
SCP-2192-JPの住居
アイテム番号: SCP-2192-JP
オブジェクトクラス: Euclid 協議中
特別収容プロトコル: 協議中
説明: SCP-2192-JPは、広島県呉市に存在する住居に住む三人のモンゴロイド男性と二人のモンゴロイド女性で、一般的な家族関係を形成しています。SCP-2192-JPからは何らかの身体的異常が検出されていますが、外見及び言動に異常は見られません。発見当時のSCP-2192-JPの家族構成及び身体的異常は以下の通りです。続柄はSCP-2192-JP-1から見た続柄を記載しています。
番号 | 氏名 | 続柄 | 年齢 | 身体的異常 |
---|---|---|---|---|
1 | 永末 彩 | 本人 | 41歳 | 血糖値1:180mg/dL前後 |
2 | 永末 俊光 | 夫 | 45歳 | 血糖値:40mg/dL前後 |
3 | 永末 大和 | 長男 | 10歳 | 白血球数2:130,000/㎕前後 |
4 | 永末 夏帆 | 長女 | 9歳 | 血圧3:25mmhg前後 |
5 | 永末 慶 | 次男 | 4歳 | 心拍数4:30回/min前後 |
SCP-2192-JPは、2001年5月2日に行われた健診の際に発見されました。当初はそれぞれ一般的な病気であると考えられていましたが、数値以外に症状が見られず、また治療の効果が一切無かったことから財団の注意を引きました。現在、財団の所有する病院での入院及び治療を名目とした収容を計画中です。
対象: SCP-2192-JP
インタビュアー: エージェント・相模
<録音開始>
[最初に入院及び治療の説明が行われた。]
エージェント・相模: 今まで、自覚症状などはありましたか?
SCP-2192-JP-1: 特に何も無かったです。最近疲れやすくはなってきてますけど、もう40歳超えましたからそのせいだとばかり……
[SCP-2192-JP-1が、庭先で遊んでいるSCP-2192-JP-3~5のほうを見る。]
SCP-2192-JP-1: 息子たちもあんなに元気ですし、夫も私より年上とは思えないくらい元気ですからね。
エージェント・相模: そう言えば、旦那さんは今どちらに?
SCP-2192-JP-1: 夫は今買い出しに……あ、丁度帰ってきました。
[庭先に自動車が進入し停止する。車内からSCP-2192-JP-2が降りてきて、住居内に入ってくる。]
SCP-2192-JP-2: ただいま。
SCP-2192-JP-1: おかえり、あなた。あの、実はね……
[SCP-2192-JP-1がSCP-2192-JP-2に入院及び治療の説明をする。SCP-2192-JP-2は驚愕の表情を浮かべたものの、最終的に納得した表情でうなずく。]
SCP-2192-JP-2: まあ、そういうことなら……
エージェント・相模: いきなりのことでご迷惑をかけてしまい申し訳ありません。
SCP-2192-JP-2: 仕方ないですよ、私たちだって死にたい訳ではないですし。
エージェント・相模: ご理解いただきありがとうございます。
SCP-2192-JP-4: お母さん、お腹減った。
SCP-2192-JP-1: あら、もうこんな時間なのね。そろそろ良いかしら、夫も帰ってきたし夕食作らないと。
エージェント・相模: そうですね、では失礼します。
SCP-2192-JP-2: お前たち、急だけど明日から入院するから飯食ったら支度しとけよ。
SCP-2192-JP-4: ええ、ディズニーランド行くって約束してたじゃん。
SCP-2192-JP-2: 悪いけど無しだ、ごめんな。
[SCP-2192-JP-3~5が駄々をこね始める。それをSCP-2192-JP-1,2がなだめている。]
<録音終了>
補遺: 2001年5月9日、SCP-2192-JPの移送中に身体的異常に変化が生じ、全員が頭痛や目眩などの体調不良を訴えました。移送を中断し付近の病院で治療を受けたものの回復の傾向は見られませんでしたが、住居に戻ったところ体調不良が回復しました。そのため、SCP-2192-JPの入院は無期限に延期されました。