
SCP-2219のパッケージの正面カバー。
アイテム番号: SCP-2219
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2219はサイト-59の標準的な収容ロッカーに保管します。15/4/29現在、SCP-2219の試験は特殊な遠隔アナログプロキシとゲームボーイに装着したカメラを使用して実施することになっています。直接的な人体実験は禁止されています。
SCP-2219は唯一無二の実例と考えられていますが、SCP-2219のコピーが発見された場合は直ちに財団が押収するべきです。
説明: SCP-2219はトトレイ・ソフトウェア・コーポレイション1によって作成された“ポリッジ(おかゆ)”というタイトルの無認可ゲームボーイ用ゲームであり、主人公の“ゴルドックス”を操作して、熊をモチーフとする敵キャラクターを倒しながら各ステージを進めていく内容です。SCP-2219は見たところ、童話“ゴルディロックスちゃんと3びきのくま”を下敷きにしたプラットフォーム型のアドベンチャーゲームとして設計されていますが、プレイヤーには明確な指示が与えられず、ゲームの目的は曖昧で、様々なバグがあります。
取扱説明書の代わりに、以下のメモが1枚だけ付随しています。
没入方5Dゲームを対験せよ!
ゴルドックスがグマサンチ(BÄRHAUS)にやって来た。すごい危険。グマ王座(BÄRTHRONE)を奪い取り、グマ姫様(BÄRPRINCESS)を腹ませて、グマ入間たち(BÄRPEOPL)を征服しよう。 やりたくない? ふーん。はじまるよ! STARTを押ち込んでステイジに進んでね。汝の怒りを証明せよ!
口兄いの言葉: 5D機能は大変よくやっているので、ミスは弱々しく報いを受けるに値しないっぽい軟弱者であるという証すになります。無能は罰せられますこれは必要なのです。あなたは同意します。よろしい。

第4面ボス、グマヤスデ(BÄRMILIPEDE)のスクリーンショット
ゲーム中の状況 | プレイヤーへの影響 |
---|---|
ゴルドックスがポリッジを100個集める。 | プレイヤーは、微量の鎮静剤投与と一致する、弛緩と満足の感覚を経験する。 |
ゴルドックスがポリッジを500個集める。 | 瞬間的オルガズム。 |
ステージクリアまでに、ゴルドックスが最低25個のポリッジを集められなかった。 | 軽度のてんかん発作。 |
ゴルドックスが残機を喪失する。 | 5分間、喉に激しい炎症が起きて呼吸困難になる。 |
ゴルドックスが残機を全て失う。ゲームオーバー。 | プレイヤーはハンセン病を発症する。 |
第5面ボス“パパパ”戦で、ゴルドックスが残機を喪失する。 | 瞬時に、急速な歯の腐敗が発生する。 |
第7面ボス“マママ”戦で、ゴルドックスが残機を喪失する。 | 恒久的な失明。 |
最終ボス“ダグロン”戦で、ゴルドックスが残機を喪失する。 | 心拍停止。 |
最終ボスを撃破する。 | 不明 - 現在まだ未達成。 |
補遺: SCP-2219は、ソーシャルWebサイトのReddit.comにおける“人をハンセン病にするゲーム”関連の書き込みに続き、イリノイ州ロンバード在住のジェイコブ・ネーグルの家から回収されました。ネーグル氏はハンセン病が深刻な段階に達していたため、ゲームクリアに対する強迫観念を除き、適切な処置を施されました。
回答者: ジェイコブ・ネーグル
質問者: アイザイア・ヘンダーソン博士
<記録開始>
ヘンダーソン博士: おはようございます、ネーグルさん。治療が順調だと良いのですが。
ネーグル: 僕はもう一度ポリッジをやらなくちゃならない。
ヘンダーソン博士: 理由を伺っても宜しいですかな?
ネーグル: 教えたらまたプレイさせてくれるのかい?
ヘンダーソン博士: 残念ですがそういう訳にはいかないんです。
ネーグル: クソッ。勿論そうだと思ったよ。
ヘンダーソン博士: ポリッジをプレイしたいという心理的な衝動を感じるのですか?
ネーグル: 何だよ、僕が精神やられてるみたいに見えるかい? ラスボスを倒した後に何が起こるか知ってたら、あんただってきっとプレイしたくなる。あれはそもそもがゲームとして作られた物じゃなかったのさ、値しない奴らを引き抜く手段だったんだ。僕はクリアした奴をひとり見たよ。彼を見よ、その目からは光が迸り、それは-
[ネーグルが躊躇う。]
ヘンダーソン博士: 続けて。
ネーグル: ハハッ、惜しいね。あんたたちホワイトカラーのクソ染みどもは何もかも独り占めしちまうだろうさ。
<記録終了>