SCP-2100-J
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アイテム番号: SCP-2100-J

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2100-Jは、サイトL11のレベル2認識災害関連物品保管施設にて保管するものとします。SCP-2100-Jを用いた実験を行うためには、レベル3以上の職員3名による事前の承認が必要です。

説明: SCP-2100-Jは、█████████製の茶色の中折れ帽です。物理的構造の面では同型の帽子と全く変わるところはありません。傷に弱い帽子であるため、実験中に滅失することのないよう注意してください。SCP-2100-Jは微弱な心理誘導性を有しており、SCP-2100-Jを視認した人間はこれを着用したいと考えるようになります。この衝動はごく弱いものであるため、抵抗することは容易です。人間以外の生物は、SCP-2100-Jを視認しても心理誘導の影響を受けることはありません。

SCP-2100-Jを着用した人間は、自分の身の回りで起こる出来事を声に出して語るようになります。着用者はこの独白行為を自らの意思で中断することはなく(そもそも中断しようとしても不可能なようです)、多くの場合は自分が独白をしていることにも気づきません。独白は着用者の内心を表現するような形で行われ、語調や語彙の選択からは厭世的な雰囲気が感じられます。その様相は全体として、1920年代のクライム・ノワールや、1950年代初頭のフィルム・ノワールを彷彿とさせるものです(実験記録2100-J-12を参照してください)。また、着用者は負の刺激に対して粗暴な反応を示す傾向が強まり、これはしばしば他の人間(場合によっては動物も)との暴力的接触を惹起する原因となります。SCP-2100-Jを脱ぐことで独白行為は治まりますが、同時に着用者は部分的な記憶喪失を起こし、SCP-2100-Jを着用していた間に起こった出来事を思い出せなくなります。なお、SCP-2100-Jを脱ぐ行為はその心理誘導性を消滅せしめるものではありません。SCP-2100-Jによる誘導から着用者を解放するためには、SCP-2100-Jと着用者の間に300m以上の距離を置く必要があります。

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