SCP-2085
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アイテム番号: SCP-2085

オブジェクトクラス: Multiple

  • Anomalous Organization
  • Anomalous Human (Modified)
  • Uncategorized Anomaly

収容クラス: Active

脅威度評価: Yellow

標準収容ポリシー:

  • 1人用居住モジュール (無線信号遮断設備を内蔵) 、6つ
  • 備品の制限 (電子機器)
  • 食事要件: 液体食 (SCP-2085-B、文書2085-B-MEDを参照)
  • 食事要件: ベジタリアン (SCP-2085-A-1及びA-3)
  • 2週毎に1度の心理学評価 (シン博士、サマーズ博士が担当)
  • 監督下で許可される、1月毎に1度のグループ通話

特別収容プロトコル: SCP-2085-1の隔離や除去の試みは、SCP-2085の収容インプラントが有効に複製できるようになるまでは、許可されません。SCP-2085-1がSCP-2085の収容インプラントを克服した場合、SCP-2085とSCP-2085-1は即時に終了されます。

SCP-2085-A個体は、対象を収容室から移動させる前、あるいは職員の収容室への入室が必要となるあらゆる状況において、鎮静され拘束されます。

SCP-2085-1の除去と収容に成功した場合、[データ削除済]

説明:

SCP-2085は6人のサイバネティック強化を受けた人物 (SCP-2085-A-1〜A-5及びB) からなる武装アナーキスト集団です。組織名として“黒イ兎師団” (またはその英名として“ブラック・ラビット・カンパニー”) を自称し、活動しています。

構成員らの証言から、SCP-2085について、20██年から20██年にかけて東アジア、東南アジア、オーストラリア、オセアニア、そして北米西部で発生した多数の犯罪やテロ事件との関連性が示唆されています。SCP-2085の活動拠点は存在するとしても不明であり、他の組織との繋がりに関しても分かっていません。財団が入手した同組織の資産は、回収時に所持していた装備品のみです。他の資産の存在が推定されていますが、そのような物資の隠し場所は未だに発見されていません。

SCP-2085の検証済みの活動には、密輸、窃盗、暴行、破壊行為、誘拐、恐喝、器物破損、核分裂性物質の所持、企業に対する業務妨害、横領、個人情報窃取、詐欺、著作権侵害、海賊行為、販売目的での麻薬所持、異常物品の所持・輸送および販売、脱税が含まれます。

これらの作戦の標的は主に犯罪組織、ヘイトグループ、その他要注意団体です。政府、軍隊、警察を標的とした攻撃はSCP-2085構成員らから強く支持されているものの、通常の活動に比べると機会主義的な要素は少ないようです。SCP-2085の作戦は通常、民間人の死傷者を最小限に抑え、標的の物資および士気への損害を最大化するように計画されています。

SCP-2085の全構成員が、財団による協力協定に関する全ての申し出を一方的に拒否しています。6人のうち3人は、財団と協力するよりも死を選ぶと明言しました。

SCP-2085-A

SCP-2085-Aは5人の増強されたヒト成人女性であり、それぞれSCP-2085-A-1からSCP-2085-A-5と指定されています。いずれの個体も、推定6〜10人の異なる遺伝子ドナーを持つ遺伝的キメラです。SCP-2085-Aらは共通して日本語、普通話中国語、広東語、朝鮮語、ロシア語、英語に堪能であり、さらに個体ごとに異なる追加の言語を習得しています。また、全個体が自閉スペクトラム症に典型的な行動を示します。SCP-2085-A群は、以下を含む一連の遺伝子的・サイバネティクス的な改造を施されています。

  • 耳、尾、頭髪の色など、外見上の特徴に現れている、イエネコ (Felis catus) の生理学的性質との遺伝工学的接合。尾は巻き付けるのに適しており、小物体を掴むことができる。
  • 両手足のグリップパッド。
  • 指先の格納式ブレード。
  • サーマルビジョン、ヘッドアップディスプレイ、録画装置などの眼球インプラント。
  • カーボンナノウィーブ筋肉繊維増強及び内骨格強化。
  • 体内に埋め込まれたハードドライブと接続された、ブレイン・コンピュータ・インタフェース。
  • 局所戦術ネットワークを伴う無線通信一式。
  • 痛覚遮断物質や知覚認識増強剤、改変フェロモンなどの分泌を行う薬物腺。

インプラントのデザインは統一されており、導入後の改造の痕跡は見られません。一部の外見的特徴の変更は、最近になってから行われたもののようです。さらなる詳細については、文書SCP-2085-A-EXPを参照してください。

SCP-2085-B

SCP-2085-Bは、遺伝子的・サイバネティクス的な改造を施されているヒト成人男性です。その具体例を以下に示します。

  • 消化管の流動食への適応。食道へのインプットポートと排泄物のアウトプットポートがスーツに統合されている。
  • 発汗を調節し、スーツの長期使用による摩擦ダメージを軽減し、皮膚の再生を補助する改造。
  • 生殖器の除去。
  • 手足の失われた指11本の置換。
  • 主に鎮痛剤の投与に用いられる、体内埋め込み式の薬剤ポンプ。
  • SCP-2085-1の収容インプラント。

既知の全ての強化箇所に関する更なる情報については、文書2085-B-EXP を参照してください。

これらの改造は長期に渡り (最も古いものは20██年に、最新のものは収容の3週間前に施されている)、複数の供給元 (いずれも未だ明らかにされていない) に由来するもので、SCP-2085-A群と比較して著しく低品質です。SCP-2085-1収容インプラントの多くの部品は、交換または改変されています。

SCP-2085は平常時においても健康状態が悪く、ビタミンD欠乏症 (食生活の改善により現在は軽減)、急性放射線症候群 (症状から推測すると、およそ2 Gyの放射線を少なくとも3度浴びている)、そして深刻かつ度重なる皮膚潰瘍形成による大量の瘢痕を負っています。SCP-2085-Bは英語と限定的な日本語を話すことができ、職員に対して概ね協力的です。SCP-2085-BはS1035 ACES1を常に着用しており、多くの場合、その上からバスローブと赤いフェルトの魔法使い帽子を身に着けています。さらなる協力を促すため、SCP-2085-Bはこれらの物品の所持を許可されています。

SCP-2085-1

SCP-2085-1は自己複製能を持つカーボンナノマテリアルで構成された繊維質の物体です。SCP-2085-Bの胸腔に棲み、肝臓・すい臓・胆のう・脊髄・肺左部に突出して成長しています。SCP-2085-1の成長とSCP-2085-B体組織の消費は、成長部と制御ノードの通信の遮断や自己複製プロセスへの対抗を行う多種の収容インプラントの追加によって妨げられています。

これらの収容インプラントの影響を受けていない状態でのSCP-2085-1の複製速度は不明です。SCP-2085-1の活動期は平均して3ヶ月に1度訪れます。その期間は最長で15分ほど継続し、SCP-2085-Bに対し激しい苦痛を引き起こします。SCP-2085-Bは活動期の間にSCP-2085-1とコミュニケーションを取っていると主張していますが、この主張は検証されていません。

回収記録

財団によって最初にSCP-2085が発見されたのは、20██/08/13、テキサス州[編集済み]において█████████████████████████████の構成員らが処刑された事件2の後のことでした。殺害された4人の中には、特別人員調達プログラムの連邦連絡員を務めていたエージェント・███████が含まれていました。州および連邦の法執行機関が派遣され、翌日の16:47にSCP-2085と初めて接触しました。その異常性が確認された後、回収エージェントが派遣されました。20██/08/17 03:44、ワイオミング州[編集済]にてその収容が確認され、その後の処理のためにサイト-███へと移送されました。

捕獲の時点で、SCP-2085によって引き起こされた死傷者の総数は[編集済]人でした。

SCP-2085に関する動議のタイムライン

  • 20██/08/18: 内部保安部門 (ISD) はGOI-███、GOI-███、GOI-███の構成員との同様の戦闘における前例を挙げ、対象は敵戦闘員であり、非収容アノマリーに対する保護措置を受ける資格がないことを理由に、対象の即時終了を要求する動議をプロジェクト審査委員会に提出する。
  • 20██/08/25: アノマリーの脅威評価が未完了との理由で、動議は却下される。
  • 20██/08/25: 内部保安部門はSCP-2085を活発な安全保障上の脅威および反財団イデオロギーの媒介であるとして、対象を居住研究部門からISDの管理下に移送するよう求める動議を管理官委員会に提出する。
  • 20██/09/04: 管理官委員会における投票は3分の2以上の賛成に達さず、動議は却下される。
  • 20██/09/04: 内部保安部門が管理官委員会の裁定に異議を申し立てる。
  • 20██/09/12: ███████博士と研究チームが管理官委員会に予備的な観察結果を提示する。
  • 20██/09/15: 管理官委員会における投票は3分の2以上の賛成に達さず、本件に関する決議は監督評議会に移管される。
  • 20██/09/22: 監督評議会の███████博士に対する決議は7-6で可決される。SCP-2085に関する権限は居住研究部門に留保される。
  • 20██/09/23: 内部保安部門が監督評議会の裁定に異議を申し立てる。 (保留中)

インタビュー記録

生年月日: 不明
出生地: 不明
収容日: 20██/08/17
身長: 200 cm
体重: 83 kg
頭髪: 三毛
瞳:
その他の特記事項: 右腕にスリーブタトゥー、顔面に目立つ傷。

入所時インタビュー

██████研究員: <おはようございます。本日のインタビューを担当する、██████と申します。記録のため、あなたのお名前を教えてください。>

[対象はインタビュー用の机の前に着席している。]

SCP-2085-A-1: 英語でいい。

██████研究員: おっと、分かりました。まず、あなたの名前を述べてください。

SCP-2085-A-1: 草薙素子少佐3、黒イ兎師団の代表者だ。

██████研究員: 組織の司令官でもあるのですよね?

SCP-2085-A-1: 他の誰かがその役職に選出されるまでは、そういうことになっている。

██████研究員: 分かりました。それでは、あなたの組織の概要、目標、過去の活動などについて教えていただけますか。

SCP-2085-A-1: [沈黙。対象は一瞬困惑したように見え、その後笑い始める。]

██████研究員: 何がおかしいのです?

SCP-2085-A-1: 我々はお前たちの部下を少なくとも1ダースは殺したし、4つの州を跨ぐカーチェイスを繰り広げたというのに、ドーナツとコーヒーをお供に舐めた質問を飛ばしてくるのが不思議でな。お前たち、アメリカ政府ではないんだろ?

██████研究員: 待ってください。オリエンテーション資料は渡されていませんか? 暗い灰色のフォルダーに入れてあったはずです。表紙にロゴがついていて、「新規居住者向け資料」と書いてある。

SCP-2085-A-1: 覚えがない。受け取ったのは、3着分の衣服と衛生用品のセットだけだ。

██████研究員: それは申し訳ありません。本来であれば、あなたに渡しておくべきものだったのですが4。私は、あなたがたのような特殊な状況に対応する、非政府研究機関に所属しております。作業が終わり次第、資料をお渡しします。あなたとあなたの仲間の安全は確保されていますので、どうかご安心を。

SCP-2085-A-1: メン・イン・ブラックにも、慈悲深い心があるとはな。

██████研究員: あなたが思っているほど悪い所ではありません。それは保証します。

SCP-2085-A-1: ベッドがどれだけ柔らかかろうが、牢獄は牢獄だろう。

██████研究員: ええと、どうやら話が脱線してしまったようです。組織の目的についての話に戻っていただいても?

SCP-2085-A-1: 脱出すること。それが果たされるまで、ファシズムを破壊し、それを支える資本主義的・植民地主義的な構造を解体するための直接的な行動を起こすこと。それ以外の全てはオマケのようなものだ。

[沈黙]

我々を解放してくれても構わんのだぞ?

██████研究員: 残念ですが、現時点でその選択肢はありません。

SCP-2085-A-1: すぐそこにドアがあるじゃないか。そこの鍵を開けてくれればいい。それで出て行ける。

██████研究員: 申し訳ありませんが、それは──

SCP-2085-A-1: 自分が撃たれることになる、とでも?

██████研究員: [沈黙]

SCP-2085-A-1: 実際そうなるだろうな。

██████研究員: 他に何か言っておきたいことはありますか?

SCP-2085-A-1: [沈黙]

この世界は、我々の帰るべき場所ではない。ただ生まれた場所というだけに過ぎん。開けた道は今でも優しく呼びかけている。“2番目の星を右に曲がって、そのまま朝まで真っ直ぐに”。

<記録終了>

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