外の財団職員には、SCP-2021-JPの存在は秘匿されます。完全な収容はその規模と範囲から不可能であるため、現状維持が優先されます。担当職員はSCP-2021-JPの実体からランダムに複数選出した個体を定期的に観測し、状態を記録してください。SCP-2021-JPを担当する職員は、絶対にSCP-2021-JPに接触、もしくは肉眼で目視しないようにしてください。違反者は即座に記憶処理を受けた上で担当から外され、「田中圭█」という名前に聞き覚えのない職員が新たにSCP-2021-JPの担当者として追加されます。

説明: SCP-2021-JPは、198█/7/2█に「田中圭█」として出生登録された日本人男性です。全ての都道府県に80体以上存在し、合計5987体が確認されています。
SCP-2021-JPの実体は血縁関係がなくDNA情報も異なるにも関わらず、容姿、骨格、知能、運動能力が全くの同一です。知識、嗜好、経歴は生育環境で若干の差はありますが、それらも極めて近似したもので、出身地以外に大きな個体差を見出すことはできません。

SCP-2021-JP実体のの経歴や人物像は、生育環境によってわずかに異なるものの、ほとんど全てが共通するものとなります。5987体のSCP-2021-JP実体の中で、これらから逸脱する個体は存在しません。

SCP-2021-JPの実体を「彼は田中圭█である」と認識した上で目視した場合、不可逆な認識障害が発生します。写真や映像では発生しません。

暴露者はSCP-2021-JPの異常性を認識できなくなり、その性質を一般的なものだと考えるようになります。暴露者にSCP-2021-JPの説明をしても、「同姓同名なんて珍しくもない」「自分に似た人くらいどこにでもいる」と考えるようになり、その存在に何ら疑問を感じなくなります。

SCP-2021-JPに暴露した際のもう1つの影響として、通常、SCP-2021-JPの複数実体を外見から区別するのはほぼ不可能ですが、SCP-2021-JPの影響に晒された人物は、視覚による個体同士の区別が可能になります。
特に以前からSCP-2021-JPの特定の個体と知人だった人物は、他のSCP-2021-JP実体と見知った個体を明確に区別することが可能です。見分け方を質問すると「確かに似ているがよく見ると少し違う」といった曖昧な答えしか得られないため、何をもって区別しているのかは不明です。

SCP-2021-JPの実体そのものも自身の認識障害の影響下にあり、自分と限りなく同一の人物が数千人存在していると聞かされても、それの何が異常なのか理解しません。SCP-2021-JPの実体同士を複数接触させたとしても、互いを「自分に似ている気味の悪い他人」くらいにしか思いません。

SCP-2021-JPによる認識障害はクラスB記憶処理により表面的には消し去ることができますが、以降は写真、映像によっても認識障害が再発するようになり、永久的な解消方法は見つかっていません。

SCP-2021-JPの個体数の多さと分布の広さから、日本人口の2割程度がSCP-2021-JPの影響下にあると推測されています。影響にあるかどうかは「田中圭█という人物を知っているか否か」によって判断されます。
SCP-2021-JP実体に対しての記憶処理は効果がありません。SCP-2021-JP自身の認識障害を解消するには「自分が田中圭█である」という記憶を消滅させる必要があると推測されていますが、実証は行われていません。

補遺: SCP-2021-JPは別のアノマリーの調査を行っていた財団の調査員が東京都内の出生記録を調べていたところ、同一時刻に同姓同名の人物が157名出生している記録を発見し、調査の結果SCPと認識されるに至りました。
当初、調査を担当したサイト-34において、上級研究員を含む全職員の17%がすでにSCP-2021-JPによる認識障害の影響下にあったため、報告書が何度も破棄されるなど、SCP-2021-JPの調査は困難を極めました。

SCP-2021-JPの影響を受けた財団関係者による、「なぜ一般人をアノマリーとして調査しているのか」という類の調査の妨害、苦情が度々発生したため、SCP-2021-JPの存在は原則として非公開となりました。

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