SCP-2197-JP
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SCP-2197-JPが経営していた弁当店

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SCP-2197-JP-A

アイテム番号: SCP-2197-JP

オブジェクトクラス: Eparch1

特別収容プロトコル: SCP-2197-JPは、現在財団内の購買部で弁当を販売しています。SCP-2197-JPには健康状態の管理と経過観察を行い、毎日12時30分までにSCP-2197-JP-Aを作成させてください。また、SCP-2197-JP-Bは常に清掃される必要があります。

説明: SCP-2197-JPは、2020年時点で31歳の日本人女性で、戸籍上は神奈川県茅ヶ崎市在住、本名は小和田 志穂と記録されています。SCP-2197-JPは、財団にその存在が発見されるまで同市で弁当店を経営しており、SCP-2197-JP-Aを含めた複数の弁当を販売していました。

SCP-2197-JP-Aは、SCP-2197-JPによって作成された唐揚げ弁当です。SCP-2197-JPが作成する他の弁当には異常性はありません。毎日12時30分になると、存在するSCP-2197-JP-Aの1つが消失し、代わりに料金2と乱雑な文字で書かれたメモ用紙がSCP-2197-JPの半径50cm以内に出現します。SCP-2197-JP-Aの消失と代金、メモ用紙の出現はほぼ同時であり、瞬間的です。また、メモ用紙の出現により、SCP-2197-JPに何らかの影響が出る場合があります。様々な状況下における詳細な情報は、実験ログを参照してください。これらの現象に関して、SCP-2197-JPに行われたインタビューからは重要度の高い情報は得られていません。

SCP-2197-JPは、2020年3月29日に来店したエージェントにより発見されました。その後の実験によってSCP-2197-JP自体に異常性は無いと判断されたためEparchクラスへ分類され、健康状態の管理と経過観察を効率良く行うため、財団に雇用されています。

補遺1: SCP-2197-JPに行われた実験は、以下の通りです。

実験ログ No.1

実施方法: 最後に残ったSCP-2197-JP-Aを保持し、店内にとどまる。

結果: 12時30分にSCP-2197-JP-Aのみが消失し、SCP-2197-JPの半径50cm以内に498円と「きょうもありがとう、おねえちゃん。」と書かれたメモ用紙がSCP-2197-JPの半径50cm以内に出現する3。SCP-2197-JPに変化なし。

分析: 保持していた人間に影響はないと考えられる。

実験ログ No.2

実施方法: 12時30分までにSCP-2197-JP-Aを完売させる。

結果: 12時30分に「きょうはたいへんだったね。」と書かれたメモ用紙が出現する。SCP-2197-JPが疲労を訴える。

分析: SCP-2197-JP-Aが無い場合、SCP-2197-JPに影響を及ぼす可能性がある。

実験ログ No.3

実施方法: 12時30分までにSCP-2197-JP-Aを完売させる。

結果: 12時30分に「きょうもたいへんだったね。」と書かれたメモ用紙が出現する。SCP-2197-JPが貧血によって倒れる。

分析: SCP-2197-JP-Aを販売しないことは、SCP-2197-JPへ影響を及ぼすことが確認された。確認のため再び実験する必要がある。

実験ログ No.4

実施方法: SCP-2197-JPに弁当店を休業させる4

結果: 12時30分に「だいじょうぶ?」「げんきになってね。」などと書かれたメモ用紙が大量に出現する。SCP-2197-JPが強い恐怖感を訴える。

分析: SCP-2197-JPを休業させることは推奨できない。また、健康状態を維持させる必要がある。

実験ログ No.5

実施方法: Dクラス職員に唐揚げ弁当を作成させ、これをSCP-2197-JPが販売する。

結果: 12時30分に唐揚げ弁当は消失し、498円と「きょうもありがとう、おねえちゃん。」と書かれたメモ用紙が出現する。SCP-2197-JPに変化なし。

分析: SCP-2197-JPが作成したものでなくても通常通り異常性が発生すると思われる。

実験ログ No.6

実施方法: Dクラス職員に唐揚げ弁当を作成させ、これをDクラス職員が販売する。

結果: 12時30分に唐揚げ弁当は消失せず、「おねえちゃんにあいたい。」と書かれたメモ用紙が大量に出現する。SCP-2197-JPが強い恐怖感を訴える。

分析: SCP-2197-JPが販売するかどうかで異常性の内容が異なると思われる。

実験ログ No.7

実施方法: SCP-2197-JP-AにGPS通信機を取り付ける。

結果: 12時30分に唐揚げ弁当は消失し、498円と「きょうもありがとう、おねえちゃん。」と書かれたメモ用紙が出現する。それと同時に、GPS反応はSCP-2197-JPの経営する弁当店から約3km離れた地点へ移動する。SCP-2197-JPに変化なし。

分析: 補遺2を参照。

補遺2: 実験ログ No.7でGPS反応が移動した地点を調査したところ、SCP-2197-JP-Aが大量に放置された住宅(SCP-2197-JP-B)が発見されました。SCP-2197-JP-Aの内容物のほとんどは齧歯類をはじめとした野生動物に食べられた痕跡があり、容器のみが集積していました。SCP-2197-JP-Aの製造日を確認したところ、最も古い日付は2018年6月13日であり、これはSCP-2197-JPが弁当店の営業を開始した日付と一致します。

また、SCP-2197-JP-B内に居住していた人物が記したと思われる日記が見つかりました。日記にはSCP-2197-JPの行動について2005年4月17日5から2018年7月23日まで細かく記されていました。メモ用紙と異なり、日記は整った文字で記されていましたが、筆跡鑑定の結果、メモ用紙と同一の筆跡と判明しました。現在、SCP-2197-JP-Bに居住していた人物について調査中です。SCP-2197-JP-Aの消失及び料金とメモ書きの出現、SCP-2197-JP-BでのSCP-2197-Aの出現は財団に雇用された現在も続いています。

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