実験記録2057-JP-1 - 日付20██/██/██
実験方法: いくつかの球体(木、鉄、石、アクリル製)を用意し、Dクラス職員にSCP-2057-JPを殺害させ転移が発生するか実験を行う。
実験結果: 転移した。ほぼ全ての実験で目線の先にある球に転移していた。
分析: 木製でも鉄製でも材質は関係なく、視界内にある球体を優先して選んでいるようです。以降の実験も基本はこの方法をとることとします。
実験記録2057-JP-2 - 日付20██/██/██
実験方法: SCP-2057-JPの視界を遮った状態で実験を行い、転移が発生するか観察する。
実験結果: 転移した。周囲の球体へランダムに転移していたが、より球体に近く、近距離に配置された球体への転移が多くみられた。
分析: SCP-2057-JPには視覚以外に近くの球体を判別する能力があると思われます。
実験記録2057-JP-3 - 日付20██/██/██
実験方法: SCP-2057-JPが卵の状態で破壊された場合の実験を行い、転移が発生するか観察する。
実験結果: 転移した。視界を遮った状態での実験と同じ結果になった。
分析: 卵の状態では胚盤が損傷することで転移が発生するようです。
実験記録2057-JP-4 - 日付20██/██/██
実験方法: 内部が空洞の球体を用意して実験を行い、転移が発生するか観察する。
実験結果: 空洞の球体には転移しなかった。代わりに実験を担当していたD-11893の頭蓋内へと転移した。転移したSCP-2057-JPは後日、問題なく孵化した。
分析: 栄養となる内容物が無ければ転移はできないようです。以降は事故防止用の球体を用意し実験を行うものとします。
実験記録2057-JP-5 - 日付20██/██/██
実験方法: 球体の種類を替えて実験を行い、転移が発生するか観察する。
実験結果: 水の入った容器:転移した。
硫酸の入った容器: 転移した。孵化したSCP-2057-JPは酸への耐性を獲得していた。
氷の球体: 転移した。氷が溶けて成長ができなくなった時点で再転移が発生した。
赤熱した鉄: 転移した。孵化したSCP-2057-JPは熱への耐性を獲得していた。
補遺: それぞれ獲得していた耐性は次に転移した際には消滅していた。
分析: 中身が詰まっていればなんでも構わないようです。周囲の温度で孵化ができなくなるのに転移する物質が高温でも問題が無いのは何故なのでしょうか?
実験記録2057-JP-6 - 日付20██/██/██
実験方法: 段階的に球体を小さくして実験を行い、転移が発生するか観察する。
実験結果: 最小直径3.2cmの球体まで転移を確認。それよりも小さい球体には転移しなかった。
補遺: 球体の直径に比例して孵化したSCP-2057-JPの全長も小さいものになった。
分析: 最低限ある程度の体積が無ければ転移はできないようです。
実験記録2057-JP-7 - 日付20██/██/██
実験方法: 段階的に球体を大きくして実験を行い、転移が発生するか観察する。
実験結果: 直径4mの球体まで転移を確認。
補遺: 球体の直径に比例して孵化したSCP-2057-JPの全長も大きいものになった。大きさによる孵化までにかかる時間はほとんど変化しなかった。
分析: 実験では4mまでの転移を確認しましたが、SCP-2057-JPが転移できる大きさには上限が存在しない可能性があります。
実験記録2057-JP-7 -2 - 日日付20██/██/██
実験方法: 全長4.2mまで成長したSCP-2057-JPに直径5cmの球体を視認させ実験を行い、転移が発生するか観察する。SCP-2057-JPの殺害には対戦車ライフルを使用する。
実験結果: 転移した。
分析: 球体とさえ認識させれば元の大きさはあまり関係ないようです。
実験記録2057-JP-8 - 日付20██/██/██
実験方法: 直径4mの球体の上にSCP-2057-JPを配置し実験を行い、転移が発生するか観察する。
実験結果: 転移しなかった。SCP-2057-JPは用意してあった別の球体へ転移した。
分析: やはりSCP-2057-JPが球体だと認識しなければ転移は起こらないようです。安心しました。