警告:
これらの標準収容手続きを財団データベースへ提出することは、所定の初期研究隔離期間を完了させます。
もし続行を希望する場合は、草稿の入力事項に対して行われた変更を受け入れ、関連する箇所に適切なアクセスレベルを付与して下さい。
アイテム番号: SCP-2136
オブジェクトクラス: Euclid NEUUtrallized
特別収容プロトコル: ローカルな収容プロトコルが決定されるまでの間、MTFエータ10およびシータ5がセンチネル島の周囲の海上を警備します。
SCP-2136に感染した3名のDクラスホストが、2重ドアの付いた広い監房の中に収容されます。全ての壁及び内側のドアの表面には鏡が張られ、監房は常に照明で照らされます。視線を妨げる事を防ぐために監房内には限られた家具しか置かれません。全ての寝具は透明または半透明な素材で作られたものでなくてはならず、ホストの服はあらゆる角度から皮膚が見える様なものでなければなりません。ホストは交代で睡眠を取り、1度に1名のみが睡眠をとります。あるホストが死亡した時は、SCP-2136の効果について説明を受けた後、可能な限り早く新たなDクラス被験者が監房内に投入されます。他の全ての職員は外側のドアの内部に入ることが許されず、また食料を受け取る際やDクラスの交換の際に内側のドアが開けられる前に、外側のドアは閉めなければなりません。監房内は監視カメラによってのみ監視されます。
すベテのDクラスホストはしんだ..SCP-2136はむこう かされた。
説明: SCP-2136は人間に感染する能力を持つ病原体です。病原体は感染したホストを感染していない人間が見ることにより伝染します。病原体は電子顕微鏡により視認することができません。
感染すると病原体はホストの運動ニューロンと融合し、そのホストが別のホストの視線内に存在しない時に効果(SCP-2136-A)を発生させます。SCP-2136-Aの特徴的な症状は注視されていないホストの突然の硬直であり、その後完全に体を動かすことが出来なくなります。この間に別のホストによって再び見られることによって症状は無くなり、ホストは筋肉の制御を取り戻すことができます。呼吸器系や循環器系の機能停止のため、注視されていないホストは5分以内に死亡します。
死亡したホストは感染力を失い、その調査では脳細胞内部に異常な小器官の存在が明らかになっています。小器官は死亡したホストの内部で機能を停止していますが、病原体の成長した姿であると推定されています。この段階では、病原体の構成要素がホストのニューロンが生成する電子インパルスの一部、あるいは全てを吸収する能力があることが示唆されています。
さらなる調査では上述の様に説明される病原体は、その病原体の完全なライフサイクルでは無いことが判明しています。解析が進行中です - 当面の間はハイドク博士の日誌の注を参照して下さい。
発見: SCP-2136は最初、センチネル島から連れ出された2名の人間に発見されました。先住民のセンチネル人は衛星での観察の際、その行動に変化が見られたことから調査の対象となっていました。観測任務に任命されたエージェントとの通信を財団がロストした後、視覚災害が予期されたため、機動部隊エータ10("シー・ノー・イーヴル")が"Blnd Ops"(盲目の任務)の条件の下で送り出され、研究のために2名の対象を捕獲した。
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ハイドク博士の観測日誌 - アノマラスの可能性あり (暫定的な指定 - 2136)
1日目
1400
新たなSCPの可能性のあるものの担当となり、フレッチャー博士(宇宙生物学者)とマスラー博士(生化学者、通訳者)と共に働く事となった。私を初めての監督仕事に任命してくれたことに対するリチャード博士への感謝をここに記したい。96時間の隔離を終えた後に、報告を行なうことを楽しみにしたい。
MTFエータ10は2名の被験者(-1および-2)を収容室に保護し、またその被験者と共に発見された人間の死体から組織サンプルを回収した。MTFのリーダーは被験者は捕獲と輸送の際、2人一緒に居続けることを強く希望したことを述べている。
2130
監視カメラによる観測を開始した。被験者はベッドに座り、互いに向き合って会話をしている。マスラー博士は被験者の話す言葉がベンガル語の方言であり、被験者がネイティブなセンチネル人でないことを指摘した。被験者は室内のスピーカーシステムを使用して尋問され、彼らがインド政府から派遣されたエージェントであることを認めた。我々が彼らを解放することを拒否すると、彼らは質問に答えることを止めた。
インドもエージェントを送った?目的は何だ?
2日目
0830
被験者は睡眠を拒否しており、依然として解放を要求しているが、外部に異常な兆候は見せていない。彼らは確実に視覚災害の影響を受けていないようである。もしかしたらイータ10が盲目任務の際に誤った人間を連れてきたのではないか?
1620
長いひそひそ話の後、彼らは室内に別の人間を加えるように要求した。彼はそうしないならば眠ることはあまりにも危険であると述べたが、その理由については説明しなかった。私は彼らが我々に協力するまで要求を拒否した。
2135
やはり異常性が見つかった!2130において、被験者-1の要請にも関わらず-2がついに眠りに落ちた。1分以内に、-1は硬直し床に崩れ落ち、動かなくなった。そのノイズが-2を起こし、そして彼が目覚めると即座に-1は回復した。フレッチャー博士と私は、我々が2136-Aと名付けた効果に目視が役割を果たしているだろうことに同意した。マスラー博士が今再び被験者と対話をしている。
2215
被験者がマスラー博士に彼らの知っていることを話すことと引き換えに、私はDクラス1名が監房内へ入ることを要求した。我々の知っている以上のことは、彼らもあまり知らないことが判明した。彼らの観測役が、センチネル人が通常よりも多くの密接なグループで生活し、誰かが1人きりで起きていることがないように交代で睡眠を取っていることを報告した。観測役はまた数名のセンチネル人が、痙攣した、ぎくしゃくとした奇妙な動きを見せていることを述べた。彼を回収しようとした時、彼が死亡していることを発見したが、暴力の形跡は無かった。
回収の際、被験者は2名のセンチネル人に発見され、槍で攻撃を受けた。被験者は逃亡を試みたが、2136-Aの犠牲となった。センチネル人の戦士が彼らに追いついた時になって、彼らは動くことができ、その部族民と戦った。イータ10が彼らを捕獲した時、彼らは島から離れようとしていた時であった。
2300
要求されたDクラス(被験者-3と参照)が監房に到着した。フレッチャー博士が被験者-1および-2が監房の外側を見ることのないように、被験者-3を無事に監房へ入れた。私は再びドアを開ける必要がある場合に備えて、監房の外側にドアを構築することを要求した。
5分後、我々は被験者-1と-2に対し、互いを見たままゆっくりと-3から顔を背けるように指示した。予想されたとおり、-3は硬直し崩れ落ち、彼にも異常効果が見られることが確かめられた。被験者-3は-1と-2が再び目視をすると回復した。つまり異常性は完全に感染性であり、目視の理論が恐らく正しい。被験者は交代で睡眠をとるように指示された - 被験者の疲れを見逃さないように、我々も観測室において同様の事を行なう。
3日目
0600
この異常性が含意することは非常に興味深い。フレッチャー博士と私は一晩中起きて、その感染方法と感染源の可能性について議論した。フレッチャー博士は異常性はウイルスの一種であると主張し、一方で私はそれを示す十分な証拠はないと考えているが、収容手続きの草稿においてそれを"病原体"と呼ぶことで合意した。マスラー博士は議論の一部に参加したが、その後彼女が監視カメラモニタの光を受けながら、近くのベンチでうたた寝をしている姿を私は見た。我々は今日数件の詳細な実験を行なう。
2145
とても長い1日であった。実験は困難であった - 全ての指示は英語とベンガル語で行なわれる必要があり、私が実験が彼らの治療法を見つける手助けになるだろうと伝えるまで、被験者は協力的でなかった。彼らがイライラしていないはずがない。彼らは殆ど睡眠を取っていない。我々もそうだ。
観測。後で完全な実験記録を書き記すが、これまでに以下のことが判明した:
- 目視が無くなった後に2136-Aの効果が発現する平均時間は約45秒である
- 2136-Aを予防する目的での目視は反射や屈折により制限されない。私は被験者のために壁に鏡を要求し、それは彼らが互いの視覚の中に居続けることを助けるはずである
- 2136-Aの効果を回避するための目視は皮膚を含んでいなければならない。今では我々は被験者にこの目的で胴の部分を破くように指示し、収容手続きの草稿を更新した。
- マスラー博士がイータ10が回収した組織サンプルの中に異常な構造を特定した - 結局のところこれは一種の寄生虫のようである
我々は実験を2130に止め、被験者は現在鏡を掛けるためのフックを監房の壁に打ち付けている。被験者-1はひどく不器用である - 叩く度に当て損なっているようであり、永遠に時間がかかるようだ。一定のハンマー音は全ての人間の神経を逆立て、特に休憩のシフトにいる被験者-3にとってはそうだろう。
4日目
0335
再び目覚めた。マスラー博士との観測シフトに付き、1名以上の被験者が1度に眠りにつかないようにしている。眠っている間、被験者-2は悪夢を見ているようであり、痙攣を見せている。別のホストに見られている時でさえ、感染は運動制御を低下させるのだろうか?
マスラー博士は私の草稿に再びコーヒーをこぼしたことを謝った。私は彼女にそれは事故であるからと言ったが、睡眠不足は我々全員を消耗させており、観測のためにバックアップチームが必要である。
1240
今日の実験では結論が出なかった。被験者-1と-2は破壊的になり、いくつかの指示に従わなかった。ある時、被験者-2は実験の真ん中で立ち上がり、監房の中を痙攣しよろめきながら歩き回った。彼が "止まれない!助けてくれ!" と叫んでいたとマスラー博士が教えてくれた。被験者-3はこの行動に動揺を見せ、以前よりも協力的でなくなった。これまでに得られた実験の結果は正しくない恐れがある。
1810
今日の実験は中止された。被験者-1と-2はもはや協力的でなく、散発的に愕然とした声を上げながら室内をよろよろと歩き回っている。マスラー博士によると、被験者は自身の行動に気づいているが、全体的な運動制御を行なうことができないようである。その行動は被験者-3を非常に警戒させ、彼は他の被験者に後ろに下がるように叫び続けている。当然ながら彼のために我々ができることはなく、私は他の2名の人間とともに小さな部屋に閉じ込められ、睡眠を取ることができないことに同情する。
2125
引き継ぎのためにバックアップチームが明日到着する。我々は彼らに観測シフトを短くするように伝えた - フレッチャー博士はとても疲れて真っ直ぐにペンを握ることができないほどであり、私は食器の上に寝てしまった。唯一の良い知らせは被験者-1と-2がいくらかの運動制御を取り戻し、止まって座るか、注意深くゆっくりと動くようになったことである。彼らは叫ぶことも止め、話す時は不明瞭で物憂げな言い方になっている。被験者-3はミラーを掛けるために使用したハンマーを手に持ち、監房の角にうずくまっている。彼は痙攣しながら他の2名が睨みつけているが、叫んでいるよりはましである。残りはそれほど長くない。少し休憩を取ろう。
2345
ちくしょう。ちくしょうちくしょうちくしょう。私はどうしたら実験は終了された。被験者は死亡した。
およそ2330の時、被験者-3が最大限の努力にも関わらず眠りに落ち始めた。彼が眠りに落ちると、被験者-1と-2は立ち上がり、彼に向かって進み始めた。彼らの動きは制御されていなかったが意図的なものであり、ただ1つの言葉を繰り返していた - マスラー博士はそれを "見ろ!" と翻訳した。被験者-3は驚いて目覚め、さらに角の方へ後退し、ハンマーを握りしめながら彼らに向かって叫んだ。しかし彼らは近づき続け、彼らがあまりにも近くに来た時彼の動きはぎくしゃくとしていたが、彼らは鈍く、いまだにぎこちなかった。そして彼にはハンマーがあった。
我々は全てを見ていた。それは永遠に時間がかかるようであった。
そして、血液と組織の断片を付け、彼がそこに立った時、我々は次に何が起こるのかを理解した。
彼の重い呼吸が止まった。固まった手からハンマーが滑り落ちた。彼は動くこと無く崩れ落ちた。
我々は空気で満たされた室内で彼が窒息する姿を見ていた。
5日目
0010
私は助けを呼ぶためにマスラーを派遣した。隔離がなんだ。
0020
許してください、リチャード博士。私はSCP-2136の収容違反を記録しなければならない。我々は感染していた。フレッチャーは否定したが、しかしDクラスを室内に入れた時に彼は被験者を見たに違いない。私は彼が間違いなく見たことを知っている、なぜならフレッチャーは私から視線を逸したからだ。
9歳の時、私は川に落ちてほとんど溺れかけた。今回はもっとひどい。私は呼吸することに必死である。半狂乱だ。そして私は何もすることができない。掻き進む水も、喘ぎもなく、自分が死んでいく姿をみるだけであるという知識があるだけだ。どうしようもない。
もし彼が振り向いていなければ、私は死んでいただろう。私が彼を見つめながら硬直してよかった、そうでないなら我々は両方とも死んでいただろう。我々は皆
0030
マスラー博士は可能な限り通路を進み、そこで崩れ落ちた。フレッチャー博士と私は彼女を探すため、一緒によろめきながら歩いた。ひどいジョークのように見えるに違いない、互いを視覚の中に入れようとしながら、ドアへよろよろと歩いていく姿は。かのじょはこれに値しない。
0555
けいれnのあいまに、にゅうりょkするのはむぅかしい。じぶんののうのきゃくしっtにsわり、誰かgそうじゅううしているのをみていrようだ。ふれっりゃーもひどくなってkている。
1125
彼が私を見ている、私には分かる。もし彼がそうしていないなら、私は死んでいるだろう。しかし私は彼を見ていない。もし私が振り返らなければ、彼は動くことができず、そして死に、そして私は死ぬ。だから私には入力のために5分間あり、そしてまた5分間ある。良し。バックアップチームは3時間以内にここに着き、その頃には我々は死んでいるだろう。彼らが生きた我々を発見することはできない。それは我々と共に死ななければならない。
痙攣は最終的に弱まり、それが私を抑えるまでにまだいくらかの時間があり、よって入力することができる。警告だ。この病原体は我々が理解していたものよりもずっと複雑である。我々はそれが餌とするために電子インパルスを集めているのだと考えていたが、それらを貯めていたのである。使うために。我々を動かすために。それが筋肉の動きを理解すると、それはどこを押し、どこを引けばよいのかを知る。我々の意識は、もはや我々が制御することのできない、肉体で作られた電子的操り人形の中に囚われる。会話はさらに複雑であるが、それは話すことも学ぶ事ができる。私は数時間戯言をつぶやいていた。フレッチャー博士もそうだ。そして彼は話した。
"見ろ!" 私を熱心に見ながら彼は言った。"見ろ!見ろ!見ろ!" 彼は足を引きずりながら私に近づき始め、私は考えなかった。私は目を閉じた。
そして今私は入力している、振り向きたいという衝動に耐えようとしながら、彼が死ぬを待っている。彼は私が見ることを望んでいるが、私にはできない。私は見れない。私は見れない。私は見れない。私はみれないみれないみれない
ミロ
ページリビジョン: 8, 最終更新: 21 Feb 2024 12:28