アイテム番号: SCP-2272-JP
オブジェクトクラス: Keter
特別収容プロトコル: SCP-2272-JPは発見され次第回収し、サイト-81UO霊体工学課研究室へと搬送されます。SCP-2272-JPの対象となった霊的実体は、担当職員によるカウンセリングの後、一般的な霊的実体と同様にその種類や特性によって個別に対応を行ってください。
説明: SCP-2272-JPは、人型女性の霊的実体がこれを摂取した場合に、擬似的に妊娠から出産を行うことが可能となる瓶入りのエクトプラズム溶液です。Nx-54("四十八町")の五十嵐病院内にて初めて存在が確認され、現在までに日本の各地より2本の未開封品と、47本の空瓶が回収されています。
SCP-2272-JPを摂取した霊的実体(以下、対象)は、自身の子宮内に別の霊的実体(以下、SCP-2272-JP-a)を出現させます。存命中のヒトや非人型実体、死亡以前に子宮を損失していた場合にはSCP-2272-JPによる有意な変化は発生しませんが、対象が死亡した際の死因に由来した生殖器系への損傷は、SCP-2272-JPの摂取に伴い回復することが確認されています。
通常の霊的実体は、人間の死後放出される遺留子が周囲の霊子を取り込むことで発生する一方で、対象はMorris値の高い周辺環境から子宮内を霊的に強く安定した空間に保ち、SCP-2272-JPにより情報配列を供給することで、強制的に遺留子と同様の構造を持つ核を出現させることにより、SCP-2272-JP-aを出現させていると考えられています。
また同様に、一般的な霊的実体はエクトプラズムからなる構造を維持することにより存在しているため、減数分裂や体細胞分裂などによる、生物の基本的な生殖や成長、老化等は起こり得ません。しかしながら、SCP-2272-JP-aは対象の胎内において、一般的な人間の胎児と同様の期間や過程を経て成長を行うような様子を見せ、対象のSCP-2272-JP摂取から約40週前後にSCP-2272-JP-aは出産されます。
体外へと出産されたSCP-2272-JP-aは、SCP-2272-JPから受けていた保護影響が急激に減少すること、及び複数の部分的な情報配列の脆弱性により、24時間以内に崩壊します。これに対し対象は酷く悲しむ様子を示すことが報告されています。
SCP-2272-JP-aと通常の霊的実体との差異として、生前の人格が存在しないにも関わらず遺留子を保有している点、崩壊までの間に知能や体長を成長させる点が挙げられます。蔵元式霊話コンバーターによる調査の結果、通常の新生児であれば自我を有しない成長段階であるにも関わらず、全てのSCP-2272-JP-aからは声掛けに対するわずかな感情の起伏が確認されていますが、いずれも相互的なコミュニケーションの試みには失敗しています。
保管文書2272-JP: 以下は五十嵐病院にて発見された、SCP-2272-JPとの関連性が疑われる文書です。
製品番号:GH-81-201
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もし万が一正常なご出産に失敗した際にも、再配達が可能ですので安心してご利用ください。
GoI-81-554(シュトルヒ運輸)と霊的実体との関係は今回初めて観測されたものであり、当団体の更なる調査が進行中です。
発見経緯: SCP-2272-JPはNx-54("四十八町")にて、SCP-2272-JPの対象となっていた赤畑あかはた裕美ゆみ氏の霊体との接触によりその存在が財団に認知され、発見に至りました。
調査報告2272-JP.1: 滋賀県████病院での出産後、赤畑氏は大量出血によって、その胎児は先天性心疾患によって、母子ともに24時間以内に死亡していたことが判明しました。また周囲の人物からは、当時赤畑氏は胎児の疾患に対する強い罪悪感を感じており、「健康な身体に産んで挙げられなくて申し訳ない。」という旨の発言を繰り返していたとの報告がなされていることから、この事故が霊体化の起源であると推測されています。
サイト-81UO — 霊的実体聴取ログ
2022/09/15 — 11:19 am |
- エージェント(Agt.) 八谷 美緒: Nx-54担当フィールドエージェント
- 赤畑氏: 赤畑裕美 A-Ⅲ霊的実体
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Agt.八谷: こんにちは、赤畑さん。調子はどうでしょうか。
赤畑氏: ……。
Agt.八谷: 私達はあなたのお力になりたいと考えています。どうしても話しづらい理由もたくさんあると思います。それでも、前に進むために、あなたがどうして今苦しんでいるのか、少しだけでも良いので、お聞かせ願えませんか。
赤畑氏: [数秒間の沈黙] ……私は、ただあの子をちゃんと産んであげたかった。病院の先生から病気のことを聞いた時も、大丈夫だって、みんなから励まして貰って。絶対誰よりもあの子に愛情を注いで、かずくんと一緒に素敵な家庭を作るんだって言って。女の子だったので、それだけで嬉しくて。小さい頃から妹が欲しかったんです。可愛いお洋服を考えてあげたり、成長したら一緒にお買い物行ったりとか、全部夢だったんです。それなのに、私のせいで全部ㅤㅤ
Agt.八谷: 落ち着いてください。口を開いてくださりありがとうございます。それが未練で、今もこの姿でここにいるんですよね。
赤畑氏: はい。そうなんだと思います。本当のところは、生きていた頃には心霊現象なんてほとんど信じていませんでした。でも、あの時は、幽霊になってでもあの子を育ててあげたいって、本気で願ったんです。それで気づいたらここに来て、正直、自分の体の仕組みすらよくわかっていない状態なんですけどね。
Agt.八谷: ありがとうございます。まずは、意識が戻ってから今までのことについて伺ってもよろしいでしょうか。
赤畑氏: ……はい。初めはとにかくパニックで、意識も混濁していましたし、何も訳が分からないといった感じでした。でも、それもすぐに慣れて、しばらくしたら自分の身に何が起こって、自分が何を願ったのかが、とても俯瞰的に頭に入ってきたんです。自分とあの子は二人で死んだんだって。
でも、その場にはあの子が居ないんです。私が幽霊になっているんだから、あの子も幽霊になっているはずだ。一緒に死んじゃったんだから。あの子もあそこまで頑張ったんだから、きっと、もっと生きていたかったろうって。でもそれが世界のバグか何かで、私の元から離れてしまったのかなって、半ば焦燥感のようなものに飲まれる形で考えていました。
Agt.八谷: それで、この町にたどり着いたと。
赤畑氏: はい。初めは確かに入院していた病院の中にいましたが、気づけばここの病院に移動していました。正直、来るまでの過程はあまり覚えていません。
Agt.八谷: なるほど。ここに来てから、何か変化はありましたか。
赤畑氏: 変化といえば……そうです、ここに来てから、私の元に、シュトルヒ運輸からのあの薬が届くようになったんです。
Agt.八谷: その薬とシュトルヒ運輸について、詳しいことを教えていただけますでしょうか。
赤畑氏: ええと、気づけばあの紙と商品だけが私の元に届いているんです。なので、シュトルヒ運輸についてはお答えできるほどの言葉は持っていません。申し訳ないです。
Agt.八谷: いえ、気にしないでください。それで、シュトルヒ運輸の商品はどのような効果があるのでしょうか。恐らく、もう1年以上使用を繰り返していると思われますが。
赤畑氏: 内容は貴方も知っている通りだと思います……上手くいった試しはありません。正直、具体的な作用なんてわからないですし、もう、疲れてきました。でも、"ああなる"のは私に原因があるはずなんです。きっと、私が死んだ時のままの私で、幽霊になって成長していないからなんです。肉体的にも、精神的にも。でもあの子らは、私の中で立派に育っていきます。なのに私はそれをㅤㅤ何度やっても台無しにしてしまって
Agt.八谷: 正直に申しますと、私には、あの薬は貴方にあっているようには思えません。何より、あの薬の効果とあなたの目的は、合致していないのではないでしょうか?
赤畑氏: じゃあどうすればいいんですか。他に方法なんてないんですよ。絶対に、まだ私の子はこの世界のどこかにいるはずなんです。一度も聞いていない可愛い声で、助けを求めて一生懸命私を呼んで泣いているはずなんです。私は諦めません。諦められません。じゃないと、なんで私は、なんのために、幽霊になってまでここにいるんですか。
Agt.八谷: それは……いえ、申し訳ありません。また後日伺いに参ります。本日はありがとうございました。
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SCP-2272-JPに対しての霊素論に基づいた説得及び無力化の実施については現在協議中です。
調査報告2272-JP.2: 未開封のSCP-2272-JPを確保することに成功しました。検査の結果、SCP-2272-JPの内容にはほとんど欠損の無い情報構造を含む遺留子が保存されていますが、そのどれもに10名以上、複数種類の構造を継ぎ接いだ形跡が見られることが判明しています。このことについて、本来であれば死後、崩壊または霊体化するはずであった情報配列を強制的に保存し、再構成することによりSCP-2272-JP-aを発生させているものと推測されており、SCP-2272-JP-aを構成する人格への被害の対応について検討が重ねられています。現在、構造解析及び成分調査による技術利用を目的とした研究が進行中です。
また、SCP-2272-JPの作成のために、死後霊体化が予測される実体の遺留子が崩壊、又は消失する事例が確認されています。日本各地におけるSCP-2272-JPの回収頻度及びその数より換算して、1年間で約650名以上の構造がSCP-2272-JPとして加工されていることが推測されています。これは、日本の年間死亡者数が約150万人であることに対して、霊的実体となり定着、発見される割合は0.001%前後であると以前までは考えられていましたが、その約4.25倍以上の数にあたります。
SCP-2272-JPはしばしば内部で崩壊を起こしているものも確認されており、実際に配達されないものも考慮に入れる場合、その霊的実体の回収量は予測以上になると考えられます。
これらを踏まえたSCP-2272-JP-aへの調査の結果、対象の体内への出現時点から完全な崩壊までの間、複数名の意識・自我が存在していることが確認されています。
概要: 恐怖のコンテストで実装された「𝕏へのシェアボタン」を個人的に改造したコンポーネント、およびそのジェネレータです。このコンポーネントは実装の関係で1ページにつき1つしか配置できないことに注意してください。また、このページ自体は誰でも編集可能なため、利用する場合は自分で管理可能なページにソースをコピーし、必要に応じてライセンスを表記した上でご利用ください。
(恐怖のコンテストにおけるシェアボタンのライセンスが分かる方いらっしゃったら教えてください。DMとかで。)
手順: このコンポーネントは自動生成されたコードを添付するだけで利用できますが、先に述べたように、各自で管理可能なページに内容をコピーしてご利用ください。
利用の際は、必要なオプションを選択してください。初期設定で必要なものは構築されています。「ポストの内容を編集」に入力する適切な構文が分からない場合は、Listpages Moduleを参考にしてください。構文の例は以下の通りです。
%%title%%
#SCP_Foundation #SCP財団
http://scp-jp.wikidot.com/%%fullname%%
ボタン押下時にツイートする内容の設定なので、原則として140字に収まるようにしておくことを推奨します。
注意: 「テキストの折り畳み」は専用に設計しているため、これを有効にすると「位置を選択」オプションが自動的に無効化されます。設計の改良が必要である場合はお知らせください。
include文の一例:
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