SCP-2180-JP
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アイテム番号: SCP-2180-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-2180-JPは30㎤ガラスのケースに収容し、2日に一回パン粉を50gほど投入してください。投入者は必ずガズマスクと防護服を装着し、終了後に全身消毒を行い、SCP-2180-JPの感染検査を必ず受けてください。

ケース内の温度は30℃前後を保ち、湿度は60%前後に設定しください。

説明: SCP-2180-JPは一般的な外見を持つハエの幼虫(ウジ:Musca domestica)です。

SCP-2180-JPはSCP-2180-JPと同じ外見を持つウジ(以下SCP-2180-JP-1)の卵を1時間以内に大量1に発生させることができます。
通常、この卵は3分以内に寄生対象に寄生できなかった場合は水分を急激に失い、死滅します。

SCP-2180-JPに感染した人物(以下対象者)はD-49617を除いて、100%のケースにおいて死亡しています。

感染の原理はSCP-2180-JPが常に体から大きさ2.5μm2のSCP-2180-JPの卵を発生させており、空気感染することにより、人間の体内に侵入していることが確認されております。感染後にSCP-2180-JPは人間の体内で1時間ほどで成長し、大量に増殖します。SCP-2180-JP-1はその対象者の体を内側から捕食することが確認されており、SCP-2180-JP-1は異常性を持たないことも確認されています。

なお、SCP-2180-JPが成虫に成長する前兆はなく、成虫にはならないと推定されています。

補遺1: SCP-2180-JPは群馬県の██村で大量の蛆虫に食い荒らされた死体が発見されたことで、SCP-2180-JPの存在が発覚しました。収容時には合計で17名のエージェントがSCP-2180-JPに感染したことで死亡しましたが、同行していたD-496173がSCP-2180-JPをビニール袋に入れたことによって収容されました。

SCP-2180-JP収容後にD-49617に対してのインタビュー

対象: D-49617

インタビュアー: 桑田博士



<録音開始>

インタビュアー: 単刀直入ですが、当時の状況を教えてください。

D-49617: [沈黙]

インタビュアー: 聞こえますか?

D-49617: あ、はい。状況ですか…なんていうか、地獄そのものでした…最初はエージェントたちが死体を調査をしてて、怪しい小屋みたいなところに私が入るみたいなこと言われてました…

D-49617: あっやめて…

[D-49617が地面を見つめる]

インタビュアー: 大丈夫ですか?

[7秒沈黙]

D-49617: はい…気になさらず…続けますね…

D-49617: それで、1人の人が…急に倒れて、身体中が痛いって言ってました。そして、すぐにその人の全身から蛆虫みたいのが大量に出てきて…

[D-49617がすすり泣く]

D-49617: 私は怖くて目を瞑ってました。あいつらが苦手だったもんで、怖くて逃げようとしましたが、人が私に大声でこう叫んだんです。「逃げるな、そいつを捕まえろ!」と。

D-49617: 人は、そう遠くない地面にあった何かを指していました。なぜか体が動いて私は、人が手にしていたビニール袋を手に取ったんです!もう、訳わからなかったよ!

[13秒沈黙]

D-49617: そっから先はあまり記憶がないですが、気づいたら別の人が来てて、私は握っていたビニール袋を渡しました。みんな死にました。もう何も思い出したくないです…

インタビュアー: そうでしたか……辛かったですね。協力いただきありがとうございました。

[D-49617が小声で何かを言うが聞き取れないほど小さい]

<録音終了>

終了報告書: D-49617がSCP-2180-JPに感染しなかった理由は不明です。
なお、防犯カメラの録画からD-49617の唇の形により、D-40617が喋っていた言葉が明らかになりました。以下が内容です。
[バレるな、バレるな]

補遺2: 2023/8/24にサイト-8181内のD-49617が生活していたDクラス区画内で合計34名のD-クラスがSCP-2180-JPに感染し、死亡しています。検査機器の確認により、区画内の空気の約3%がSCP-2180-JPの卵で埋め尽くされおり、現在は完全封鎖されています。
近頃に立入検査をする予定がされていますが、具体的な日程は未定です。

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