SCP-2214
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アイテム番号: SCP-2214

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2214の入口は常に施錠した状態を保ちます。異物が入り込むことを防止するため、SCP-2214の全ての窓には鉄格子が取り付けられています。アパートの居住者を装った財団エージェントが両隣・階上・階下の部屋を警備します。

SCP-2214-1から-1288との相互作用は、如何なる状況下でも禁じられています。研究もしくは記録目的でSCP-2214への入室を求める職員は、レベル3以上のセキュリティクリアランスを有する現地の監督者1名から明示的な書面での許可を得なければなりません。

財団職員は、レベル4以上のセキュリティクリアランスを有する監督者の承認があった場合のみ、外部のオブジェクトをSCP-2214へ導入することができます。

説明: SCP-2214はモスクワの██████郡に位置する85m2のアパートの一室です。SCP-2214の内装はソビエト時代の独身者用アパートの規格と一致しており、建物内の他の部屋と比べて顕著な違いはありません。

SCP-2214内には1288点の物品、SCP-2214-1からSCP-2214-1288が含まれており、これらの大半はソビエト時代後期のアパートにおいて一般的な所持品です。例外と言えるのはSCP-2214-1280 ― SCP-2214のかつての居住者だったコンスタンチン・バラノフ氏の遺体です。SCP-2214の内部に72時間以上放置された全ての物品はSCP-2214の一部として取り込まれ、それ以降はSCP-2214の外部へ持ち出すことが物理的に不可能になります1

SCP-2214-1から-1288は、旧ソビエト連邦諸国2のマクロ経済状況の変動に対応して、互いの相対的な向きと配置を変化させています。各物品が単一のマクロ経済要因を代表していますが、当該SCPオブジェクトの膨大な数ゆえにSCP-2214-1から-1288の動きを解釈するのは事実上不可能です。しかしながら、財団の研究者はマクロ経済状況とオブジェクトの動きを繋げる試みにおいてある程度の進歩を遂げています。部分的なリストは補遺2214-W-78-o91を参照してください。

SCP-2214-1から-1288の位置を手動で動かすと、それは旧ソ連国家の経済に変化を及ぼします。物品の動きと、それがもたらす経済の変化との間の典型的な遅延は3日です。

補遺2214-W-78-o91

オブジェクト# 物品 関連する経済指標
018 “プラウダ”から切り抜いた料理レシピを貼りつけたノート トルクメニスタンの天然ガス産出量
261 ワックス処理されたリンゴ ベラルーシのインフレ率
588 固形石鹸、まだ包装されている ウクライナ-ギリシャ間の貿易収支
993 フォーク、一番左の歯が曲がっている アゼルバイジャン労働者の国外流出率
1280 コンスタンチン・バラノフの遺体 ロシア連邦オムスク州の経済生産高
1281 タバコの吸い殻、GRU-P部局の初期収容チームが落としたものと思われる タジキスタン、ゴルノ・バダフシャン自治州における砂糖の需要
1285 鉄製の玉軸受 エストニアにおける原油価格

完全版のリスト閲覧にはレベル4以上のセキュリティクリアランスが必要となります。

発見ログ:
SCP-2214の異常性質は1990年10月17日、アパートの管理者██████████ ██████がSCP-2214内部からの臭気に関する苦情を受け、調査のために入室した時に発見されました。これ以前にもアパートの居住者たちは、ソ連国家計画委員会(ゴスプラン)の副補佐官を務めていたバラノフ氏の部屋からしつこく騒音が聞こえると訴えていました。

SCP-2214に入室した██████氏は“そこら中を飛び回る皿と家具を動かす幽霊ども”を目撃し、頭上から落下してきた衣装箪笥(後日、ウズベク綿の州法定価格を反映していると判明)に押し潰されて死亡したと思われるバラノフ氏の遺体を発見しました。バラノフ氏はSCP-2214発見のおよそ1週間前に死亡したと推定されています。

██████氏によるモスクワ警察への通報はGRU-P部局に傍受され、現場に到着したエージェントが何事も無く一帯を確保しました。██████氏は拘留の後、クラスR健忘剤を投与されました。1992年にGRU-P部局の一部を統合した事により、財団はSCP-2214を管理下に置いています。

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