
初期処理中に撮影されたSCP-2196。
アイテム番号: SCP-2196
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2196はサイト-66の安全保管ロッカー37に保管されます。特性への偶発的曝露を防止するため、オブジェクトはレベル4スタッフのみが解錠できる、施錠された不透明なケースに保管されなければなりません。
実験以外ではいかなる職員もSCP-2196-bを観察してはなりません。SCP-2196-bへの曝露が疑われる職員は、クラスB記憶処理が施されるまで全ての権限が停止されます。さらに、SCP-2196の破壊、再分類の試みなど、その封じ込め手順を変更しようとするいかなる職員も特性に曝露したものとして扱われます。
説明: SCP-2196-aは直径約18センチメートル、厚さ約3ミリメートルの円盤です。SCP-2196-aの表側は検出限界以下まで滑らかです。裏側にはフラクタル模様が軽く刻み込まれていますが、円盤の中心に近づくにつれてこの模様は測定不可能なレベルにまで細かくなります。SCP-2196-aはそれに向けられたあらゆる放射を吸収し、SCP-2196-bを除いて完全に黒い外観となっています。SCP-2196-bはSCP-2196-aの表側に存在する小さな光点です。この点はSCP-2196-aの表面を低い角度から見るほど、対数的に減少する速度で縁に向けて移動するようです。
SCP-2196-bを観察する被験者はその性質に強い好奇心を抱き、それを拡大することへの弱い衝動を感じ始めます。被験者は通常、SCP-2196-bをより明瞭に見るために望遠鏡のような装置を要求します。倍率が増加し知覚される直径が拡大するにつれて、被験者は恐怖、不安、パラノイアとともにオブジェクトを拡大する衝動が増大する徴候を示します。典型的な被験者は、目を逸らすことが不可能であると報告するか目を逸らすことを拒否しますが、この時点では強要することによってプロセスを中断させることが可能です。視角を1′1まで拡大した時点で被験者は沈黙して反応しなくなり、ただ拡大作業を続けるのみとなります。この段階の被験者において脳のスキャンを行ったところ、扁桃体と後頭葉において激しい活動が起きていることが示されました。視角を30′(デジタル的拡大や望遠鏡写真を含む)まで拡大したと推測される時点で被験者は動きを止めて意識を失い、直後にSCP-2196-bの外見に関する記憶を持たない状態で覚醒します。
回収記録:
SCP-2196は19██年3月24日、████████研究員の家に次のメモと共に匿名で配達されました。
ああ、与えられし牢獄の守人よ。貴方が彼方に去る前に。
我らはただ託すのみ。貴方の真の成功を祈る。
████████研究員は以前に"蛇の手"として知られる要注意団体と接触していたため、彼女が財団との接触に用いられたと考えられています。さらなる調査が進行中です。
補遺2196-1 初期収容から█年後、SCP-2196-bから微かな放射パルスが検出されました。この周波数はオブジェクトの初期耐久テストに用いられた高強度切断レーザーと類似していました。
補遺2196-2 SCP-2196-bは僅かに着色しています。当初の色は赤でしたが、これは収容中に青に変化しました。