SCP-2274
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アイテム番号: SCP-2274

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2274は箱に入れた状態で標準保安ロッカー56番に収容してください。職員はいかなる状況であってもSCP-2274を直視してはなりません。現在SCP-2274に関する実験は禁止されています。

説明: SCP-2274は色彩不明の金属で構成される高さ46 cmの像です。SCP-2274は人間を模した形をしており、胴体部・頭部・腕部・脚部と同定される部位はありますが手足にあたる部位はなく、四角形の基礎の上に直立しています。

SCP-2274を見たあらゆる人間(以下、対象と表記)は活動を停止し、SCP-2274を凝視したまま直立姿勢をとります。対象を説得して着座姿勢や平伏姿勢をとらせること、およびSCP-2274から目を背けさせることはできません。対象は直立姿勢の維持(生存に必要な最低限の行為を含む)を除くいかなる行動も自発的に行えないようです。放置した場合は脱水症状によって死亡するでしょう。対象のコミュニケーションに関する能力と意欲は極めて限定的です。後述する2つの質問をされた場合を除き、対象は質問に対する回答を行いません。「(あなたは)何をする?」と尋ねると、対象は一貫して「彼が立つように立つ」と返答します1。SCP-2274を指して「彼は何をする?」と尋ねると、対象は一貫して「彼は必要だから立つ」と返答します。

SCP-2274の写真や映像にも同様の効果があります。また写真か直視かを問わず、本オブジェクトの一部分のみを見ても同様の影響を受けます。SCP-2274のシルエットを見る行為、および布や紙で完全に覆われた本オブジェクトを見る行為ではいかなる効果も発揮されません。

対象が着座姿勢や平伏姿勢を強制されたか、あるいはSCP-2274が対象の視界から取り去られた場合、対象は暴力的な反応を起こし、前述の変化をもたらした人物に対し攻撃を行います。攻撃する相手が動けなくなるか、あるいはその相手がSCP-2274を視界に入れるまで攻撃は続行されます(インタビュー記録2274-1を参照)。対象の暴走時に超常的な力や異常な速度は観察されませんでした。

現時点でSCP-2274の効果から回復した対象は確認されていません。

補遺2274-1: 本オブジェクトは20██/██/██にテキサス州██████にあるケリー・█████氏の家から回収されました。夕食を食べに来ていた友人は911に通報し、█████夫人が「立ったまま、『彼が立つように立つ』としか言わない」と話しました。彼は911オペレーターとの通話を保ったまま、対応の人間が来るのを待つ間に彼女の顔を自分の方に向けようとしました。彼女は殴打を返し、それにより彼は意識を失ったと見られています2。この男性は彼女の隣でSCP-2274の影響下にあるところを発見されました。

電話に応答した警察官たちもSCP-2274の影響下で発見されました。この出来事により警察隊の間で懸念が広がったことで、エージェント・████に通報が入り、財団は調査を開始しました。機動部隊ニュー-12の壊滅後、段ボールに入った状態で本オブジェクトと2枚の書簡(文書2274-I、2274-II)がドローンにより回収され、サイト-19に移送されました。現在に至るまで箱および書簡に異常特性は見られていません。

補遺2274-2: レベル2以上のセキュリティクリアランスを保有する職員は、SCP-2274と同時に回収された文書2274-I、2274-IIを参照できます。

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