SCP-2129-JP
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アイテム番号: SCP-2129-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 財団フロント企業がSCP-2129-JPと周辺区域を買収し、民間人の立ち入りを禁じます。106号室には遠隔カメラが設置され、異常の兆候がないか確認されます。SCP-2129-JPの内容物は自己収容状態にあるとみなされています。

説明: SCP-2129-JPは2階建ての鉄筋コンクリート造のアパートです。各階にはそれぞれ20m2ほどの部屋が6部屋ずつあります。 外壁には銘板の代わりに"SCP財団 怪奇部門"と記された小さな金属製プラカードが、"SCP財団 維持部門"と記されたプラカードに被せるようにボルト留めされています。留意すべき事項として、財団は同名のいずれの内部機関も有しておらず、過去に有していた記録も存在しません。

1階のすべての部屋は空室です。101号室-105号室の天井からは由来の不明な血液が常に滴り落ちています。落ちた水滴は染みや跡を残しますが、一度観察をやめてから再度観察を始めると、直前の痕跡は消失しています。

2階のすべての部屋の扉は開くことができません。当初は、扉の覗き窓からいくつかの奇妙な内装が窺えましたが、現在は確認することはできなくなっています(補遺を参照)。また、扉越しに不明瞭な呟きが聞こえ、外から呼びかけると特定の文言を返答する声が聞こえましたが、同様に現在は確認できません。認識災害の可能性が提言されましたが、検査はネガティブを示しました。

補遺: 部屋の内容物
以下は2階の各部屋の内部の確認された期間・内部の外見的説明・返答の文言・現状をまとめたリストです。

201号室
説明: コンクリートの壁のような表面が覗き窓の視界のすぐ手前に確認できます。壁には少量の血痕が付着しています。発見時には既にこの状態でしたが、以前は別の内装が観察できていた可能性があります。
返答: 不明
期間: 不明
現状: N/A

202号室
説明: テーブルに置かれた2枚の白い皿の上に、クロッカスと推測される紫色の花弁が3枚ずつ載せられています。
返答: (若年の男性の声で) "[判別不能]と私は共に行った。そして私だけが帰った。これが正しいというのか?"
期間: 不明 - 2018/██/██
現状: コンクリートの壁のような表面が覗き窓の視界のすぐ手前に確認できます。壁には少量の血痕が付着しています。

203号室
説明: 開かれた黄色のビニール傘の下に、木の枝といくつかの白い石のようなものが見えます。
返答: (幼い男児の声で) "子供の頃のことなんて覚えてないよ。"
期間: 2018/██/██ - 2018/██/██
現状: コンクリートの壁のような表面が覗き窓の視界のすぐ手前に確認できます。壁はひび割れていますが、内装を観察することはできません。

204号室
説明: 2つのプランターの片方のみに、31輪のハマナスと推測される萎びた花が育成しています。
返答: (若年の男性の声で) "夏は[判別不能]から去り、もう戻らない。すべては間違いになった。どうか連れ戻さないでくれ。"
期間: 2019/██/██ - 2019/██/██
現状: コンクリートの壁のような表面が覗き窓の視界のすぐ手前に確認できます。壁には少量の血痕が付着しています。

205号室
説明: 扉に背を向けるようにキャンバスが置かれています。
返答: (抑揚のない男性の声で) "助けになると思ったのかい?"
期間: 2019/██/██ - 2019/██/██
現状: コンクリートの壁のような表面が覗き窓の視界のすぐ手前に確認できます。壁には少量の血痕が付着しています。

206号室
説明: 空室
返答: N/A
期間: N/A
現状: N/A

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