アイテム番号: SCP-2027
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 財団の制御下にある宇宙望遠鏡はSCP-2027を常に監視します。もしSCP-2027が人工衛星に発見された場合、それは小惑星であるとします。Cクラス記憶処理剤はSCP-2027を発見した地上の天文学者に散布されます。もしSCP-2027の存在を実証する記録が発行された場合、記録は必ず押収し、その読者と著者にはAクラス記憶処理剤が散布されます。無人探査機██A-2027は常にSCP-2027から5000km地点で維持し、SCP-2027から1250km以内に侵入しないようにしてください。
説明: SCP-2027は外宇宙由来の宇宙飛行(spacebound)生命体です。現在SCP-2027は体長250-300km、直径100kmであると考えられています。SCP-2027は身体の先にあるいくつかのガス噴出を使用して移動します。SCP-2027から放出されたガスは水素、メタン、アルゴンが混合したもので組成されていました。SCP-2027は一次推進法を欠落しており、それ自身の慣性によって完全に推進されています。
██年█月█日現在、SCP-2027はカツオノエボシ(Physalia physalis)のようなクダクラゲ目(Siphonophores)、もしくはカツオノエボシそのものに類似したいくつかの独立細胞で構成されていることが確認されています。それぞれの独立細胞はSCP-2027を推進する機構として機能しているように見られます。SCP-2027は孤立した数百の平らな独立細胞で形成された強固な外骨格に覆われています。SCP-2027の外骨格上にあるガス噴射口の数は未確定ですが、時には40個以上であることが観測されています。
SCP-2027は高濃縮ガンマ線放射線を常食とします。████年█月██日、ガンマ線バースト130427AがSCP-2027に到達した際、SCP-2027は全ての活動を止め、緩慢な回転を行い始めました。この動作の速度の増加が4日後に記録されました。
SCP-2027は銀河の中心を軸として太陽系の軌道と平行に回転移動しているとされています。しかし19██年から19██年の間、SCP-2027は██回わずかに進路を変更しました。
SCP-2027は19██年█月██日、[削除済]パルサーを覆い隠した際に[削除済]ガンマ線観測所によって発見されました。SCP-2027付近のガンマ線の完全な欠落は公的記録に残されました。財団のエージェントは記録に接触及び認識した全ての研究者にAクラス記憶処理剤を散布しました。
SCP-2027は現在地球から0.02光年の位置に存在します。現在の見積もりではSCP-2027が地球や太陽系の他の部分に影響を与える危険はないとされています。もしも進路の修正が無ければSCP-2027が太陽系と最も近づく距離は0.009光年になる予定です。
補遺 #1:
20██年█月█日、19██年█月█日に打ち上げられた財団運営の探査機がSCP-2027とランデブーしました。しかし、SCP-2027の身体から100km以内の場所に探査機が侵入した際、探査機██A-2027は強力なガス噴出に襲われ、探査機のドッキング用の鉤爪を損傷しました。それ以来、探査機██A-2027はSCP-2027上部の5000km軌道上で止まるようにされています。
補遺 #2:
20██年█月██日、████個のパーツに分離し、█時間後に再構成されました。この際SCP-2027の速度が██m/s上昇したことが記録されました。
補遺 #3:
200█年█月██日、SCP-2027の側部の大きな括約筋が開き、大量の物質が放出されました。細い付属器官がSCP-2027から拡張され、SCP-2027-1と指定された物質に接続しました。3週間後、SCP-2027から放出されたガスと同様のものの噴出がSCP-2027-1からも発生し、付属器官が切断されました。そしてSCP-2027-1はSCP-2027から離れ、銀河の中心に向かって加速しました。
補遺 #4:
20██年█月██日、探査機██A-2027はSCP-2027が通過した場所からアルゴン、メタン、水素の散発的な多数の排出を発見しました。これらの痕跡はSCP-2027の推進噴出と同一の構成です。
付記: これらの生物は、銀河の中心にある高輻射地域固有のものであると思われます。私たちが今目撃しているのは、ある種の移住であるのかもしれません。 - █████博士