アイテム番号: SCP-2175-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-2175-JPの発生が観測された際、ただちに地震速報を発令してください。またフェーズ4終了時には、SCP-2175-JP-Aの回収及び対象者へのクラスA記憶処理を行ってください。それ以外のクラスA記憶処理及びカバーストーリーの適用は、費用や効率の観点から、苦情や混乱が多く発生した場合に限られています。
説明: SCP-2175-JPは、2020年1月18日に初めて発生が観測され、以降日本国内で不定期に発生している地震です。SCP-2175-JPが発生した際、揺れの感知や物体の震動は起こるものの、震度計などでは地震の発生が観測されません。そのため緊急地震速報の発令に遅れが生じ、これに伴う混乱が多く生じます。
SCP-2175-JPは、以下のフェーズ1~4を繰り返します。フェーズ4の終了後、数日の間隔を空けて再びフェーズ1から始まります。
- フェーズ1: 1日ごとに震度1程度の地震が、各地方ごとに発生します1。最短で1日、最長で8日間発生したのち、フェーズ2に移行します。
- フェーズ2: 1日ごとに震度2程度の地震が、フェーズ1が終了した地方に属する都道府県ごとに発生します。最短で1日、最長で9日間発生したのち、フェーズ3に移行します。なお、北海道地方でフェーズ1が終了した場合、フェーズ2は発生せずフェーズ3に移行します。
- フェーズ3: 1時間ごとに震度3程度の地震が、フェーズ2が終了した都道府県に属する市区町村ごとに発生します。最短で1時間、最長で8日間発生したのち、フェーズ4に移行します。
- フェーズ4: 10秒ごとに震度4程度の地震が、フェーズ3が終了した市区町村の住民ごとに発生します。この地震は、対象者を中心として半径50cm内で起こります。数日続いて発生したのち、SCP-2175-JP-Aの出現とともにフェーズ4が終了します。
以下は、各フェーズの終了時のTwitterの情報です。
観測記録1: 2020年1月18日、近畿地方でSCP-2175-JPのフェーズ1が終了しました。以下は、SCP-2175-JPに関する112,992件のSNSの投稿の1例です。
観測記録2: 2020年1月19日、京都府でSCP-2175-JPのフェーズ2が終了しました。以下は、SCP-2175-JPに関する23,446件のSNSの投稿の1例です。
観測記録3: 2020年1月23日、京都府宇治市でSCP-2175-JPのフェーズ3が終了しました。以下は、SCP-2175-JPに関する5,871件のSNSの投稿の1例です。
観測記録4: 2020年1月30日、SCP-2175-JPのフェーズ4が終了しました。以下は、SCP-2175-JPに関するSNSの投稿です。

フェーズ4終了後に出現したSCP-2175-JP-A
補遺: 2020年1月30日、Twitterアカウント「海城【YouTuber】」の所有者である海城 哲彦氏の運営するYoutubeにて、観測記録4に記した投稿の後、海城氏の付近にSCP-2175-JP-Aが出現した旨が報告されました。SCP-2175-JP-Aはただちに回収され、海城氏にはインタビューを行い記憶処理を施しました。
SCP-2175-JP-Aには「海城さんと付き合えますように 岡田 日向子」と書かれており、岡田氏はTwitterアカウント「ひなっち」の所有者であることが判明しました。岡田氏へのインタビューや2020年1月30日におけるTwitterのログイン履歴などから、岡田氏が上記の投稿を投稿していないことが結論づけられました。また岡田氏へのインタビューから、岡田氏が不明な時点から海城氏の住所情報を知識として有していたことも判明しています。
SCP-2175-JP-Aは、京都府京都市内にあった宮松神社で使用されていた絵馬と一致します。宮松神社は2019年に発生した地震及び重度の経年劣化によって倒壊しましたが、絵馬及び絵馬掛け台は紛失しており現在も捜索が続けられています。