SCP-2223-JP
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アイテム番号: SCP-2223-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2223-JP周辺の半径200mの範囲を高さ3mのフェンスで囲い、カバーストーリー「土砂崩れ」を流布、民間人の侵入を制限してください。フェンス内には警備員を常時3名以上配置し、侵入者を発見した際はクラスB記憶処理剤を投与した上で解放してください。

説明: SCP-2223-JPはアメリカ合衆国、ウィスコンシン州の山間部に存在する、所有者不明の2階建てアパートです。SCP-2223-JPは外観から20世紀初頭に建築されたと推察され、外壁には“怪奇アパート(Apartment of Abnormalities)”という大型の金属製プラカードが取り付けられています。また、下部には以下の文章が記された小型のプラカードが取り付けられています。

恐ろしくも偉大なる彼らのイマジネーションを此処に遺す。

SCP-2223-JPは破壊耐性を有しており、その為発見時まで倒木や地震などの影響により倒壊することが無かったと考えられます。

SCP-2223-JPには7つの部屋があり、内6部屋は金属製のドアで閉鎖されています。閉鎖された6部屋には内部に実体1が存在しますが、これらの実体はこちらからの呼びかけに対し一切の反応を示しません。SCP-2223-JPが持つ破壊耐性により、閉鎖された部屋への侵入は不可能となっています。また、巡回中の警備員から、廊下に人影が見えた、夜間に談笑する声が聴こえた等の報告が挙がっており、侵入者の可能性も含め調査中です。

各ドアには室内を覗くことが可能なドアスコープ2があり、ここから内部実体を観察することが出来ます。下部には部屋番号及び部屋毎に異なる文言が記された表札が付いています。

補遺.1: 閉鎖された部屋の内容物

以下は閉鎖された各階の部屋、各ドアの表札の文言、また可能な限りにおける各部屋の内部実体の外見的説明のリストです。

一階

部屋番号001
表札の文言: ジョンとフランク(John and Frank)by メアリー(Mary
説明: 薄暗い廊下が伸びており、奥の部屋では、痩せた青年男性と位置関係的に姿が視認できないもう一人の実体が、チェスの勝負を行っています。駒を移動させる際に実体の手首から先のみが確認できますが、男性のものと比べて約2倍ほど大きく、複数の裂傷が見られます。勝敗が決まると、すぐに次の勝負が始まります。

部屋番号002
表札の文言:願望(Desire) by エドガー(Edgar
説明: 室内はほとんど塗装が剥げ、一部は崩れています。中央には、暗褐色の棺が置かれており、不定期な間隔で棺が内部から振動します。

部屋番号003
表札の文言: 夜型(The Night owl)by アンリ(Henri
説明: 床にゲーミングPCが置かれており、付近には小型のブランケットに包まったヒトの右手が存在します。手は太陽が沈むと活性化し、自立行動をとるようになります。実体は指を用いて体を引き摺るように前進し、太陽が昇るまでPCでシューティングゲームを行います。太陽が昇るとブランケットに包まり、活動を停止します。

部屋番号004
表札の文言: 王の祝福(The king's blessing)by ロバート(Robert
説明: 室内は黄色の液体でほとんど満たされています。内部を覗いた職員が、液中にヒト型の実体が潜んでいる気がすると証言しましたが、そのような実体は確認されていません。

二階

部屋番号005
表札の文言: スミス(Smith)by アルジャーノン(Algernon
説明: 室内は煙で充満しており、中央に朧げながら、燃え盛る街のミニチュアが確認できます。煙はしばしば絶叫する人間の顔面に変化することがあり、これを視認した人物は一時的な悲壮感を覚えます。

部屋番号006
表札の文言: 美食家(The Gourmet)by ロード(Lord
説明: 部屋の中央の食卓で、男性がこちらに背を向けて食事をしています。食事の内容は、皿が実体の正面に位置しているため確認できません。実体が落としたフォークを拾うために屈んだ際に、皿の上に[編集済]のものと思われる、未調理の肝臓、大腸、及び眼球が確認されました。実体の食事は現在まで続いています。

補遺.2: 開放された部屋

発見時、2階の007号室のみ閉鎖されておらず、入室が可能でした。以下は扉に取り付けられていた表札の文言です。

若きもの(Young one)by ハワード(Howard

部屋の内部は、リビング、シャワールーム、寝室で構成された簡素なものですが、天井が約5mと高く、粘着質の液体が床の大部分を覆っています。3以下は室内で発見された物品のリストです。

  • 古びた映画チケット。題名は文字が擦り切れており確認できません。
  • 一部にフジツボが付着した灰皿。
  • 折り畳まれた無地のTシャツ3枚。いずれも一般的なTシャツの最大サイズの2倍以上の大きさがあり、背面には等間隔に20個の穴が開けられています。
  • 本棚の裏側にて発見された、“狂気の遭遇”と題された本。表紙以外はほとんど小動物や虫、及び前述の液体の影響で汚損しており、内容は判読できません。装着された帯には、「必ず返すこと。M」と書かれています。

追記: 007号室正面の廊下の隅に、以下の文章が記されたメモが発見されました。一部粘着力を失ったセロハンテープが付着しており、ドアに貼り付いていた状態から剥がれ落ちたと思われます。

此の度当アパートを引き払うことと致しました。

理由はアンタらが一番ご存知の筈だよな。毎月毎月我の部屋に押し掛けては意味不明な呪文唱えたり落書きしやがって。なんだよあの黄色いベタベタ!落とすのマジで時間かかったんだぜ!あれ絶対ペンキじゃないだろ。

そんなアンタらの馬鹿騒ぎに耐えまくって半年が経った。するとアンタら今度は我のことをえらく持ち上げ始めただろ。最初は気分が良かったさ。命令したらすぐ従うし、こっちが申し訳ない気分になるくらいだったよ。
だが、段々アンタらが気持ち悪くなってきた。やたら纏わりついてくるし、なんか家畜の革とか頭とかが大量に送り付けられるし、(隣室の野郎が送ってきた物については……思い出したくもないね。アレのせいで一週間ポークチャップが食べられなかった。)極めつけは、散歩に行って戻ってきたら我の部屋いっぱいに魔法陣もどきが描かれてた時だ。
ようやく我は気づいた。ここはカルト教団の拠点なんだと。そう思えばアンタらの奇行の説明もつくしな。ということで、バフォメットの生贄にされちまう前に退散するぜ。


追伸.今度はエリア51ぐらいセキュリティ厳重な場所に住むよ。隣人トラブルは、もう沢山だしね。

現在、退居した実体を捜索中です。

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