SCP-2070
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アイテム番号: SCP-2070

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-2070-1と-2の明確な偏在性により、その封じ込めは知識の隠蔽に焦点が当てられています。SCP-2070-1と-2の発見を報告する人物に対する不信感を醸成し、対象を表舞台から完全に撤退させることを意図した偽情報活動を常に行ってください。この活動は2つの段階から構成されます。

  • 実際は誤っているものの、尤もらしい様々な主張を矢継ぎ早に浴びせること。
  • 虚偽の報告をしたとして報告者が晒し者にされるように、これらの主張に関する広範な議論を行うこと。

機動部隊イータ-121 (“自惚れ屋”) は関連するあらゆる宇宙論的データが得られ次第、回収した後に破壊する責任を負っています。機動部隊イータ-121の構成員はこの調査結果を、現代の理論的、観測的宇宙論分野において主導的な役割を果たす潜伏中の財団エージェントに報告してください。これらのエージェントは、標準的な偽装解釈を策定し提唱する責任を負っています。この解釈と一致しない調査結果を報告し続ける天文学者にはBクラス記憶処理を施し、その研究をコンセンサスと一致するように改変してください。

説明: SCP-2070は現代の観測的宇宙論に関連する数件の異常存在に関する総称的な指定です。

SCP-2070-1は、宇宙内の銀河分布が地球の位置を指し示すように細長く引き伸ばされている観測傾向です。この傾向は銀河の配置を矢に似た形に拡張することで顕在化しています(図1を参照)。SCP-2070-1実体は天文学コミュニティにおいて「神の指 (Finger of God) 」として知られています。SCP-2070-1に関する公の議論では、これは銀河の速度による宇宙論的スケールでの赤方偏移が観測に影響を与えた結果であると説明されています1

SCP-2070-2は観測において、銀河が明確で認識可能なピクトグラムやシンボルを形作っていることです。SCP-2070-2実体の例には以下のものがあります。

  • 人類を図案化したものとしての棒人間(図2を参照)
  • 太陽とその8つの惑星に加え、数個の大きなカイパーベルト天体と2つの未観測天体の細密な説明図
  • 殷王朝期の甲骨文字に一致する3実体。それぞれの大まかな意味は「我々は王である」「我々は特別だ」「我々が中心だ」

SCP-2070-2実体が完璧な形で形成されることはありませんが、特定された形状とは観測不確実性の範囲内で一致しています。主要な銀河団の中には全て、少なくとも1つのSCP-2070-2実体が特定されています。また、より少数の銀河の集合にも実体の可能性があるものが存在し、これらは更なるデータ待ちです。SCP-2070-2実体に関する公の議論では、これらは意味のないノイズから恣意的に選ばれたものとして退けられることとなっており、この説明によって偽装可能な実体のみが公表されています。

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