進水当時のSCP-217-KO |
---|
アイテム番号: SCP-217-KO
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-217-KOの米国内での状態を考慮し、対象が既に解体されたとする認識を継続的に大衆に周知させる必要があります。第二次世界大戦の終戦直後、米国の大規模な国防予算削減に加え発展した艦載機に適していないという理由を挙げて解体の正当性を強調し、対象が解体されている捏造写真及び証言が流布されています。
SCP-217-KOの維持及び運用を目的として、北緯██度██分██秒、東経███度██分██秒に位置する████島に第140戦闘任務基地が建設されました。第140基地をタイプ3制限区域に指定し、半径24海里以内を航行及び飛行禁止区域に設定してあります。
対象の戦略的価値と過去に███回あった不正侵入及び破壊の試みを考慮し、強力な物理的分離が必要です。地上、海上レーダー、ソナー、監視衛星を常時作動させて下さい。また第140基地で勤務する全人員は定期的に精神鑑定を受け、忠誠心テストでB+以上の結果を出さなければなりません。
SCP-217-KOの出撃は太平洋地域司令部、第140基地管理者、及び戦闘部隊X-17司令官の全員の許可が必要であり、"退艦命令"が下される可能性が高い時期には出撃を控えて下さい。
"退艦命令"が発された場合、手順MI-42を実施して下さい。搭乗している全人員は場所や状況を問わず72時間以内に退艦しなければならず、これに向けた資源を常時備えています。
SCP-217-KOが制御下から脱した場合、手順Rehire-47を実施して下さい。対象の包囲、電子戦の実行、物理的な打撃が許可されます。
説明: SCP-217-KOは元米海軍所属CV-6エンタープライズ航空母艦です。
対象は1937年9月20日ヨークタウン級航空母艦2番艦として進水し、米海軍からCV-6という正式名称を与えられました。対象は1938年から米海軍の航空母艦として運用され、太平洋戦争に参加しました。SCP-217-KOは1947年まで任に就いていました。
戦後の1947年に変則的特性が発見され1947年9月17日に財団が購入、公式には退役後解体されたものとして処理されました。
SCP-217-KOの変則的特性は、艦自体が時代が変化する度それに合わせて'アップグレード'されるというものです。
初期は満載排水量32,000トンでF4F戦闘機が搭載されていましたが、現在は満載排水量110,000トン、FA-18E/F及びF-35B/C戦闘機90機を搭載しています。その他、対象の木甲板は金属に置換され、ディーゼルエンジンは原子力推進に変わり、40mmおよび20mm機関砲は、SM-3対空ミサイルと30mm GAU-8機関砲で代替され、5インチ艦砲はハープーン対艦ミサイルに置き換えられました。対象の現在の戦闘力はジェラルド・R・フォード級空母と同等であると推測されます。
対象の変化は米国海軍の新型空母進水式から1ヶ月前後で発現し、発現の72時間前に艦内放送にて退艦命令が英語で放送されます。変化するまで残っていた人員は失踪しており、現在まで発見されていません。
補遺:
事件記録7217-01
1947年9月10日 SCP-217-KOのデッキが金属で置換され、F8F戦闘機が生成された。その過程で財団に発見された。
事件記録7217-12
196█年█月█日 SCP-217-KOの排水量が60,000トンに増加、原子力推進システムが搭載されF-4戦闘機が生成された。
事件記録7217-15
197█年█月█日 SCP-217-KOの機器が最新のものに置換され、F-14戦闘機とA-6攻撃機が生成された。
事件記録7217-18
198█年█月█日 SCP-217-KOから爆撃機を発進させ、SCP-███を効果的に制圧。その後隔離した。
事件記録7217-22
199█年█月█日 SCP-217-KOの機器が最新のものに交換され排水量が90,000トンに増加、FA-18戦闘機が生成された。
事件記録7217-26
200█年█月█日 SCP-217-KOから発射した対空ミサイルでSCP-███を処分した。
事件記録7217-31
201█年█月█日 SCP-217-KOの排水量が110,000トンに増加、F-35BとF-35C戦闘機が生成された。
要求文書217-KO-01 197█年█月█日 受信者: O5評議会
SCP-217-KOを25年間研究しましたが、'アップグレード'以外の変則特性が全く発見されませんでした。従って対象の軍事目的での利用許可を要求します。 - ███████ "ゴードン" ███機動特務部隊X-17 太平洋本部司令官大佐
O5評議会の回答 197█年█月█日 受信者: ゴードン大佐
委員会からの要求を検討した結果、SCP-217-KOは安全であるとの結論が出たので要求を許可する。対象を'SCPSエンタープライズ'と命名する。