アイテム番号: SCP-2085-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2085-JPはサイト-8181にある低脅威度物品保管ロッカーに収容して下さい。SCP-2085-JPの市場への流出が確認され次第速やかに回収し、関係者にAクラス記憶処理を施した後解放しカバーストーリー「発注ミス」を適用してください。
SCP-2085-JPを用いた実験の際にはレベル2以上の職員2名以上の許可が必要です。SCP-2085-JPの実験の際に出現したSCP-2085-JP-aは異常性の無力化の確認後、焼却処分して下さい。
説明: SCP-2085-JPは20cm×20cm×20cmの中身が空のプラスチック製の箱です。箱の上部には直径17cmの円形の穴が開いており、中心から放射状に切れ込みが入った紙が取り付けられています。
SCP-2085-JPの中を視認しても何も確認できません。SCP-2085-JPの裏には「博士のびっくり!はこの中身はなんだろな?ゲーム!」と書いてあり、以下のような文書が付属しています。
よい子のみんな! 博士はゲームがとってもだいすきさ!楽しいからね!
みんなもすきだよね?
そこで博士は『博士のびっくり!はこの中身はなんだろな?ゲーム!』をはつ明したんだ!
あそび方はかんたん!はこに手を入れて出てきた中身を当てるだけ!
中身がなにかを当ててきみもゲームマスターになろう!
楽しもうね!
SCP-2085-JPの異常性はSCP-2085-JPの穴に人が手を入れた時に活性化します。SCP-2085-JPに手を入れた対象はSCP-2085-JPから手を出すことができなくなり、SCP-2085-JPの内部に何らかの物品が出現します。(以下SCP-2085-JP-aと呼称)
SCP-2085-JP-aには法則性が無く何が出現するかは不明です。SCP-2085-JP-aをSCP-2085-JPの異常性(後述)以外の方法による回収の試みは全て失敗に終わっています。
SCP-2085-JPに手を入れた対象がSCP-2085-JP-aの予想を発言した時、これまでの記録においてSCP-2085-JPは「不正解」という音声とともに中のSCP-2085-JP-aが対象の前に何らかの異常性を付与された状態で出現し、対象に負傷を与えた後に無力化します。
また、「正解」という音声とともに中のSCP-2085-JP-aが対象の前に出現する場合が数例のみ確認されています。
実験記録: 以下はSCP-2085-JPの実験記録です。
実験記録2085-01 - 日付2016/██/14
対象: D-35068(43歳、男性)
実施方法: 対象にSCP-2085-JPを活性化させ、SCP-2085-JP-aを予想させる。
結果: 対象はSCP-2085-JP-aを「ボロボロの箱」と答えました。その後「不正解」という音声とともに対象の前にSCP-2085-JP-aが出現、SCP-2085-JP-aはゲームソフト「ポケットモンスタールビー」でした。その後出現したSCP-2085-JP-aの異常性が活性化、対象は感電し終了しました。
分析: 出現したSCP-2085-JP-aは調査の結果D-35068の息子1の物と一致しました。
実験記録2085-02 - 日付2016/██/14
対象: D-26345(31歳、女性)
実施方法: 対象にSCP-2085-JPを活性化させ、SCP-2085-JP-aを予想させる
結果: 対象はSCP-2085-JP-aを「つるつるした石」と答えました。その後「不正解」という音声とともに対象の前にSCP-2085-JP-aが出現、SCP-2085-JP-aは中█ ██と刻まれた位牌でした。その後出現したSCP-2085-JP-aの異常性が活性化し、SCP-2085-JP-aが対象の頭上に転移し落下、対象を終了しました。
分析: 出現したSCP-2085-JP-aに刻まれていた名前はD-26345の祖母(故人)の名前と一致しました。
実験記録2085-04 - 日付2016/██/14
対象: D-37634(21歳、男性)
実施方法: 対象にSCP-2085-JPを活性化させ、SCP-2085-JP-aを予想させる。
結果: 対象はSCP-2085-JP-aを「何かが入った筒」と答えました。その後「不正解」という音声とともに対象の前にSCP-2085-JP-aが出現、SCP-2085-JP-aは██高等学校の卒業証書の入った丸筒でした。その後出現したSCP-2085-JP-aの異常性が活性化、SCP-2085-JP-aが対象の手に転移し対象が握った状態で対象を██回殴打し、対象の頭蓋骨を骨折させました。
分析: 出現したSCP-2085-JP-aは2013年度のものであり、D-37634の年と一致しました。
実験記録2085-09 - 日付2016/██/15
対象: D-29510(27歳、男性)
実施方法: 対象にSCP-2085-JPを活性化させ、SCP-2085-JP-aを予想させる。
結果: 対象はSCP-2085-JP-aを「なにか長いもの」と答えました。その後「不正解」という音声とともに対象の前に破壊された状態のSCP-2085-JP-aが出現、SCP-2085-JP-aはD-29510の左腕2でした。その後出現したSCP-2085-JP-aの異常性が活性化、SCP-2085-JP-aが対象の首元に転移し、首絞めを行い対象は失神しました。
分析: 出現したSCP-2085-JP-aは明らかにSCP-2085-JP内部に入る大きさではなく、内部は何らかの異常空間になっていると考えられています。
実験記録2085-16 - 日付2016/██/16
対象: D-13536(51歳、男性)
実施方法: 対象にSCP-2085-JPを活性化させ、SCP-2085-JP-aを予想させる。
結果: 対象はSCP-2085-JP-aを「妻の指輪」と答えました。その後「正解」という音声とともに対象の前に破壊された状態のSCP-2085-JP-aが出現、SCP-2085-JP-aは210mg程の重さのダイヤモンドの装飾が施された指輪でした。
分析: 出現したSCP-2085-JP-aからH████████A████というローマ字で書かれた名前3が確認されました。
補遺:20██/██/17、実験記録2085-04の際に出現したSCP-2085-JP-aから一枚の文書が発見されました、以下はその全文です。
やあみんな!
『博士のびっくり!はこの中身はなんだろな?ゲーム!』は楽しんでるかな?楽しんでるなら嬉しいな!
でもこんなに 「素敵なモノ」 を当てられないだなんて!
みんなのとっても大切なモノなのにさ!博士はガッカリさ!そんな子にはおしおきだ!
楽しもうね!
上記の文章を受け、SCP-2085-JP-aの法則性を現在調査中です。