SCP-2023-JP
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SCP-2023-JP発生率の上位20位以内を維持している路線の1つである、JR埼京線。

アイテム番号: SCP-2023-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 機動部隊い-28("駅の工事作業員")-第2分隊[以下、部隊い-28-2]は警視庁傘下に設けられた偽装の捜査本部に配属されます。日本全国の警察関係者と鉄道関係者には、カバーストーリープロトコル-A: "鉄道車両内連続無差別殺人事件(捜査中により機密)"[以下、プロトコル-A]の周知と教育が徹底されています。

プロトコル-Aに基づき、日本国内の駅員はSCP-2023-JPにより生じた死体の認識に成功した場合、最初の行動として、"捜査本部専用窓口"として指示されている連絡先、即ち部隊い-28-2の連絡窓口への通報を行います。通報を受けた部隊い-28-2からは実地フィールドメンバーが現場へ出動し、EN4/2023-JP整合性処置を施行します。またプロトコル-Aにより、警察関係者・鉄道関係者はSCP-2023-JP関連情報、即ち当該殺人事件に関する情報の一般大衆への口外を原則として行いません。ですが待機中の部隊い-28-2は通常業務として、情報の漏洩が発生していないかを確認、監視します。

SCP-2023-JP発生率の高い路線を保有する鉄道会社に対しては、ラッシュ時等の混雑状況を緩和する方法1を開発させるための、資金・技術・人材の支援が、フロント組織を通して行われています。

死体に対応した人物の遺族を始めとする各関係者には、カバーストーリープロトコル-B: "心臓発作による突然死"が適用されます。有機設備2023-R/Cはカバーストーリープロトコル-Bに適した死体を安定して供給できるよう、常に規定量の運用資源を保持します。

SCP-2023-JP-2の"仮"指定を受け、関連業務の担当者は新たに定められた職員要件2023-JP-2に基づいて再編成されました。今後、右記の部門に所属する職員には、規定以上の割合で対SCP-2023-JP-2チェックテストを突破した人員(耐性者)が配備されていなければなりません - 研究担当者: 50 %(実地研究員: 100 %)、部隊い-28-2: 50 %(実地メンバー: 100 %)、実地エージェント: 100 %。

説明: SCP-2023-JPは電車内で座っている乗客が死体に置換される現象です。今のところSCP-2023-JPは日本国内でのみ発生しており、車内の状況が混雑時であるほど、その発生率が上昇することが統計によって確認されています。死体の置換は通常1列車に1体ですが、1列車や1車両で複数の置換が同時に発生した事例も少数ながら確認されています。

死体は1度車内から出されない限り、他者(他の乗客、車掌、途中停車駅のホーム上の人員等)から異常な存在とは認識されません。電車が終点に着いた際、駅員は初め、対象の死体を眠ったままの乗客と同様に扱い、起床させようと試みてから、次にその死体を運搬して強制的に降車させようとします。そして対象の死体が車外へ持ち出された時点で、対象は他者から死体であると明確に認識されるようになります。

死体はDNAや服装が置換前の人物と一致しており、各個体ごとに様々な損傷と、それに抵抗した形跡が見られます。詳細な検査により、多くの死体は睡眠状態で最初の損傷を与えられ、それから抵抗を開始したことが明らかになっています。損傷の内容は2種類に区分されて、研究されています。

SCP-2023-JP-2はSCP-2023-JPの調査過程で"仮"のオブジェクト指定が為された、統計上の異常です。駅の敷地内でSCP-2023-JP関連情報の聞き取り調査を行った結果、8割以上の鉄道利用者が、席に座って眠っている他の乗客に対して、憎悪等の悪感情を抱いていることが副次的に明らかになりました。研究チームはDクラス職員による実験の結果も加味し、この(見なし)異常は駅だけではなく電車自体も含む鉄道施設全体に影響しており、したがって、現在日本で走行している電車の席で眠る乗客は、常に他の乗客の8割以上から敵意を向けられている可能性がある、という仮説を提出しました。

上気の悪感情を示した鉄道利用者が、駅の敷地外で再び聞き取り調査を受けた場合は、過半数以上の人員が悪感情の著しい低下や、取り消しを表明しました。この感情の変化について聞かれた場合、対象の鉄道利用者は「怒りが収まった」「冷静になった」等の言い方で、自身の現状を説明します。ただし注目すべき点として、SCP-2023-JPの目撃者は、その感情の変化を経ても、乗客の死体への置換や死体の存在については、引き続き違和感を表明することはありません。

悪感情を示さない2割未満の人員[以下、SCP-2023-JP-2耐性者]の詳しい条件に関しては現在も調査中ですが、現段階では、該当の人員にはそもそも鉄道の利用自体が少なかった、または電車内で座って眠っている乗客を見かける機会が極めて少なかった、等の傾向が確認されています。

SCP-2023-JP-2はSCP-2023-JPに対する調査記録の取りまとめ作業を行っていた研究者によって提唱され、該当の研究者は後日、SCP-2023-JP-2耐性者であると確認されました。しかしながら、同じくSCP-2023-JP-2耐性者である別の研究者によりSCP-2023-JP-2が異常の無い大衆心理の1種に過ぎない可能性も指摘されており、現時点ではSCP-2023-JP-2のオブジェクト指定は"仮"のものとして扱われています。更なる研究が進められています。

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