SCP-2257
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SCP-2257

アイテム番号: SCP-2257

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2257は現在不動産登記に基づき財団の所有下にあります。周辺維持のために柵が地所の周囲に取り付けられ、また警備班が道路を挟み面した詰所に配置されます。居住している印象を与えるため、照明器具は適切な時間にオンオフの切り換えを行い、庭の芝生は週に一度刈る事とします。

説明: SCP-2257はウィスコンシン州██████郊外の宅地造成地にある寝室一室、トイレ及び洗面所二室の住宅です。
外観には何ら異常な性質は示されません。内装は郊外住宅向けの標準的な家具が備え付けられています。

何らかの手段によりSCP-2257へ進入すると、約48時間後に全ての物体及び実体がそれぞれSCP-2257-1に変化します。SCP-2257-1はSCP-2257内部で見当たる異常な品々(最も一般的な所では家具や家電製品)を指します。SCP-2257-1群は知性と英語での会話能力があります。SCP-2257-1となった個体に物理的な変化はありませんが、他の個体とは区別される性格、声、意識を得ており、また個体間でのテレパシー通信がインタビューから仄めかされています。

SCP-2257-1の全個体は自身を具現化した固有の神であると主張します。例としては、SCP-2257-1-23は日焼けした革張りの肘掛け椅子ですが、自身を『椅子の神』であると主張します。この異常性より他には、SCP-2257-1の各個体は異常な性質を何ら見せていません。しかしながら当文書執筆時点では、試験は無生物のみで成されています。SCP-2257-1によって生体がどのようにしてか新たなSCP-2257-1に変化する事が示唆されています。(補遺参照)

SCP-2257-1の各個体はSCP-2257の全体に渡る整頓状態一式を維持しており、位置が変わった際は家中の状態を保つためにしばしば変成します。一例として、ダイニングルームの食卓用金物一式の配置が変えられた際、アメリカ合衆国内の正しい食卓における規範による金物類の正式な配置(サラダフォークは必ず左端に、ディナーフォークはその隣に、等々)に戻る事が出来るまで、SCP-2257-1の各個体は興奮状態になりました。

SCP-2257-1の全個体は監視下にあると気付いていない時に変成させる能力があります。現在SCP-2257-1の個体でない物体及び実体がSCP-2257家宅内に進入した際には、各個体は48時間が経過するまでは被験体が家内に残る事を阻止しようとしますが、その時間を閾値として、既に同様の物体等が存在していたという事が無い限りは新たな個体を歓迎します。SCP-2257-1の各個体は、自身が役に立たないか相応しくないと思った他の物に対し、威嚇かそうでなければ妨害するといった無意味な試みをする場合にも変成します。

補遺:

SCP-2257下に入った生体の個体との会話はこれまで不可能と推定されていた。しかしながら、2014年2月25日、SCP-2257-2が生成された。SCP-2257-2は元はDクラスの者で、現在は他のSCP-2257-1個体から『守護者』とされており、結果としてSCP-2257-1の各個体に変換する記録装置を継続的に置き換える必要が生じた。会話は偶発的に、閾となる48時間の経過後に行われた。

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