SCP-2207
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アイテム番号: SCP-2207

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 実験で使用されていない時、SCP-2207は発泡プラスチックで満たした小さなボール紙の箱に収容し、標準Safeクラス収容ロッカー内に置きます。SCP-2207を用いたすべての実験は収容実験室8803内部で行います。実験後、収容実験室8803を除染し、損傷を確認します。

実験42以降、D-クラス職員および/または財団職員が、SCP-2207-1実体を超えて探索を行なうことは恒久的に禁止されています。

事件2207を受けて、SCP-2207に関する全ての実験は中止されています。

説明: SCP-2207は████製の使い捨てプラスチックナイフです。実験ではSCP-2207の異常性質を除き、それが他の異常性質を持たない使い捨てプラスチックナイフと同一であることが示されています。

SCP-2207の刃が最低で6m/s1の速度に達すると、それは局所的な時空を切り開き、ランダムな別の宇宙へ繋がる裂け目が生成されます。これらの裂け目をSCP-2207-1と呼称します。

SCP-2207-1実体は外部からの干渉がない場合、通常5分間開いたままであり、その開口部の長さはSCP-2207が6m/s以上で移動した距離に一致します。実体は生成後動くことはありませんが、端に沿って引っ張ることで広げることが可能です。実体の開口部に何らかの物体を横切らせることで、最大で24時間人為的に開けておくことが出来ます。24時間後、SCP-2207-1実体は閉まり、開口部を横切っている全ての物体は切断されます。

実験記録: 以下は要約された一部の実験記録です。完全な実験、探索、SCP-2207-1実体より回収された物体の記録は、文書2207-24を参照して下さい。全ての実験において、SCP-2207-1実体を生成するために機械アームが使用され、SCP-2207-1実体は金属の支え棒により開けままにされました。

事件2207-01: 2011年10月6日、以下に示すサイト-██の管理者宛の手紙が発見されました:

担当者様、

複数の最近発生したユグドラシル切断イベント3が、貴組織SCP財団による活動と結びついていることを███████は把握しております。これらのイベントの前、第8d57-fE2ξ-D宇宙(貴組織が存在する宇宙)は僅かな多元宇宙移動能力しか示していないため、貴組織により行われたこの行動は悪意がなく、またその影響についての完全な知識を持たないままに行われたものと考えます。

従ってこの通知は████████による合法の停止通告書であるとみなされます。貴組織が関連するユグドラシル切断イベントに寄与するこれ以上の行動は、1つ以上の以下の結果をもたらします:

  • 8d57-fE2ξ-D宇宙とその住民の公式問責
  • 1つのユグドラシル切断イベントにつき最大でΦ87,000,000.00の罰金
  • 1つのユグドラシル切断イベントにつき最低で3,000星周期の懲役
  • ████████軍による介入
  • 8d57-fE2ξ-D宇宙に対する強制的なユグドラシル切断イベント

ご参考までに、ユグドラシル切断イベントが検出された日時のリストを添付いたします。必ずこのリストを参照し、この合法指示に従って下さい。

ご協力に感謝いたします。

署名、
Sigma-Xotoxin、多元宇宙事件局

この手紙を受け取った後、これに応じて全ての実験は中断されました。2015年8月3日時点で、Sigma-Xotoxinや████████よりこれ以上の通知はありません。

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