SCP-2208-JP
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アイテム番号: SCP-2208-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: インターネット上で行われていた全てのSCP-2208-JPの販売は中止されました。SCP-2208-JPのバックアップされたUSBメモリは現在サイト-8181の低危険物収容ロッカーに保管されています。

財団WebクローラによりSCP-2208-JPは常時捜索されます。SCP-2208-JPと同一の音声が発見された場合、AIが自動でデータ削除を行います。

説明: SCP-2208-JPは複数のダウンロード販売サイトで配信されていた、「死はいつもアナタの隣で囁いている〜死神双子の終活催眠ボイス〜」というタイトルの成人向け音声作品です。全てのサイトで内容は共通しており、mp3形式で30分16秒の音声データが収録されています。

SCP-2208-JPの内容は一般的なバイノーラル録音の催眠音声1のものです。本編は日本語で10〜20代の女性が左右から話しかける音声のみで進行します。異常性を除去した場合は催眠音声として通常通り作用することが実験により明らかになっています。

SCP-2208-JPはクラスI認識災害のベクターであり、音声本編を全て聴取した人物に幻聴を引き起こします。この認識災害は本編全てを正しく聴取した場合のみ発生するため、聴取者の聴覚に問題がある場合や、音声に集中していなかった場合には認識災害が発生しないことが明らかになっています。この認識災害はクラスA記憶処理、または7日以上の時間経過で完全に除去されます。これにより、一部のSCP-2208-JP聴取者は、認識災害を一般的な幻聴として処理します。

SCP-2208-JPの認識災害に感染した人間(以下、曝露者)は、特定の状況で幻聴が聞こえると主張します。どんな曝露者、状況であるかに関わらず、聴こえる幻聴は一貫して、耳元でSCP-2208-JP本編と同一の女性の囁き声が法的に拘束力を持つ遺言書の書き方を伝えるものと、遠くから聴こえる金属が擦れる音の二種類のみです。

幻聴が聞こえる状況は曝露者ごとに差異がありますが、概ね曝露者自身が心地よいと感じる状況の前後である傾向があります。以下は今までに確認された状況の一例です。

  • 睡眠前。
  • 音楽の視聴後。
  • 音声作品の視聴後。2
  • コンピュータゲームのローディング中。
  • 友人との会話後。
  • 入浴中。
  • 性行為、または自慰行為直後。

補遺: 発見経緯

SCP-2208-JPは当初、日本国内で法的に有効な遺言書を遺して自殺した複数の人物が、共通してダウンロードしていたファイルとして財団の興味を引きました。

財団による収容措置が行われるまで、ダウンロードサイト上でのSCP-2208-JPに対する評価は好意的で「ありがとうございました」等、感謝のコメントが多く投稿されていました。調査の結果、コメント投稿者のほとんどが自殺していること、SCP-2208-JPにコメント投稿や自殺を強制する異常性は存在しないことが判明しています。

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