SCP-2211-JP
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3/2211-JP LEVEL 3/2211-JP
CLASSIFIED
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Item #: SCP-2211-JP
Keter
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初期収容中のSCP-2211-JP。

特別収容プロトコル: SCP-2211-JPの周囲はエリア-185に指定され、SCP-2211-JPの存在を覆い隠すように耐火性素材を使用した専用収容棟が構築されます。SCP-2211-JPは財団サイト間業務協力網から完全に除外され、財団職員によるSCP-2211-JPへの立ち入りは担当研究主任の認可を必要とします。

SCP-2211-JP-Bは武装職員が配置された標準的重要物品収容房に保管され、収容房へのアクセスはO5評議会の認可が必要とされます。

説明: SCP-2211-JPは形而上学次元的に地獄と接続された財団サイト-185です。この"地獄"はキリスト教学におけるゲヘナ(γεεννα)に近似する概念として分類され、形態的にはアンダー・ディーテ級(ダンテ・アリギエーリの“神曲・地獄篇”で描写される地獄における第五圏以下から最下層のコキュートス手前までの、堕落した天使と重罪人を収容する世界)に指定される次元外空間として定義されています。

この接続による最も顕著な影響として、SCP-2211-JPは常に炎上しています。この熱源及び燃料は不明ですが、SCP-2211-JP内に滞在した職員は強烈な硫黄臭を報告しました。炎によってSCP-2211-JP自体が損傷/消費された様子は現在まで確認されていません。

更なるSCP-2211-JPの異常性の発露として、SCP-2211-JP内部に存在する生命体・物品はその種類に応じて複合的な異常性を発揮するようになります。これらはSCP-2211-JP-Aと総括して指定されます。後述するSCP-2211-JP-Bの記述では、SCP-2211-JP-Aには地獄における役割に由来して「罪人」「獄卒」「神の怒り」に大別される超常神学的3属性が振り分けられるよう定義されています。

以下は判明しているSCP-2211-JP-Aの3種それぞれの異常性及び対象についての簡潔な説明です。

  • SCP-2211-JP-A-1: SCP-2211-JP内のDクラス職員であり、SCP-2211-JP-B上では「罪人」に分類されます。SCP-2211-JP-A-1はSCP-2211-JP内に存在する限り生物学的な変化(再生能力の著しい向上や細胞老化の停止)を伴わない強制的な不死性を獲得します。この異常性がSCP-2211-JP外でどのように機能するかについての実験は、SCP-2211-JP-A-1がSCP-2211-JPと外部との境界を越えることが出来ないという別種のSCP-2211-JP関連異常現象により成功していません。
    • また、SCP-2211-JP内に付設されているDクラス職員居住房は不定期に余剰次元的拡張がなされ、増設された房には標準的な財団Dクラス職員の装備を所持した新たなSCP-2211-JP-A-1が出現します。このSCP-2211-JP-A-1のアイデンティティは出現以前に死亡した記録がある標準的な一般人と一致し、死亡直前まで暴力犯罪による受刑者(特に死刑囚)であったか、伝統的なユダヤ教・キリスト教の十戒1のうち少なくとも7つを破った経歴を保有することが判明しています。
  • SCP-2211-JP-A-2: SCP-2211-JPに滞在する財団職員の内でDクラス業務に割り当てられていない者が指定され、「獄卒」に分類されます。複数の異常な外見的特徴の発達2と共にSCP-2211-JP-A-2の肉体はSCP-2211-JP内において強固な不滅的破壊耐性を発揮し始めるため、収容違反やオブジェクトへの接触・-A-1の反抗などの物理的要因においては死亡/損傷せず、苦痛を感じることも無くなります。これらの異常性はSCP-2211-JPを退出した時点で当該職員から消失し、進入することで再活性化します。
  • SCP-2211-JP-A-3: SCP-2211-JP内において収容対象となる全オブジェクトが指定され、「神の怒り」に分類されます。自我を持つSCP-2211-JP-A-3は概ね自身の性質解明のための実験に協力的な傾向にあり、特にその実験を通して-A-1に苦痛を与えることに対して熱烈な意欲と義務感を示します。

SCP-2211-JP-Bは破壊耐性を持つ一巻きの羊皮紙です。SCP-2211-JP-Bには秘教術的な印章と"地獄の業務及び一部領土の管理をサイト-185にアウトソーシングする"旨を認めるロアルド・ブラウニング元サイト-185管理官のサインが彼自身の血液で記述されていました。以下はその一部転写です。


Our Pacts


我々は財団サイト-185管理官と妖魔界の侯爵MARQUISEとして、我々の治める領地の管理と業務を相互に外部委託し、その業務能力と権能をもって統治することを認める。

この契約の成立より、ロアルド・ブラウニングの魂は即座に[判読不能の文字列]の所有物となり、引き換えに[判読不能の文字列]は地獄の業火により永遠に財団がサイト-185の運営能力を維持することを約束する。

我々は互いの領地と領民が以下の影響に晒されることに同意するものとする。

[省略: SCP-2211-JPの異常性及びSCP-2211-JP-Aの定義について説明する長大な記述]

またロアルド・ブラウニングの願いにより、以下の欄に財団の施設名及びその代表者の氏名を書き込むことで、我々の契約の対象範囲をその地点へも拡大させることを[判読不能の文字列]は認めるものとする。


最後にこの紅血の署名をもって、我らの契約の確たる印とする。

- Roald Barrett Browning
- [判読不能の文字列]

SCP-2211-JP収容以前、サイト-185は慢性的なDクラス職員の割り当て不足と収容違反の多発による高い職員殉職率で知られており、ブラウニング元管理官は過剰な業務に起因する疲弊と精神摩耗により財団精神科医による数回のカウンセリングを受けていました。

ブラウニング元管理官の執務室に設置されていた監視カメラは、深夜に元管理官が一人で業務を行っている最中、執務室へ元管理官と容姿が酷似する一体のタイプI妖魔界Tartarean実体3が出現してから、元管理官との会話を通して当該妖魔界実体が"悪人の急激な増加による地獄の人手不足"を嘆き、両者が酒を酌み交わしながら意気投合するまでの一連の光景を記録しています。

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談笑するブラウニング元管理官(左)と妖魔界実体(右)。

その後、当該妖魔界実体はSCP-2211-JP-Bによる契約の提案を持ちかけました。全ての記録機器は、この契約への同意に続いて"契約の代償"として実行された元管理官の拳銃による自殺直後にSCP-2211-JPが発生したことを示しています。SCP-2211-JP-Bの破棄・撤回及び当該妖魔界実体との再接触の試みは全て失敗しており、ブラウニング元管理官が署名した契約は現在も未だ拘束力を持つと考えられています。

補遺: その有用性を鑑み、SCP-2211-JP-Bへの追記により他の財団サイトへSCP-2211-JP異常性を付与するという提案は、以下に示される懸念から現在の所保留されています。

  • 特性上その外見が標準的な建造物の様態から逸脱するため、一般社会から秘匿することがやや困難であるという機密保持の観点における軽度な懸念。
  • 地獄との恒常的な接続が基底現実に与える未知数の影響と脅威性によるタイプ-ⅡAKクラス"神学的終末論災害"Theoescatlogic hazardについての中程度懸念。
  • 大部分の財団活動が伝統的なユダヤ教・キリスト教の十戒を破戒していることから、財団職員の約93%が死後SCP-2211-JP-A-1の条件に該当するという重大な倫理的懸念。

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