SCP-2158-JP
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SCP-2158-JP

アイテム番号: SCP-2158-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2158-JPの異常性が不用意に発現することと、異常性が民間人に露見することを防ぐため、満月の日の夜間1は████公園をカバーストーリー「定期的な環境調査」を適用して封鎖し、民間人の侵入を防いでください。また、実験時の混乱を防ぐため、投影イベント開始時、SCP-2158-JPの水面から半径約10m以内に2人以上の人物が存在することがないようにしてください。

説明: SCP-2158-JPは██県██市に所在する████公園の敷地内に存在する湖2です。SCP-2158-JPの水質や周囲に生息している生物に異常性は確認されていません。しかし、満月の日の午前0時丁度、SCP-2158-JPの水面から半径約10m以内に人間(以下、対象者と表記)が存在した場合、投影イベントが発生します。

投影イベントが開始すると、その時点での天候や月の位置等にかかわらず、SCP-2158-JPの水面に鮮明な月の像(以下、SCP-2158-JP-1と表記)が映し出されます。SCP-2158-JP-1は肉眼以外で観測することは不可能です。SCP-2158-JP-1は発生後、徐々に歪んでいき、10~15分ほどかけてその大きさ、形、色を変化させます。このとき、SCP-2158-JP-1は対象者の現在の何かしらの願望を表現していると思われるイメージに変化します。また、対象者が複数人存在した場合には、その内から無作為に選ばれた1人の願望を表現していると思われるイメージに変化します。SCP-2158-JP-1は完全に変化を終えた後、ある程度の時間3をかけて通常の月の像に戻る、または消失します。この時、投影された願望に対する対象者の思い入れが強いほど、SCP-2158-JP-1が投影されている時間が長くなる傾向にあります。しかし、投影される願望自体とそれに対する対象者の思い入れの強さに関係はありません。

補遺1: 2011/09/12に行われた実験以降、「投影イベント中にSCP-2158-JP-1が突如消失する」「SCP-2158-JP-1が鮮明なイメージにならない」などの、投影イベントが不完全な形で発生する事例が確認されるようになりました。実験・調査の結果、2011/09/02に行われた湖底調査2158-JP-3にて回収された、鏡面が破損した手鏡がSCP-2158-JPの水中に存在していない場合、上記の事例が発生することが判明しました。現在、この手鏡はSCP-2158-JP-2に指定され、研究が行われています。また、これまでの調査からSCP-2158-JP-2は、2008/09/21にSCP-2158-JPで入水自殺を行った遠藤幸代氏の所有物であったと推測され、遠藤氏を当オブジェクトの最重要関連人物として調査を行っています。

以下は2010/08/24に████公園の近隣住民である田井中氏に行われたインタビュー記録の、遠藤氏に関連する箇所の抜粋と、今回の事例を踏まえ、2011/12/26に遠藤氏の友人であった松江氏に行われたインタビュー記録の、SCP-2158-JP-2に関連すると思われる箇所の抜粋です。

補遺2: 2012/08/02に行われた、D-25420を対象とした実験で、突如、D-25420がSCP-2158-JPに飛び込むという事案が発生しました。即座に他職員に救助されましたが、D-25420は不可解な供述を繰り返し、SCP-2158-JPへ再び入水しようと他職員への抵抗を行いました。また、SCP-2158-JPに関する記憶を処理され鎮静化した後も、D-25420は██湖に強い関心を持ち続けていることが判明しました。

D-25420は複数回8実験の対象となっている唯一の存在であることから、SCP-2158-JPは、複数回対象者となった人物に、何らかの精神汚染を引き起こすことが推測されます。現在、SCP-2158-JPの異常性について、再調査が行われています。

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