アイテム番号: SCP-2154
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2154は確保領域DN-633に位置する天文台に収容され、レベル3/2154および4/2154職員の利用が許可されます。
説明: SCP-2154はカナダの[編集済]に近い天文台にある光学望遠鏡です。構成パーツの緊密な検査により、製造技術は1940年代に類似のプロジェクトで使用されたものと一致することが判明しています。異常特性を可能としている要素に関しての情報は[データ削除]。
SCP-2154を使用すると、観測者にとってのリアルタイムで天体観測が可能となるように思われます。これによって、通常状況下では宇宙の遠隔地点からの視覚情報を取得するうえで遅延に繋がる光速の制限要因が排除されます。現在、SCP-2154から得られたデータは積極的に検査され、現代科学のモデルと比較されています。
クリアランス4/2154職員への注意:貴方がこの文を見る事が出来るという事実は、貴方のセキュリティクリアランスおよび以下に続く文書へのアクセス権を証明するものであります。
SCP-2154から得られたデータは、現代科学における宇宙の概念と顕著に異なっています。具体的には、記録されている天体のおよそ72%が、SCP-2154を介して行われた観測では存在していません。これに基づいて2つの仮説を立てることが出来ます。
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いっかくじゅう座の星団。左は████望遠鏡で、右はSCP-2154で撮影。 |
- 何らかの理由で、それらの光が地球に辿り着く前に、星の数が大幅に減少している。
- 相当数の天体の視認を妨げる不透明物質がある。
仮説の正しさに関係なく、SCP-2154から得られたデータは現代の天体物理学の概念を大幅に見直すことを求めるものです。
補遺2154-1: ██/██/██、スペンサー博士はおとめ座M59、M60、およびM89銀河における星の可視性が変動していることに気付きました。これに基づいて博士は、これらの領域に光を吸収する物質の雲(以下SCP-2154-A)が存在し、直接観察を不可能にしていると結論付けました。SCP-2154-Aは継続的な運動状態にあり、その表面は最初の観測以来█%拡大しています。後に、SCP-2154-Aは宇宙の他の領域でも発見されました。現象の力学的分析と天体の軌道予測は、可視性に対するこの物質の影響が、実際の値と仮説上予測される値の間にある偏差を十分に説明できるものではないことを示しました。従って、星が正体不明の物質に包み込まれたという仮説と、消失したという仮説は両方正しいことが証明されました。この2つの仮説の相関関係とSCP-2154-Aの実際のサイズは、現在近似しています。
近年、現象が既に地球の3.6メガパーセク内にある銀河1で発生していることを踏まえ、スペンサー博士はSCP-2154-Aを別個のKeterクラスオブジェクトとして再分類することを提案しています。