SCP-2041-JP-J
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BY THE ORDER OF THE OVERSEER COUNCIL



監督評議会命令

下記のファイルはレベル4/2041-JP-Jの機密事項に指定されています。
不正なアクセス、及びクリアランス非保持者への伝達は禁じられています。

2041-JP-J

アイテム番号: SCP-2041-JP-J LEVEL 4/2041-JP-J
オブジェクトクラス: Euclid Thaumiel TOP SECRET

capotatal

SCP-2041-JP-J-B-1支配区域中心都市 Capotatal の鳥瞰写真


特別収容プロトコル(2020/04/01~): SCP-2041-JP-Jは家屋ごと財団フロント不動産売買企業によって購入、定期的な管理がなされます。評議会評議員ないしは日本支部理事の複数名が正式に認可したオペレーションにおいてのみ職員のSCP-2041-JP-J-Aへの侵入が認められます。SCP-2041-JP-J-Aから基底世界への生命体の侵入時には機動部隊も-1「北灯り」が対処を行います。

説明: SCP-2041-JP-Jは北海道札幌市██区の廃家屋内に存在する半径40cmの球状嚢系アインシュタイン・ローゼン式ポータル型時空間損傷断面及びそれに接続する空間です。これは我々の住む宇宙(本文書中では"基底世界"と呼称)と、SCP-2041-JP-J-Aに分類される宇宙との間の遷移ポイントとして機能します。SCP-2041-JP-Jとその周囲の総空間における角運動量及び力学的エネルギーは近似的に保存されており、SCP-2041-JP-J-A空間との双方向の安定的な交通手段として利用が可能です。SCP-2041-JP-J-Aは確認できる限りでも半径300km程の広さを有しており、人工的に生成された可能性は少なく、独立した天体上の空間であると見られています。
SCP-2041-JP-J-A内は気温、気圧及び重力などの環境が非常に地球と類似しており、遺伝子的に同種の植物が同種の環境下で生育していることが確認されていますが、現時点で地球における生態系を構成する中で五界説中の生物界に当たる生命体が確認されていないことが明確な相違点として挙げられます。欠如している生態系ピラミッドの中の消費者としてのニッチは一部の植物によって占められています。特筆すべきこととして、一部の種類の植物型実体では養分貯蔵器官が大型化するとともに光合成器官を退化させ、消費者に特化する方向に独自の進化を遂げたと見られており、結果として一部の植物型実体群(以下SCP-2041-JP-J-B群と呼称)は人間並みの高度な知性と社会性を有し、封建制や原始民主制に基づく大規模な共同生活を行っていることが調査により確認されています。SCP-2041-JP-J-B群の生態及び文化については補遺1を参照してください。

現在確認されているSCP-2041-JP-J-B群は以下の通りです。
SCP-2041-JP-J-B群 類似した地球上の植物種 社会形態
B-1 ジャガイモ(Solanum tuberosum L.) 女王を元首とする封建君主制。実際の国政は女王から信任された議員からなる評議会によって運営されている。
B-2 サツマイモ(Ipomoea batatas) 将軍を元首とする封建君主制。SCP-2041-JP-J-B-1群とは国境を隣接しており、明確な敵対関係にある。
B-3 タロイモ(Colocasia esculenta) 原始的な民主制を行っているとされている。SCP-2041-JP-J-B-1群との関係は不明ながらも彼らによるSCP-2041-JP-J-B-3群の一般的な呼称「サトイモ」は罵倒を意味する言葉であるとされている。
B-4 ヤムイモ(Dioscorea L.) ヤマノイモ(Dioscorea japonica)やナガイモ(Dioscorea polystachya)等のヤマノイモ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属に属する多数種の自治をある程度認めた原始連邦制あるいは部族制とされている。SCP-2041-JP-J-B-1群とは国境付近にて交易が盛んにおこなわれている。
B-5 コンニャクイモ(Amorphophallus konjac) 不明。コンタクトに成功したSCP-2041-JP-J-B-1からは「煮ても焼いても食えない奴ら」という証言が得られている。


補遺1: 2020/01/21にSCP-2041-JP-J及びSCP-2041-JP-J-A内部の調査、及びSCP-2041-JP-J-B実体群との平和的コンタクトを行う目的でSCP-2041-JP-J-B実体群支配区域に篠崎研究員が派遣されました。篠崎研究員は外交官待遇としてソラ―ニン・バレーショ男爵を名乗るSCP-2041-JP-J-B-1実体の元での8週間の滞在及び見学を認められました。
以下は篠崎研究員の現地調査レポートの抜粋です。

NakedPotato

画家によって書かれたSCP-2041-JP-J-B-1裸婦像
「マチルダの目覚め」

SCP-2041-JP-J-B実体は実体群間にて多少の差異があるものの主にα-glucoseと水、タンパク質が大部分を占めるポリマーにより構成されており、上記表中にある地球上の植物と遺伝学上の種別の差異は見られません。
SCP-2041-JP-B実体は塊茎や塊根といった養分貯蔵器官のような外見をしています。SCP-2041-JP-J-B-1の平均的な全高は100cm程度、体重は40kgほどです。また、言動から四肢が存在し二足歩行を行っている、人体における四肢と同等の可動域と操作性を有している、と予想されていますが視認による四肢の認識は出来ていません。感覚器官及び消化器官も外からは確認できないものの五感及び代謝が存在することが証明されており、詳細は不明です。現在の所コンタクトが成功しているSCP-2041-JP-J-B実体群はSCP-2041-JP-J-B-1とB-2のみですが、他のSCP-2041-JP-J-B実体群に関しても同様であると考えられています。


派遣中の全映像記録及び篠崎研究員のレポートの全文についてはそれぞれExploration-Log 2041-JP-J till:2020/03/30Exploration-Note 2041-JP-J.pdfを参照してください。



補遺2: 2020/03/30に篠崎研究員は所定の調査を全て完了し基底空間に帰還しました。
帰還した篠崎研究員に対して一部文書化記録の口頭での補完を目的としたインタビューが行われました。
以下はその時の記録の一部抜粋です。全記録を確認したい場合はInterview-Log 2041-JP-J 2020/03/31を参照してください。

インタビュー記録 2041-JP 2020/03/31:

対象: 篠崎研究員

インタビュアー: 紀國谷研究員


<記録開始>

紀國谷研究員: まず、見知らぬ地で8週間もの長い間、お疲れさまでした。まだ調査の疲れが残ってるとは思いますがもう少しだけよろしくお願いしますね。

篠崎研究員: いえいえ、半日ぐっすりと寝かせて貰えたので大分リフレッシュしました。時間もあまりないと思うのですぐに始めていただいても構いません。

紀國谷研究員: それはよかった。それではさっそく頂いたレポートについて確認したいのですが、ここで「今後のSCP-2041-JP-J-B-1群との交流を行う場合は可及的速やかに別の窓口になりうる相手とのパイプを作るべきである」とありますよね。記録内で篠崎さんはこの「男爵」を名乗るSCP-2041-JP-J-B-1実体とかなり良好なファーストコンタクトに成功しており、パイプの作成という意味ではかなりの成果を上げたような印象を受けたのですが状況が変わったのでしょうか?

篠崎研究員: ええ、期間直前のことで記録の編集が終わってなかったことについては申し訳なく思っています。それでですね、私が帰還する一週間ほど前に男爵は前線に呼び出されたのですが、前線に向かう途中に敵の伏兵に捕捉され捕虜になってしまったのです。そして、2日ほど前に男爵が牢内で自害したとの知らせが入りました。生きて辱めを受けることに耐えられなかったのかもしれません。鎧を着たままの状態で油が直接中に流し込まれ、遺体は蒸し焼きにされたとのことです。

紀國谷研究員: ……ホイル焼き……(博士が言った直後2人の腹部が鳴る) いえ、申し訳ありません。

篠崎研究員: ……まあ、パイプ役は複数必要なのは当初から考えられていたことですし、男爵は前線勤務の軍人で恒久的なパイプ役にするにはリスクがあったのも確かです。想定外の事態ではありましたが重要性はさほどではないかと。ああ、そうだ。そちらに送ったあのサンプルはどうでしたか?

紀國谷研究員: スタッフが美味しくいただきました。

篠崎研究員: へ?

紀國谷研究員: 解体検査の結果、普通のサツマイモ、品種で言うと「紅あずま」に近かったですかね。大きさが桁違いという以外は特に異常性は見当たらなかったので廃棄にするのももったいないし、ご相伴に預からさせて頂きました。

篠崎研究員: そんな……少し取っておいてくれたってもいいじゃないですか……

紀國谷研究員: 芯までしっかりと火が通っていてホクホクの良い焼き芋でしたよ。

篠崎研究員: (ため息をつく)後でビールとポテチ奢って貰いますからね……

<以下、報告が続く>




POTATO5評議会臨時決議: 2041-JP-J

議題:
SCP-2041-JP-Jについての篠崎研究員の提言の特別収容プロトコルへの採用及びSCP-2041-JP-J-Aへの積極的介入の是非

評議会投票概要:

棄権
POTATO5-1
POTATO5-2
POTATO5-3
POTATO5-4
POTATO5-5
POTATO5-6
POTATO5-7
POTATO5-8
POTATO5-9
POTATO5-10
POTATO5-11
POTATO5-12
POTATO5-13 POTATO5-13

結果
承認

コメント:
賛成。特大じゃがバターと特大スイートポテト、そしてもしもの時の避難先。これらがノーリスクで手に入るのならこんなに旨い話はない。 - POTATO5-1 イモだけにね。

私は棄権で。里芋とか長芋、後とろろ芋ダメなんですよ、私。アレ、食べると唇の周り痒くなりません?- POTATO5-13

えっ、オレはとろろ蕎麦大好きなんだよ。じゃあオレのジャガイモやサツマイモと交換しない?- POTATO5-4

棄権を撤回して賛成に再投票します。- POTATO5-13


追記: 2020/04/01に本オブジェクトのクラスの変更、およびそれに付随する特別収容プロトコルの修正が行われました。

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