SCP-2188-JP
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2/2188-JP LEVEL 2/2188-JP
CLASSIFIED
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Item #: SCP-2188-JP
Neutralized

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収容以前のSCP-2188-JP。

特別収容プロトコル: SCP-2188-JPの死体は標準生物用長期的冷凍保管庫に収容されます。

説明: SCP-2188-JPは異常な食事能力を保持していたと見られる27歳の男性です。それを可能にするだけの筋肉量を有していないように見えるにもかかわらず、SCP-2188-JPは重量を無視してあらゆる物体を手に取り口へ運ぶまでの動作を他者に視認不可能な速度で実行することが可能でした。

財団のいかなる超常的検査機器を用いても認識阻害や時空間操作、現実改変などの痕跡が発見できなかったことから、SCP-2188-JPの異常性はそれらの能力によって達成されていたのでは無く、異常に強化された俊敏性にあったのでは無いかと推定されています。

収容以前SCP-2188-JPは日本国東京都の██ホテルにて、サービング(給仕用)カートにより大人数用の料理を宴会場まで運搬する係を務めていました。この運搬作業中、SCP-2188-JPは自身の異常性を用いて皿から料理を秘密裏に摂食していたと考えられています。

厨房から宴会場までの通路に設置されていた監視カメラには性能限界により異常性を発揮する瞬間は記録できていなかったものの、異常食事行為の断片的な証拠としてSCP-2188-JPが自身の指に肉汁やソースを付着させながら咀嚼のため盛んに素早く口を動かしている映像が財団の解析により回収されました。

収容経緯: SCP-2188-JP収容の数ヶ月前、██ホテルには「料理の盛りつけバランスがおかしい」「指の跡が残っているように見える」などといったクレームが数件寄せられていました。このクレームの原因として当時██ホテルのチーフシェフであった███ ██氏は料理の運搬係であるSCP-2188-JPに以前から疑いを掛けていましたが、確たる証拠はつかめていませんでした。

███氏はSCP-2188-JPが秘密裏に料理を摂食している現場を押さえるため、複数人による運搬の義務化や自費による前述の監視カメラの設置などといった対策を取ったものの、SCP-2188-JPの異常性によりこれらの試みは全て失敗しました。最終的に███氏はSCP-2188-JPの犯行を捉える努力を全て停止し、疑いを掛けたことを謝罪するためにSCP-2188-JPの背後から声を掛けたと証言しています。

当時料理の運搬中であり自身の異常性を発揮しようとしていたSCP-2188-JPはこの時、動揺により誤って目の前にあった物体を異常な速度で口の中へ運ぶこととなったと推測されています。結果として発生した「給仕用カート一台をのどに詰まらせている異常な死体」の通報に対する財団の介入によって、SCP-2188-JPの異常性が明らかになりました。

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