SCP-2288-JP
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SCP-2288-JP。

アイテム番号: SCP-2288-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2288-JPの周囲と内部には映像録画装置を設置し、内部で発生する現象の観測と侵入者の有無を監視します。秋期のSCP-2288-JPには常に1名以上の財団職員が駐留し、内部で発生する現象を記録するとともに余剰な木の葉の廃棄を行って下さい。

説明: SCP-2288-JPはワシントン州ポレンズビー郊外に位置する1棟の山小屋です。毎年秋期1に入ると、SCP-2288-JP内に存在する書物には不定期なサイクルで1枚の木の葉が差し込まれるように生成されます。この葉は自然に落葉したと見られる数種のカエデ科2のものであり、それ自体に異常な点は見受けられません。葉の具体的起源及び生成される過程は未解明であり、長時間の観察実験では前触れ無く木の葉が書籍のページ間に出現する様子のみが記録されました。

この現象はSCP-2288-JP内に複数の書籍が存在する場合、2~8冊までの書籍に対して並行して発生することがこれまでに確認されています。いずれの場合も対象となった1冊につき、必ず種類及び個体を問わない木の葉1枚のみが割り当てられているような振る舞いを見せ、既に葉が挟まれている書籍では出現と同時に2枚の内でより過去に出現した葉が消失することによって1冊における枚数を保っています。

またこの過程で、新しい葉は必ず過去の葉より先のページへと出現します3。このようにして出現した葉は、その出現したページが書籍全体において最後半であればあるほど、より短期間の内にその書籍から消失することが判明しています。

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第1回実験において回収された木の葉。

発見/起源: SCP-2288-JPの異常性は、数十年間を通してその所有者であったと見られるアレクサンダー・マチソン氏の遺産整理の過程で発見されました。マチソン氏は森林管理作業の合間に休憩所及び簡易的な宿泊所としてSCP-2288-JPを利用していたようであり、余暇を過ごすため小説など数点の書籍をその内部に持ち込んでいました。

このために活性化したSCP-2288-JP内部での異常な現象を、マチソン氏は"秋の妖精"によるものとして認知していたと見られ、出現する木の葉を"妖精が読書をするためのしおり"として考えていたことが親族や友人など周辺人物の証言から判明しています。

広く知られていたマチソン氏の迷信深さから、この考えが周辺人物によって真摯に受け止められていなかったにもかかわらず、マチソン氏は晩年SCP-2288-JPを"秋の妖精"のための図書館として開放する計画を家族に語っており、児童向けの平易な辞典や絵本、空想小説などをSCP-2288-JPに多数運び込んでいました。

マチソン氏の想定を裏付けるような異常な知性体の関与を示す明確な証拠は、SCP-2288-JPが財団収容下に入ってから現在に至るまで確認されていません。

補遺: 以下はSCP-2288-JPに対して行われた特筆すべき実験記録の抜粋です。特に注記されていない限り、実験は秋期にのみ行われています。

# 実験内容 結果及び注記
3 何も記入されていない白紙の本のみをSCP-2288-JP内部に設置。経過を観察する。 その年の秋期を通した長期間の観察にもかかわらず、木の葉が出現することは無かった。この結果は、白紙の本がSCP-2288-JP内部現象の対象と見なされない可能性を示すものと思われる。スチーブンソン研究員の提言により、SCP-2288-JPの意図しない無力化を防ぐため翌年に予定されていた同様の実験は中止された。
9 監視カメラと重量センサーを取り付けた状態でSCP-2288-JPを施錠・密閉し、内部の書籍に影響が発生するか確認する。 約18時間後、葉が出現。あらゆる進入者はカメラに記録されておらず、木の葉は空間を経由せずに転移、もしくは生成されたように見える。
11 実験9と同様の手法でSCP-2288-JPを封鎖した上で、周囲にグリフィス幻像固着銀板(GVBD)4を設置し、現象の経過を確認する 出現までの時間を除き、現象に特筆すべき変化無し。実験担当のスチーブンソン研究員が内部の目視確認のためSCP-2288-JPの解錠を行うまでの間、何らかの実体が出現する様子は見受けられず、この後も同様の実験を複数回にわたって実施したものの、大きな変化は見られなかった。
33 出現する木の葉の起源となっていると推測されるSCP-2288-JP周辺地域に存在する枯れ葉を、大規模な職員の動員により地面及び樹木の枝から全て回収した後焼却し、現象を観察する。

また同時にGVBD、K-515型撮影機5、生流(EVE)感知式ツチミカド霊線網6、携帯型ECディーヴォグラフィ7、ダウジングロッド8等を用い、周辺森林地域における広範囲の探索を実施する。
現象に特筆すべき変化無し。この実験以後、スチーブンソン研究員により立案される"SCP-2288-JP内部現象に未知の実体が介在していることについての立証"を目的とした実験計画は全て無期限に停止された。
37 度重なる実験や多湿な環境に起因するSCP-2288-JP内部に設置されていた書籍の破損・経年劣化に伴い、オブジェクトの維持のためスチーブンソン研究員によって数点の書籍が搬入される。(注記: これは正式な実験として意図された行動では無く、標準の管理手順に基づき実施されたものである。) 翌朝、SCP-2288-JP内部に駐留していたスチーブンソン研究員は、扉近傍の地面に不明な構造物(当段落以下に掲載)が生成されていることを発見した。構造物の出現はSCP-2288-JP内部の現象と同様、瞬時に発生したものと見られ、監視カメラはこの構造物についてスチーブンソン研究員を含む何らかの実体が関与した様子を記録していない。



 
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